GMOインターネットグループのGMOメイクアプリ株式会社は、iPadなどのタブレットを利用したクラウドPOSレジ「スマレジ」を展開する株式会社スマレジと連携を開始したことを発表しています。この連携により、モバイルアプリ開発・運営サービス「makeappli byGMO」で構築された自社ECアプリと「スマレジ」導入店舗のPOSシステム間で顧客情報の連携が実現し、実店舗とECの垣根を越えた顧客体験の提供が可能になるとのことです。
この記事の目次
連携の背景
近年、ECを含むリテール業界では、商品や価格だけでは差別化が困難になっており、顧客体験（CX）の向上が競争優位性を確立するための重要な要素となっています。IT技術の発展とスマートフォンの普及により、オンラインとオフラインの境界が曖昧になりつつあり、両チャネルを融合させたOMO（Online Merges with Offline）戦略の重要性が高まっています。
しかし現状では、多くの場合ECサイトと実店舗で顧客情報が分断されており、一貫性のある顧客体験の提供やデータに基づくマーケティング施策を効果的に実施することが難しいという課題があるようです。
GMOメイクアプリは、この課題を解決するために、クラウド型POSレジシステム「スマレジ」と「makeappli byGMO」の連携による顧客情報の一元化を実現するとしています。これにより、実店舗とEC間で顧客情報を共有できるようになり、顧客体験の向上や業務の効率化、売上の拡大を目指すとのことです。
さらに、今回の顧客情報の一元化を皮切りに、今後は購入履歴の統合なども進め、よりパーソナライズされたサービスの提供と顧客理解の深化を図っていく方針です。
OMO（Online Merges with Offline）とは、オフラインとオンラインを融合したマーケティング手法で、オンラインとオフラインの境目を意識させないサービスにより顧客体験の向上を目指すものです。
連携のメリット
顧客情報の統合管理
実店舗とECの会員情報やポイントを一元管理することで、顧客の行動履歴を把握しやすくなります。これにより、チャネルを横断した接客の実現可能性が広がり、CRM施策の精度向上にも繋がるとされています。
シームレスな購買体験の提供
顧客情報が一元化されることで「店舗で試着してECで購入する」といったチャネルをまたいだ柔軟な購買行動に対応可能になります。さらに、自社ECアプリと店舗を連動させたキャンペーンやロイヤリティ施策の展開も実現しやすくなるとのことです。
業務の効率化
実店舗とECの重複登録を排除し、顧客データの質を高めることで、顧客対応と経理処理の効率化が図れます。また、共通ポイントシステムの導入によって顧客体験が向上し、トラブル時の対応も迅速に行えるようになるとしています。
「スマレジ」と「makeappli byGMO」連携の料金プラン
| 対象 | 「makeshop byGMO」および「makeappli byGMO」をご利用のEC事業者 |
|---|---|
| ご利用料金 | スマレジ・アプリマーケットを通じて提供
■初期費用：20,000円（税別） ■月額費用：10,000円（税別） |
今後の展望
GMOメイクアプリでは、「スマレジ」との連携を皮切りに、OMO戦略の加速を目指し、今後も多様な外部システムとの連携を強化していく予定とのことです。実店舗とECをまたいだ顧客行動を一元的に把握することで、自社ECアプリを通じたパーソナライズされた体験の提供と、LTV（顧客生涯価値）最大化を実現していくとしています。
GMOメイクアプリ株式会社について
GMOメイクアプリは、「最適な接点を創造する」を理念に掲げ、企業やブランドの世界観をファンにダイレクトに届けるモバイルアプリの提供を通じて、ECサイトとアプリの新しい形を推進しています。
モバイルアプリの開発と運営をワンストップでサポートする「makeappli byGMO」では、従来のスクラッチ型開発に代わる「パッケージカスタマイズ開発型」を採用し、低コストかつ短期間で高品質なアプリの提供を実現しているとのことです。さらに、プッシュ通知やポイント連携など、ECサイトとのマーケティング施策との連携を促進し、顧客とのエンゲージメント向上やロイヤルティ醸成を促す基本機能を標準装備しています。これにより、売上の拡大とブランド価値の最大化を支援し、顧客との深いつながりを創出するとしています。
今後も、お客様の声を活かしながら、ブランドとファンの距離を縮め、共感とロイヤリティを育む最適な接点づくりをサポートしていく方針です。
GMOメイクアプリ株式会社 会社情報
会社名：GMOメイクアプリ株式会社
所在地：福岡県福岡市中央区大名2丁目6番11号 Fukuoka Growth Next
代表者：代表取締役社長 木村 一郎
事業内容：■モバイルアプリ開発プラットフォームの提供
資本金：2,200万円
出典元：GMOメイクアプリ株式会社 プレスリリース
