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楽天市場内SEO対策とは
楽天市場内SEOはお客様からキーワード検索で商品を見つけてもらうための重要な施策です。
数年前は楽天市場内の検索アルゴリズムが調整のためにコロコロと変化する時期がありましたが、現在では売れている商品、人気の商品が検索結果の上位に表示されます。
その楽天市場内SEO対策として、まず実行しなくてはならない具体的な施策は、商品名に必要なキーワードを追加することです。まずは、お客様が検索をする際に、検索順位の上下に関わらず、その商品が表示される環境を整えなければなりません。
例えば、「スニーカー」の商品で男性用のカジュアルなものであれば「メンズスニーカー」や「カジュアルスニーカー」のようなキーワードを追加すべきです。
下記の記事に最新情報があるので是非ご覧ください。
キーワードをどのように選定するか
一口にキーワードを追加するといってもどのようにキーワードを探し選定すべきか、その方法はたくさんあります。今回は一番簡単でたくさんのキーワード候補を発掘できる「サジェストキーワード」からの選定をご紹介します。
サジェストキーワード
サジェストキーワードとは検索バーにキーワードを入力した際に表示される候補キーワードです。このサジェストキーワードは楽天市場内で検索されることが多いキーワードなので、このキーワードを商品内に登録することで、露出効果を高めることにつながります。

まず、商品名やキャッチコピー、商品説明文などの文字列からキーワードになるものを抜き出しましょう。(基本的に単語として抜き出せるもの)
そして、その抜き出したキーワードをもとに楽天市場の検索バーに入力し、表示されたサジェストキーワードからその商品に当てはまるものをメモしていきます。
これを繰り返すと追加候補となるキーワードがある程度集まると思います。
競合キーワード
ニッチな商材の場合はそもそもサジェストキーワードが少ない場合があります。
その場合は競合商品がどのようなキーワードを商品名に入れているか見てみましょう。
基本的にニッチ商材の場合は型番などからのアクセスが多いですが、競合商品と同じキーワードを入れることで、競合商品の占有露出を抑える効果が見込めます。
キーワードの絞り込み
候補キーワードが多く集まった場合、商品名上限の255バイトを上回ることがあります。その場合は候補キーワードの中から絞り込んで選定する必要があります。
簡単な方法としては、元の商品名から集めたサジェストキーワードの中で、複数のキーワードと紐づくキーワードを優先して追加します。
例えば下記のような場合です。
商品名:「スニーカー メンズ シューズ カジュアル」
・スニーカーのサジェストキーワード
スニーカー おしゃれ
スニーカー ブラック
・シューズのサジェストキーワード
シューズ ブラック
シューズ スポーツ
・カジュアルのサジェストキーワード
カジュアル おしゃれ
カジュアル スポーツ
「おしゃれ」はスニーカーとカジュアルの両方のサジェストキーワードにあるので、一つのキーワード追加で2つのキーワードが有効化します。
また、「スポーツ」も同様にシューズとカジュアルに紐づくので入れるべきです。
このように「キーワードを集める」→「キーワードを絞り込む」を繰り返して選定を進めていきます。
楽天市場内SEOで重要なエクセル技術
キーワードを選定できたら商品名に追加していきます。
基本的に単純作業になるので、いかに効率的にキーワードを追加するかが重要です。
キーワードを追加する際に気をつける点は以下の3点です。
- 商品名の長さを255バイトに収める
- キーワードを重複させない
- 効率的に作業を行う
これらはエクセル関数を組み合わせることで自動的に制御することが可能です。
ミスをなくすことで作業効率は格段に上がります。
今回は私が実際に行っているエクセルでの作業をご紹介します。
エクセルでの実作業
実際に私がSEO対策で商品名を編集する際に使用しているエクセルをサンプルデータとしてダウンロードできるようにしました。ぜひダウンロードしてみてください。
サンプルデータのダウンロードはコマースピックの「LINE公式アカウント」のLINE画面に「楽天SEO」と投稿すると行えます。
最初に必要な準備としては、「SEO対象商品入力」シートに作業対象の商品管理番号と現在の商品名を入力し、「追加キーワード入力」シートにてその対象となる商品管理番号と追加するキーワードを入力するだけです。
最後に「SEO対象商品入力」シートの「編集後商品名」の項目をコピーし、item.csvでの一括アップデートや、RMSの商品編集から更新を行います。
全て関数のみで構成しているので対象商品数が多いとエクセルが重くなる可能性があります。商品数が多い場合はカテゴリなどで分割して作業することをお勧めします。
作業用エクセルファイル各項目の説明
今回利用頂くエクセルのファイルについて、まずは各項目の説明を行っていきます。
エクセルをダウンロード頂き、下記の説明と合わせてご覧ください。
「SEO対象商品入力」シート

- 商品管理番号:対象の商品管理番号を入力する列です。
- 元商品名:対象の商品名を入力する列です。①と②は現状の商品情報をコピーしてこちらに反映します。
- 編集後商品名:「追加キーワード入力」シートで入力したキーワードを追加した状態の商品名です。(関数のため入力不要)こちらをコピーしてitem.csvでの一括アップデートや、RMSの商品編集から更新を行います。
「追加キーワード入力」シート

- 対象管理番号:キーワードを追加する対象商品の商品管理番号を入力します。
- 追加キーワード:対象商品に追加するキーワードを入力します。
- 追加後:追加キーワードを商品名に入力した状態を示します。(関数のため入力不要)
- 追加後文字数:追加後の文字数を示します。(関数のため入力不要)
- 編集後商品名:文字数が255バイト以内の場合、追加後の商品名が表示されます。(関数のため入力不要)
※追加キーワードのセルは、追加後文字数が255バイトを超えると赤くなります。
作業方法
まず「SEO対象商品入力」シートに対象となる商品管理番号と元の商品名を入力します。
下記の黄色の部分に入力し、青の部分は関数によってキーワード追加後の商品名が表示されます。

今回はサンプルとしてスニーカーの2商品にキーワードを追加してみます。

対象となる商品管理番号と商品名を入力したら「追加キーワード入力」シートに移ります。
こちらも黄色の部分が入力、青の部分は関数となっています。
※両シートとも関数は100行分入力しています。足りない場合は適宜関数セルを延長してください。

こちらのシートでは対象となる商品管理番号と、その商品名に追加したいキーワードを入力していきます。

元の商品名に「スニーカー」がないため、こちらを追加してみましょう。

すると、「SEO対象商品入力」シートの編集後商品名に「スニーカー」が追加されました。
次に、すでに商品名に入力のある「メンズ」を追加しようとしてみます。

こちらはすでに入力されているキーワードのため編集後商品名には反映されません。

最後に、255バイトを超えるキーワードを追加してみようと思います。

セルが赤くなったところが255バイトを超えたキーワードです。
「追加キーワード入力」シートの上から順番に対象商品名に追加していき、255バイトを超えるキーワード以降は反映されません。
複数商品の場合も同様に、商品管理番号と追加するキーワードを入力するだけです。

注意事項
文字数が255バイトを超えた場合、後に入れたキーワードはすべて無視されます。
そのため、後半に重要なキーワードを入力している場合は「追加キーワード入力」シートの対象商品の追加キーワードが赤くなっている行よりも上に入力するようにしましょう。
各シートとも、関数を組んでいるため関数式を変更する場合はご注意ください。
また、セルの切り取りなどを行うと関数が崩れてしまうためご注意ください。
その他の作業方法
サンプルのエクセルを使わずに大量の商品名に一括でキーワードを入れるには、商品名の最後尾に「◆」など、商品名に使用していない記号を追加し、その記号を置換することでキーワードを入れていきます。
下記のような状態になったら、置換でキーワードを追加します。

このように◆の前に半角スペースとキーワードを入れて置換します。

そうするとこのように記号を残したままキーワードが追加されました。
これを繰り返すことで、一括でキーワードを追加していくことができます。

まとめ
今回は実作業をベースに実際に私が行っているエクセル作業をご紹介しました。
このような実作業はいかに効率的に、ミスなく、大量に実行できるかが売上を伸ばす運用のコツです。空いた時間で新しいキーワードの発掘や、別の施策を進めましょう。
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