
SMN株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:原山 直樹)が、2025年6月度における全国地上波25局、BS放送6局で放送されたテレビCMの放送回数調査結果を公表しました。この調査によって、各商品・企業のCM戦略や業界動向が明らかになっています。
この記事の目次
2025年6月度 商品別テレビCM放送回数ランキング
2025年6月のテレビCM放送回数ランキングでは、「ニトリ」が前月5位から大きく順位を上げ、5045回の放送で首位に立ちました。家具・インテリア大手の積極的なCM展開が結果として表れています。
特に注目すべきは興和の活発なCM戦略です。同社は「シンクロンコーワ」が2位にランクインしただけでなく、「バンテリンコーワパットEX」(11位)、「ウナコーワエースプレミアム」(12位)と合計3商品がトップ20入りする結果となり、医薬品カテゴリーでの存在感を示しています。
また、リクルートホールディングスの「スーモカウンター」が3位、ユー・エス・ジェイの「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」が4位と、両社とも大幅に順位を上昇させた点も特筆すべき動きです。さらに驚きの躍進を見せたのはWECARS「WECARS」で、前月5403位から14位へと驚異的な上昇を記録しました。このほか、NTTドコモの「ドコモ MAX」やダイハツ工業の「ムーヴ」なども新たにトップ10入りを果たしています。
今月のランキングからは、消費者向けサービス、医薬品、食品、自動車など多岐にわたる業界が積極的にCMを投下している様子が見て取れます。新商品の市場投入やキャンペーン展開、ブランド力強化に向けた各社の意欲的な取り組みが反映された結果となりました。
2025年6月度 エリア別テレビCM放送回数ランキング
2025年6月のエリア別テレビCMランキングでは、各地域の特性を反映した興味深い結果が出ています。東京エリアではニトリが首位を獲得し、全国展開する家具・インテリアチェーンの強さを示しました。一方、大阪エリアではユニバーサル・スタジオ・ジャパンが他社を圧倒し、関西の観光名所としての広告展開が顕著となっています。
名古屋エリアでは興和の「シンクロンコーワ」が好調な結果を収め、医薬品カテゴリーの強さを見せています。福岡エリアでは地元企業の「高山質店」がトップの座を守り、地域に根差したビジネスの広告戦略が功を奏している様子です。札幌エリアではベルコの「アールベルアンジェ」が急浮上し、北海道での結婚式場関連の広告が活発に展開されたことがうかがえます。
全体を通して、ニトリや興和といった全国展開する企業の強さは共通していますが、エンターテイメント施設や地域密着型サービスなど、各エリアの特色やニーズに応じた多様なCM戦略が展開された月となりました。こうした地域性の表れは、マーケティング戦略を考える上で重要な示唆を与えています。






調査概要
今回の調査は、2025年6月1日から6月30日までの期間を対象に実施されました。調査対象は番組宣伝を除いた全国地上波25局、BS放送6局のテレビCMとなっています。
調査方法としては、SMN株式会社が保有する動画認識エンジンを活用したテレビCM自動認識システムによって取得した放送履歴情報を基に分析を行っています。このシステムにより、高精度かつ大量のCMデータを効率的に収集・分析することが可能となっています。
「テレビCMメタデータ」で提供可能な情報
SMN株式会社の「テレビCMメタデータ」サービスでは、以下のような詳細情報を提供しています。
- 放映開始時間/終了時間
- テレビ局
- スポンサー名
- ブランド名
- 製品名/CM名
- 曲名/アーティスト名
- 出演者
これらの情報は、広告主や広告代理店、メディア関係者などにとって、CM戦略の立案や効果測定、競合分析などに活用できる貴重なデータとなっています。特に業界動向や競合他社の広告展開を把握する上で、客観的な指標として利用価値が高いものとなっています。
SMN株式会社について
SMN株式会社は2000年3月に設立された企業で、マーケティングテクノロジー事業を展開しています。同社は「技術力による、顧客のマーケティング課題の解決」を実現するため、ビッグデータ処理と人工知能のテクノロジーを連携させ、継続的な進化を続けています。
現在の主要サービスとしては、DSP「Logicad」、マーケティングAIプラットフォーム「VALIS-Cockpit」のほか、テレビ視聴データ活用広告配信サービス「TVBridge」を提供するなど、マーケティングに関する様々な課題解決を実現しています。同社のテクノロジーは、データに基づく効果的なマーケティング戦略の立案と実行をサポートし、多くの企業に利用されています。
出典元:SMN株式会社 プレスリリース