Webマーケティング支援サービスを展開しているECマーケティング株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:中山高志)は、コンテンツマーケティングを実施している企業のWeb担当者108人に対してコンテンツのリッチ化に関する意識調査を実施しました。

今やコンテンツマーケティングは企業にとって欠かせないWeb施策のひとつとなった。多くの企業がコンテンツマーケティングに取り組むなか、情報量の増加、ユーザーの価値観変化などを背景に、求められるコンテンツもまた変動しているようだ。

従来のテキスト表現だけに留まらず、リッチなコンテンツが注目を集めている。画像や動画などのさまざまな表現を用いることで、どのような効果が得られるのか。

今回は、コンテンツマーケティングを実施している企業のWeb担当者にアンケート調査を行った。

アンケート回答者:年商10億円以上でコンテンツSEO実施中の企業のWeb担当者108人(全国)
アンケート回答期間:2023/7/14~7/15
アンケート機関:ECマーケティング株式会社
アンケート方法:インターネット調査


アンケート回答者の属性はこちら。


コンテンツマーケティングの実施状況
■コンテンツマーケティングの1カ月あたりの平均予算を教えてください。

コンテンツマーケティングに月50万円以上の予算をかけている企業が83.8%と8割を超える結果となった。月300万円以上の企業も12.6%と一定数みられる。また、BtoC企業の方が、BtoB企業より予算が少ない傾向も。

■過去1年間に作成したWebコンテンツを全て選択してください。

全体的にお役立ち情報やSEO記事、企業情報などのWebコンテンツを制作した企業が多く、BtoB企業では特にお役立ち情報の制作に力を入れている企業が多くみられる。一方、BtoC企業ではSEO記事を制作する企業が60.0%と突出して、集客に注力しているようだ。

■過去1年間に作成したWebコンテンツの平均文字数についてお答えください。複数あてはまる場合は、最も多く取り組んだものを選択してください。

2,000字未満のWebコンテンツを制作している企業は6.5%と少なく、3,000字以上の企業が61.1%で大半を占める。コンテンツマーケティングを実施している企業は、文字数を重視する傾向があるようだ。


コンテンツのリッチ化への対応状況
■過去1年間に作成したWebコンテンツにはどのようなクリエイティブを活用しましたか?当てはまるものをすべてお答えください。

Webコンテンツに活用したクリエイティブでは、「図解イラスト」(65.7%)が最も多い結果となった。次いで、「メイン画像」が54.6%、「その他のイメージ画像」が48.1%と続く。クリエイティブを活用していない企業は0.9%でほぼない状態。

テキストだけでは分かりにくい情報も、ビジュアルを用いることで表現力が上がり、ユーザーに対してわかりやすく伝えられるメリットがある。Webコンテンツ制作ではクリエイティブの活用が必須と捉えられているようだ。

■Webコンテンツにクリエイティブを活用した理由をすべてお答えください。

画像や動画はテキストより注意を惹きつけやすいため、「Webサイトへの滞在時間アップ」を目的とする企業が55.9%でトップ。また、近年「Googleのレンダリング」の処理技術が上がり、クローラーは画像やJavaScriptも高い精度で認識するようになっている。Googleがリッチなコンテンツを評価できるようになった背景から、クリエイティブを活用した企業も多いようだ。

■クリエイティブを活用したWebコンテンツを何に利用していますか?

BtoB企業は、一般的にユーザーの検討期間が長いため、リード獲得や顧客育成に向いている「メルマガ」(51.0%)や「ホワイトペーパー」(52.9%)に活用する企業が多い結果となった。BtoC企業もCRM施策として「メルマガ」を活用する企業が多くみられるが、拡散に向いている「SNS」(40.0%)に流用する企業も一定数占める。

■今後もWebコンテンツにクリエイティブを活用したいですか?

今後もWebコンテンツにクリエイティブを活用したいか聞いたところ、49.5%が「継続したい」、38.7%が「やや継続したい」と回答。合わせて約9割にあたる88.2%のWeb担当者がクリエイティブを活用したリッチなコンテンツ制作を続けていきたい意思を示している。


コンテンツマーケティングの今後
■過去1年間、Webコンテンツ制作に取り組んで感じた課題があればすべてお答えください。

Webコンテンツ制作の課題を聞いたところ、1位が「リピート率が上がらない」が50.9%、2位が「他社と差別化が難しい」45.4%、3位が「コンテンツの質が低いと感じる」42.6%という結果になった。

コンテンツが飽和状態になりつつある昨今、ユーザーの興味を引き、関係性を構築できるリッチなコンテンツ制作に頭を悩ませる担当者が多い状況が見受けられた。

■今後のWebコンテンツ制作で重要だと思われることは何ですか?

今後のWebコンテンツ制作では「文章のクオリティ」(62.0%)や、「クリエイティブを用いた表現」(54.6%)を重要だと考えるWeb担当者が多く、特にコンテンツの質にこだわりたい意向を持っていることが見て取れる。

日々、大量の情報に触れ、情報リテラシーが向上するユーザーは増加している。今後、質の低いコンテンツは見られなくなる傾向が強まるだろう。そういった背景もあり、企業はよりクオリティの高い、表現力豊かなコンテンツ制作を重要と考える必要がある。

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