カウネット、配送効率化に向け「当日選択式サービス」を2025年7月より導入 - 物流問題に対応した柔軟な配送体制を構築

コクヨグループでEコマースサービスを提供する株式会社カウネット(本社:東京都港区/代表取締役社長:宮澤典友)は、2025年7月30日(水)より、事業所向けオフィス用品通販サービス「カウネット」「ウィズカウネット」および間接材一括購買管理システム「べんりねっと」「べんりねっとL」において、「当日選択式サービス」を導入することを発表しました。この新サービスにより、配送ドライバー不足や労働環境の改善に対応するとともに、顧客のニーズに応じた柔軟な配送を実現するとのことです。

背景と目的

配送の集中を緩和し、物流の効率化を推進

物流業界においては、配送の生産性向上が急務となっています。カウネットでは一部地域を除く当日配送エリアにおいて、配送時間の実態調査を実施したとのことです。当日配送エリアにおける配送は全体の90%以上が18時までに配達完了している一方、当日配送に限定すると14時台から17時台の4時間に88.8%が配達完了となっており、特定の時間帯に配達が集中する傾向が明らかになったそうです。

配送時間帯の集中状況

このような状況を受け、カウネットは物流比率を調整し、持続可能なサービス形態を実現するために「当日選択式サービス」の導入を決定しました。従来、当日配送エリアでは、前日18時から当日11時までの注文を一律で当日配送していたとのことです。そのため注文画面には当日配送しか表示されていない状態でした。

本サービスの導入後は、注文画面に通常のお届け予定日を「翌日」と表示し、お急ぎの場合は「お急ぎ便」または「納品希望日」を選択することで「当日」にお届けできるようになるとのことです。これにより、顧客は通常のお届けを「翌日」とし、必要に応じて当日配送を選択できるようになります。この仕組みを通じて、これまで一律で当日配送していた物量を翌日配送に移行し、配送ドライバーの労働環境改善を図る狙いがあるようです。

当日配送の必要性を調査

本サービスの導入検討にあたり、カウネットは当日配送エリアの顧客を対象に、当日中の商品お届けの必要性を問うアンケートを実施したとのことです。その結果、「全ての注文で当日配送が必要」と回答したのは約3%に留まり、「急ぎの場合は当日配送が必要だが、翌日配送でも対応できる場合がある」と回答した顧客が約80%に上ることが判明したそうです。

この調査結果から、必ずしも全ての注文で当日配送が必要ではないことが明らかになりました。カウネットは今後も、物流問題に対する効率的な配送体制を構築し、顧客のニーズに応じた柔軟なサービス提供を目指していくとしています。

当日配送の必要性アンケート結果

サービス概要

当日配送エリアの前日18時から当日11時までの注文について、注文画面で表示する通常のお届け予定日を翌日と表示し、「お急ぎ便」または「納品希望日」を選択すると当日にお届けするサービスです。追加料金は発生しないとのことです。

サービス開始日:2025年7月30日(水)から

対象サービス:カウネット、ウィズカウネット、べんりねっと、べんりねっとL
※べんりねっと、べんりねっとLはウィズカウネット(一般商品)のみが対象

対象配送商品:在庫品

対象エリア:当日配送エリア

注文手法:Web注文

当日選択式サービスの概要

当日配送エリアとは、首都圏・中部・近畿・九州の一部地域および札幌市内を指すとのことです。

当日配送をご希望の場合、カウネット、ウィズカウネットは「お急ぎ便」を、べんりねっと、べんりねっとLは「納品希望日」から選択する形になります。

カウネットについて

カウネットでは、テクノロジーとクリエイティビティを活用し、全ての働く人に価値ある体験を生み出す取り組みを推進しているとのことです。超大企業から中小事業所まで、規模に関わらず利用できるEコマースプラットフォームを提供しているのが特徴です。

クラウドで管理購買システムとして利用できる「べんりねっと」、素早く簡単にネットで購入できる「カウネット」は、長年にわたり多くの顧客から支持を得ているようです。

カウネットの提供するサービスは、オフィス用品の購入だけでなく、業務効率化や購買管理の最適化など、企業の業務改善にも貢献しています。今回導入される「当日選択式サービス」も、物流業界の課題解決と顧客ニーズの両立を図る取り組みの一環といえるでしょう。

配送業界全体が抱える配送ドライバー不足や労働環境の問題に対して、Eコマース企業としての社会的責任を果たしながら、顧客満足度を維持する姿勢は、今後の物流サービスのあり方として注目されます。

カウネットの今回の取り組みは、単にサービス改善にとどまらず、持続可能な物流のあり方を模索する重要な一歩と言えるでしょう。アンケート結果が示すように、必ずしも全ての注文で当日配送が必要ではないという実態を踏まえたサービス設計は、無駄を省きながらも必要な時に迅速な対応ができるという、バランスの取れたアプローチです。

この「当日選択式サービス」の導入により、カウネットは配送効率の向上と環境負荷の低減、そしてドライバーの働き方改革にも貢献することが期待されます。今後も同社は、テクノロジーを活用した効率的なサービス提供と社会課題の解決を両立させる取り組みを進めていくことでしょう。

出典元: 株式会社カウネット プレスリリース

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