
大手企業向けフィンテックプラットフォームを提供するAdyenが、イタリアの高級ブランドTOD'S(トッズ)との提携を発表しました。この提携により、TOD'Sのオムニチャネル決済の進化を推進し、分断されたインフラによる業務の複雑性を解消することを目指しています。
今回の提携の中心となるのは、TOD'Sが世界各地で展開する実店舗とデジタルチャネルにおける決済管理の統合および最適化です。これまで複数のアクワイアリングパートナーを利用してきた同ブランドは、コストの削減、事業展開のスピードアップ、そして財務部門における業務の簡素化を同時に達成できる単一のソリューションを必要としていました。
このパートナーシップは、当初からTOD'Sのグローバル展開とマルチブランド展開、さらにオムニチャネル戦略を考慮して進められており、各地域における迅速な導入と市場投入期間の短縮を可能にしました。その結果、わずか3カ月という短期間で、「Pay by Link」ソリューションの実装を含む14カ国・100店舗以上の実店舗とオンラインストアへの展開が完了されました。
Adyenが今回選定された背景には、TOD'Sが展開する各地域市場特有のニーズに対応できるパートナーであることが挙げられます。Adyenの単一プラットフォームを活用することにより、各市場で好まれる決済方法や変化する消費者のニーズに迅速に対応できるようになります。さらに、個別のシステム統合を必要とせずに、コストの最適化も実現可能となっています。
TOD'SがAdyenのユニファイドコマースソリューションを導入した結果、業務の最適化が実現され、すでに2つの大きな成果が得られています。1つ目は、新規市場への参入や新しい決済方法の導入に伴う一時的なコストと時間を大幅に削減したことで、業務効率と俊敏性が飛躍的に向上した点です。2つ目は、情報共有がより一元化されたことにより、本社および各地域の財務・資金管理チームの業務が円滑になり、決済処理や照合プロセスの迅速化と同時に、データ品質も向上した点です。
加えて、決済承認率も大幅に改善しており、オンラインでは90%近く、実店舗では95%近くに達しています。
TOD'S Groupのグループ財務責任者であるアンドレア・メルクリ(Andrea Mercuri)氏は、次のようにコメントしています。「私たちの業界においては、製品の品質は常に、顧客との関係管理やサービスの品質と両立させなければなりません。これは、決済の進化を常に把握し顧客のニーズに漏れなく対応するとともに、社内プロセスの効率化を図ることを意味しています。AIなどの新技術が新たな最適化の機会をもたらしている現在、Adyenとの提携を通じて、市場やチャネルを横断した業務の簡素化を実現し、さらなる発展の基盤となる強固で拡張性の高い体制を構築することを目指しています」
Adyenの日本のカントリーマネージャーであるアダム・ブラウンスタイン(Adam Brownstein)氏は、次のように述べています。「ラグジュアリーブランドの競争力は、決済インフラにも大きく左右されるようになってきています。決済インフラの刷新は、チャネルや市場を横断した一貫性のある顧客体験を提供するとともに、多大な時間とリソースを必要とする社内業務を簡素化する上でも直結します。導入スピードと柔軟性がビジネスに大きな影響を与える現在において、私たちはTOD'Sのような企業が変化に迅速に適応し、現地の決済ニーズに寄り添い、業界を変革するイノベーションをいち早く取り入れられるよう支援しています」
TOD'SとAdyenは今後数カ月にわたり連携を継続し、ソリューション導入によって得られた技術的な成果を活用しながら、実店舗とデジタルチャネルの双方を統合する新たなオムニチャネル機会の創出に取り組む予定です。
出典元: Adyen














