
株式会社メルカリが、フリマアプリ「メルカリ」における購買データを基にした「2025年のトレンド」に関する分析結果を発表しました。
本調査では、取引が現時点で禁止されている商品を除外した上で集計が行われています。
この記事の目次
調査結果のポイント
今回の調査では、以下の重要なトレンドが明らかになっています。
- 1年間で最も多く検索された"メルカリトレンドワード2025"の第1位は「ラブブ」となっています
- 物価高への対策として「訳あり」が検索され、また「平成女児」ブームの影響で「ボンボンドロップシール」などが検索キーワードランキングのTOP10に入る結果となっています
- 取引数が急上昇したアイテムでは、1位が「名探偵コナンカードゲーム」、2位が「ホロライブ カードダス」となり、「トレーディングカード」が上位2つを占めています
- 出品トレンドワードマップの上位10ワードにおいて、「韓国アイドル」に関連するワードが6つランクインしています
メルカリトレンドワード2025、最も検索されたのは「ラブブ」
2025年の「メルカリ」において最も検索数が多かったキーワードは、「ポケモン」を上回り「ラブブ」が第1位となりました。香港出身のアーティストであるKasing Lung(カシン・ロン)氏が2019年に生み出したキャラクター「ラブブ」は、2024年にインフルエンサーの発信をきっかけに人気が急激に上昇しました。2025年の新語・流行語大賞にもノミネートされるなど、その人気は日本国内にも広がり、「メルカリ」においても数多く検索されるキーワードとなっています。
さらに、「ラブブ」以外にも「ポケモン」「鬼滅の刃」「ちいかわ」「ONE PIECE」といった、キャラクターや漫画に関連したキーワードがTOP10の中で5つを占めており、多くのユーザーが趣味の分野で「メルカリ」を活用している状況がうかがえる結果となっています。
注目キーワード、物価対策や「平成女児」関連が上位に
5位「訳あり」
固有名詞以外のキーワードの中で、唯一「訳あり」が5位にランクインする結果となりました。「メルカリShops」においては、「りんご」「みかん」「きゅうり」など、主に農家から直送される野菜や果物が数多く取引されています。近年の物価高騰への対策として、生活の中で必要なモノを安価に手に入れる賢明な買い物方法として「メルカリ」が利用されている様子がうかがえます。

10位「ボンボンドロップシール」
10位には、「ボンボンドロップシール」がランクインしました。立体感と透明感が特徴的なこのシールは、SNSの公式アカウントにおける総フォロワー数が21万人を超えています。2025年の新語・流行語にノミネートされた「平成女児」ブームを背景として、非常に高い人気を集める商品となっています。

2025年の取引数急上昇アイテム、トレーディングカードが上位独占
2024年と比較して、2025年に「メルカリ」における取引数が急上昇したアイテムは、1位と2位を「トレーディングカード」が占める結果となりました。「名探偵コナン」や人気VTuberグループを擁する「ホロライブ」などの人気が、その取引の活況から読み取ることができます。
また、3位に「コサージュ」、8位に「ヘッドドレス」など、ウェディングシーンで活用されるアイテムがランクインしました。結婚式や披露宴を行わず、婚姻届の提出のみ、または家族でのささやかな食事会やフォトウェディングなど、最低限のセレモニーで済ませる結婚スタイル「ナシ婚」が定着しつつあると言われていますが、「メルカリ」を活用することで、これらのアイテムを低予算で調達し、レンタル感覚で使用することで、費用を抑えながらも必要なセレモニーを充実させる動きがあると考えられます。
その他にも、「学習テキスト」や「移動ポケット」などの子ども関連アイテムに加えて、「洗濯ボール」や「パンツ」などの生活に関わるアイテムも増加傾向にあります。これは、物価高対策としての賢明な買い物に「メルカリ」が利用され、日々の生活必需品や教育関連の出費を抑えるためのリユース市場としての役割が強まっていることを示しています。
※対象期間:2024年1月1日から2024年12月31日の取引数と2025年1月1日から2025年11月15日の取引数を抽出し、取引の増加率が高いアイテムをランキング化
出品トレンドワードマップ2025、韓国アイドル関連が上位に
調査方法としては、「メルカリ」内で商品を出品する際に使用されたワードのうち、今年特に使用された特徴的なワードを抽出し、利用頻度を大きさで表現しています。なお、本調査では、現時点で取引が禁止されている商品を除外して集計が行われています。
※対象期間:2025年1月1日より2025年11月15日
2025年において最もトレンドとなったワードは、検索キーワードランキングと同様に「ラブブ(LABUBU)」となり、続いて韓国の5人組ボーイズグループ「TOMORROW X TOGETHER」の日本3rdアルバム「Starkissed」となりました。
韓国アイドルグループの関連ワードは、「BURSTDAY」「BOYNEXTDOOR」「RIIZE」「ZEROBASEONE」「Hollow」など、上位10ワードのうち60%を占めており、韓国エンターテインメントの圧倒的な熱量が感じられる結果となりました。2023年のトレンドワードマップでも"推し活"関連が席巻しましたが、その潮流は変わることなく、2025年もK-POP市場の活況が浮き彫りとなりました。
また、ポケモンカードにおける高レアリティカードを示す「SAR(スペシャルアートレアカード)」や、ポケモンのアーケードゲームである「ポケモンフレンダ」も上位の結果となり、首位となった「ラブブ」とともにIP関連の人気が分かる結果となりました。
メルペイが実施した「推し活と金銭感覚・消費行動」に関する調査によると、何らかの「推し」を持つ人は48.8%で、5人に1人以上(22.5%)が「推し/推し活=生活必需品」と回答するなど、"推し活"はもはや人々の生活基盤の一部となっています。今回のワードマップからは、そうした「生活必需品」としてのグッズなどを、「メルカリ」を通じて活発に循環させている利用者の様子がうかがえます。
出典元:株式会社メルカリ












