ネクストエンジンがMCPサーバー実装、AIエージェントによるEC業務データの参照・集計が可能に

NE株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長CEO:比護 則良)は、同社が提供するSaaS型ECバックエンドシステム「ネクストエンジン」において、既存APIを活用したMCP(Model Context Protocol)サーバーの実装を完了したことを発表しました。

この取り組みによって、AIエージェントに話しかけるだけで、ネクストエンジン上で管理している受注・売上・在庫・商品といった各種業務データを参照・集計することができる接続基盤の整備を推進していくとのことです。

まず第一段階として、受注・売上の集計、店舗ごとの状況確認、商品ごとの販売実績把握、在庫の内訳・入出庫履歴の確認、受注ステータスおよび個別の注文情報参照といった機能から対応をスタートしています。

なお、現段階では読み取り系データの参照・集計のみを対象としており、業務データの更新やAIによる自律的な実行は実施していないとのことです。また、個別注文情報を取得する際にも、購入者氏名、住所、電話番号、メールアドレスといった個人情報に関するフィールドは対象外としています。

AIエージェント時代における業務システムの変化

従来、EC事業者が受注や売上、在庫、注文状況などを確認する場合には、管理画面を開いて必要な項目を検索し、画面上で情報を読み取るという方法が一般的でした。

しかしながら、生成AIやAIエージェントの普及に伴い、業務システムの利用体験は大きく変化しつつあります。「今月の売上を教えて」「この商品のフリー在庫を確認して」といった形でAIに話しかけるだけで、必要なデータの取得・集計・要約ができる体験が広がりを見せています。

このような体験が実用化されることで、EC事業者はデータ抽出や集計のための画面操作に費やしていた時間を削減し、販促企画、商品開発、顧客対応といった、より価値創造に近い業務へ時間を振り向けることが可能になります。

同社は、ネクストエンジン上で管理される業務データをAIエージェントが正確に扱える状態へ整備することが、エージェンティック・コマース時代におけるEC事業者支援において重要になると考えています。

APIマニュアル刷新からMCPサーバー実装への進化

同社はこれまで、ネクストエンジンAPIをAIエージェント時代の開発基盤へと進化させるため、APIマニュアルの刷新を進めてきました。

刷新されたAPIマニュアルでは、OpenAPI 3.1、Markdown、llms.txtなどを活用することで、開発者だけでなくAIエージェントやAI開発支援ツールがAPI仕様を参照しやすい構成へと整備されています。

今回実装されたMCPサーバーは、その次のステージとして、AIエージェントがネクストエンジンAPIを通じて業務データを取得・集計するための接続基盤を整備する取り組みとなっています。

MCPサーバーで対応する業務データの詳細

MCPは、AIエージェントが外部システムやデータソースに接続するための仕組みの一つです。今回の取り組みでは、ネクストエンジンAPIをMCPサーバーとして接続することで、AIエージェントやMCP対応クライアントから、受注・売上、在庫、注文状況などの業務データを取得・集計できる接続環境を構築しました。

主に以下のような業務データへの対応を行っています。

  • 受注・売上に関する情報
    指定した期間の受注件数、総合計金額、店舗ごとの受注状況、商品ごとの販売実績などを確認することができます。
  • 在庫・商品に関する情報
    商品コードや商品名をもとに、在庫数、引当数、フリー在庫数、入出庫履歴などを確認することができます。
  • 注文状況に関する情報
    受注ステータス、入金状況、重要チェック、個別注文の詳細などを確認することができます。

例えば、「今月の受注件数と売上を教えて」「店舗別の売上を比較して」「この商品のフリー在庫はいくつか」「未入金の注文は何件あるか」「伝票番号○○の注文状況を確認して」といった問いかけに対して、AIエージェントがネクストエンジンAPIを通じて必要な情報を取得・集計する仕組みです。

なお、日付指定を伴う機能については期間上限を設けるなど、APIサーバーへの負荷を抑えた設計となっています。また、現時点では業務データの更新やAIによる自律実行は行わない方針とのことです。

提供開始日と提供形態について

今回のMCPサーバーの提供に関する詳細は以下の通りです。

項目 内容
提供開始日 2026年6月30日
提供形態 β版
提供対象 既存のネクストエンジン契約顧客の一部
利用形態 MCP(Model Context Protocol)

今後のアップデートについては、利用状況や顧客からのフィードバックを踏まえて検討・開発を進めていく予定とのことです。

今後の展開とビジョン

同社は今後、今回実装したMCPサーバーをベースに、AIエージェントが参照・集計できる業務データの範囲を段階的に拡大していく方針です。あわせて、スマートフォンアプリ「NE LINKS」上でのAI要約や通知など、EC事業者が日々の状況をより把握しやすくなる機能への応用も検討しているとのことです。

その先には、より大きな変化を見据えています。AIエージェントが商品の比較・選定から購買・取引までを担う時代において、EC事業者の商品・在庫情報がAIエージェントへ正しく届くこと、すなわち事業者がAIエージェントに直接商品を届ける(Direct to Agent)環境は、コマースの新たな前提になると考えられています。

同社は、Vision「Commerce OS for the Agent Era」およびMission「Build the Invisible Engine」のもと、ネクストエンジンをAIエージェント時代のコマースOSへと進化させていくとしています。

ネクストエンジンのサービス概要

ネクストエンジンは、EC事業者向けのSaaS型ECバックエンドシステムです。受注、発注、仕入、在庫管理、商品情報の管理、分析まで、ネットショップ運営に必要なバックヤード業務を一元化し、効率的な運営を支援するサービスです。

主な特徴は以下の通りです。

  • 受注、在庫、商品の一元管理から分析等、ネットショップ運営に必要な機能を集約
  • 対応可能なモールは業界最大級の50以上
  • ネクストエンジンアプリによる柔軟な機能拡張
  • ネクストエンジンアプリの開発・販売プラットフォームを提供
  • 契約社数は6,700社超

ネクストエンジンは、EC事業者の成長を継続的にサポートし、AIエージェント時代のECバックエンド基盤としてさらなる進化に取り組んでいます。

NE株式会社の会社概要

NE株式会社は、「コマースに熱狂を。Love Commerce.」を企業文化に掲げ、EC事業者の成長を支えるSaaS・支援事業を展開しています。EC支援・SaaS事業、コンサルティング事業、地方創生・自治体支援事業の3領域で事業を推進し、AIエージェント時代のコマースインフラとしての地位確立を目指しています。

会社名:NE株式会社
代表取締役社長CEO:比護 則良
本社所在地:神奈川県横浜市港北区新横浜3丁目2-3 EPIC TOWER SHIN YOKOHAMA 16階
設立:2022年5月2日
上場市場:東京証券取引所 グロース市場(証券コード:441A)
資本金:275,956千円(2026年4月30日現在)
事業内容:EC支援・SaaS事業、コンサルティング事業、コマーステック事業

出典元:NE株式会社プレスリリース(PR TIMES)

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