
株式会社NEXER GroupとTikTok運用代行サービス「アンドゼン」が共同で、「TikTokに対する意識と企業活用への期待に関するアンケート」を実施しました。調査対象は、事前調査で「TikTokを利用したことがある」と回答した全国の男女150名です。
調査手法はインターネットでのアンケートで、調査期間は2026年7月6日から7月13日にかけて行われました。
この記事の目次
若者だけのものではない?TikTokと企業発信の現状
TikTokといえば、若い世代がダンスや面白い動画を楽しむプラットフォームというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
しかし最近では、企業や店舗が商品やサービスを紹介する場としても、徐々に存在感を増してきています。
とはいえ、実際にTikTokを使っている方が、こうした企業からの情報発信をどのように受け止めているのかは、意外と見えにくいものです。
そこで今回、TikTok運用代行「アンドゼン」と共同で、TikTokを利用したことがある全国の男女150名を対象に、「TikTokに対する意識と企業活用への期待」についてアンケート調査が実施されました。
約7割が「暇つぶしや娯楽」を主な利用目的と回答
まず、主にどのような目的でTikTokを利用しているか尋ねたところ、最も多かったのは「暇つぶしや娯楽のため」で、69.3%となりました。
次いで「好きな有名人やインフルエンサーの投稿を見るため」が26.0%、「最新のトレンドや流行を知るため」が16.0%、「商品やサービスの情報を集めるため」が15.3%、「料理、美容、ハウツーなど実用的な情報を得るため」が13.3%という結果になりました。
TikTokは、まず「気晴らしのために見るもの」として使われていることが分かります。
一方で、トレンドや商品・サービスの情報、料理や美容などの実用的な情報を得る目的で利用している方も一定数存在します。
多くの方にとってTikTokは、暇つぶしをしながら、ちょっとした発見も期待できる場所になっているようです。
47.3%がTikTokで気になった商品や店舗があると回答
続いて、TikTokで気になった商品や店舗、サービスについて、後から検索したり購入や来店したりした経験があるか尋ねられました。
その結果、「検索して、実際に購入・来店したことがある」が11.3%、「検索したが、購入・来店にはいたっていない」が20.0%、「気になったものの、検索まではしていない」が16.0%となり、合計で47.3%が、TikTokで気になった商品・店舗・サービスがあると回答しました。
一方で、「これまで特に気になった商品などはない」は52.7%という結果でした。
TikTokは暇つぶしや娯楽のために利用されることが多い一方で、投稿をきっかけに商品や店舗、サービスに興味を持つ方も少なくないことが明らかになりました。
さらに、11.3%は検索したうえで実際に購入や来店までしており、短い動画が認知だけでなく行動につながるケースもあることが分かります。見て終わりの媒体ではなく、気になるものを見つけたときに、検索や購入・来店へつながる接点にもなっているといえます。
行動のきっかけ、半数以上が「興味や関心にぴったり合っていた」と回答
続いて、実際に検索や購入・来店といった行動を起こした経験がある方に、そのきっかけが尋ねられました。
最も多かったのは「自分の興味や関心にぴったり合っていたから」で、51.1%となりました。
次いで「動画の内容が面白く印象に残ったから」が40.4%、「実際に使っている様子がわかり信頼できたから」が34.0%という結果になりました。
知名度のある人に紹介されることよりも、自分の興味や関心に合っていること、動画そのものが印象に残ること、実際に使っている様子が伝わることのほうが、行動につながりやすい傾向が見られました。
企業や店舗がTikTokで発信する際も、ただ目立つ動画を作るだけでなく、視聴者が「自分に関係がありそう」と感じられる内容や、商品やサービスの使い方が具体的に伝わる見せ方が重要になるといえそうです。
62.7%が企業や店舗のTikTok発信に好感を持つと回答
続いて、企業や店舗がTikTokで情報発信することについて、どのように感じるか尋ねられました。
その結果、「とても好感が持てる」が12.7%、「やや好感が持てる」が50.0%となり、合計で62.7%が、企業や店舗のTikTok発信に好感が持てると回答しました。
一方で、「あまり好感が持てない」は27.3%、「まったく好感が持てない」は10.0%という結果でした。
それぞれ回答した理由が尋ねられたところ、以下のような意見が寄せられました。
「好感が持てる」と回答した方からは、「身近に感じられるし、親しみやすくて良いと思う」(50代・女性)、「いい情報を共有できることは素晴らしい」(50代・男性)、「商品やサービスを知るきっかけとなるから」(70代・男性)、「気軽に情報を得られるから」(20代・女性)、「自分が知らなかった企業や店舗を知ることができるから」(30代・男性)、「より身近な存在に感じたり、商品の概要が詳しくわかって参考になったりするので」(40代・男性)といった声がありました。
一方、「好感が持てない」と回答した方からは、「安く見えるから」(20代・女性)、「ちゃんとした商品のイメージがないから」(30代・男性)、「TikTokは詐欺が多いイメージのため」(30代・女性)、「嘘情報が多いから」(20代・男性)、「安全性に問題があると思うから」(30代・女性)といった意見が寄せられました。
企業や店舗のTikTok発信に好感が持てる理由として、身近に感じられることや、商品・サービスを知るきっかけになることが挙げられました。
一方で、好感が持てない方からは、安く見えることや、情報の信頼性・安全性に不安があることなどが理由として挙げられています。TikTokでの企業発信は、親しみやすさや認知拡大につながる一方で、信頼感を損なわない見せ方も重要であることが分かります。
36.0%が自分でもTikTokで発信したいと回答
では、自分が発信する立場になったら、気持ちはどう変わるのでしょうか。もし自分自身がビジネスや商売をするとしたら、TikTokで情報発信をしたいと思うか尋ねられました。
その結果、「ぜひ発信したい」が8.0%、「できれば発信したい」が28.0%となり、合計で36.0%が、自分でもTikTokで発信したいと回答しました。
一方で、「あまり発信したいとは思わない」は20.7%、「まったく発信したいとは思わない」は43.3%で、合計で64.0%という結果でした。
企業や店舗のTikTok発信には好感を持つ方が多い一方で、自分が発信する立場になると、やや慎重になる方が多いようです。
見るのは好きでも、自分で発信するとなると、撮影や編集の手間、何を投稿すればよいかわからない不安などがハードルになるのかもしれません。裏を返せば、こうした心理的なハードルを下げられれば、TikTokでの発信に踏み出す人は増える余地があるといえそうです。
発信するなら55.6%が「自分で運用しつつ専門家に相談」を希望
最後に、発信に前向きな方に、実際にやるとしたらどのような運用スタイルが理想か尋ねられました。
最も多かったのは「基本は自分でやりつつ、専門家にも相談したい」で、55.6%となりました。
次いで「すべて自分自身で運用したい」が24.1%、「専門家や運用代行サービスに任せたい」が20.4%という結果になりました。
それぞれ回答した理由が尋ねられたところ、以下のような意見が寄せられました。
「基本は自分でやりつつ、専門家にも相談したい」と回答した方からは、「自分が一番会社の事を知っているので気持ちを一番伝えられると思うから」(30代・男性)、「自分だけだと失敗する可能性もあるので」(30代・女性)、「自分でやろうと思っても技術的に出来ないことが多いので、そういう部分を専門家に助けてほしいから」(40代・男性)といった声がありました。
「すべて自分自身で運用したい」と回答した方からは、「自分でやらないと、やる人がいない」(50代・男性)、「専門家に頼むと費用がかかるから」(40代・女性)、「5年以上TikTokで動画投稿しているのでそれなりの知識が身についたから」(40代・男性)といった意見がありました。
「専門家や運用代行サービスに任せたい」と回答した方からは、「自分ではやり方が分からないから」(20代・女性)、「自分でやる自信はないので任せたい」(50代・男性)、「投稿の仕方や動画編集が全くわからないから」(50代・女性)といった声が寄せられました。
自分の会社や商売のことは自分が一番理解しているため、発信の軸は自分で持ちたいという声が見られました。
一方で、動画編集や投稿方法など、技術的な部分には不安を感じている方も多くいます。TikTok発信では、すべてを任せきるよりも、自分たちの思いや情報を活かしながら、必要な部分を専門家に相談したいというニーズがあることが分かりました。
まとめ
今回の調査では、TikTokがまず「暇つぶしや娯楽」の場として使われつつ、そこから商品や店舗を検索・購入する人も一定数いることが明らかになりました。
企業や店舗の情報発信には約6割が好感を持つ一方で、「怪しい」「信ぴょう性が不安」といった声も根強く残ります。裏を返せば、丁寧で信頼できる発信ができれば、まだ大きく差をつけられる余地があるということです。
自分で発信したい人の多くが、専門家の力を借りたいと考えていた点も印象的でした。
これからTikTok活用を考えるなら、我流に頼りきるのではなく、自分たちの思いや情報を活かしながら、必要に応じて専門家に相談する進め方が、より着実な一歩につながるのではないでしょうか。
出典元:株式会社NEXER Group / TikTok運用代行サービス「アンドゼン」














