
株式会社ウェブライフ(本社:東京都港区)が、ライフスタイルブランド「KINTO(キントー)」のグローバル市場でのECサイト構築と運用支援を実施したことを発表しました。同社のサービス「BiNDec(バインド・イーシー)」を通じて、日本、欧州、米国市場でのD2CおよびB2B事業拡大に向けたデジタル戦略の強化を支援しています。
KINTOはブランドの世界観を通じて世界中の顧客とのつながりを深めることを目指し、各市場に向けたECの多国展開を積極的に推進しています。この取り組みを支えるため、ウェブライフはECサイト構築にとどまらず、ERP連携やOMO(Online Merges with Offline)施策を含む総合的な運用基盤の設計を担当しました。
過去7年間の支援実績では、日本、欧州、米国を含む4エリアを中心に8ストアの構築に携わり、D2C(Direct to Consumer)では28カ国、B2B(Business to Business)では24カ国への展開をサポートしています。各市場特有のニーズに応じた最適化を重ねながら、KINTOのグローバルな事業展開を継続的に支援しています。
背景と課題
KINTOはD2C領域において、ブランドの世界観をEC上で効果的に表現し、国内外で一貫した顧客体験を提供することを重視していました。同時に、サイト設計や実店舗との連携、パーソナライズ施策の強化にも継続的に取り組むことを課題として認識していました。
B2B取引においては、すでにメールなどEDI(電子データ交換)を通じた受注体制を整え、法人取引の効率化を進めていましたが、取引先ごとの価格条件管理、在庫情報連携、グローバル市場ごとの税制・配送対応といった複雑な要件を、少人数体制でも安定して運用できる基盤が必要とされていました。
BiNDecによる支援内容
ウェブライフは、Shopify Plusプランを基盤として、日本、欧州、米国市場でのD2CおよびB2BのECサイトにおいて、各国の言語、通貨、税制、配送要件への対応など、グローバル市場への短期間での展開を支援しました。また、少人数体制でも持続可能な運用を実現するため、保守性を重視した設計を行っています。
B2B領域の支援例
- 法人専用ログイン機能による価格・条件管理
業務を自動化するShopify FlowやBiNDecの独自アプリを含めたShopifyアプリを活用し、支払い条件や最低注文金額など、取引先ごとの要件に柔軟に対応する設計を実現しています。 - 各国の税制・配送ルール対応
日本、欧州、米国向けに構築した4つのストアで、国ごとの税制や配送ルールといった要件に対して、各エリアの事情に応じた個別最適化を実施しています。

- ERP(Oracle NetSuite)連携
販売や会計など企業の資源全体を一元管理するERPの導入に際し、iPaaS(Integration Platform as a Service)「Celigo」を用いてShopifyとの在庫・受注データ連携を自動化。仕様変更にも柔軟に対応できる仕組みを構築しています。
D2C領域の支援例
- 一貫したブランド体現をグローバルで実現
ブランドの世界観を統一デザインで表現し、日本、欧州、米国市場でも一貫したブランド体験を実現しています。 - OMO施策の具体例:MARK IT BY KINTO
オリジナル刻印サービスのシミュレーション機能を、ECサイトと実店舗の双方で展開。チャネルを横断した顧客体験の実現に貢献しています。

- MAツール「dotdigital」連携によるパーソナライズ
顧客の購買履歴や興味に基づき、最適なタイミングで情報を届けるメール配信やキャンペーン設計のためのMA(マーケティングオートメーション)導入をサポートしています。
「少人数でも運用できる体制で、多国展開を短期間で実現できた」(株式会社キントー チーフブランディングオフィサー 小出慎平氏)
「初期のストア構築だけでなく、将来的な保守コストまで見据えた設計こそ重要」(株式会社ウェブライフ 代表取締役 山岡義正)
KINTOについて
KINTOは、「使い心地と佇まいの調和」をコンセプトに、テーブルウェアやコーヒーウェアなど日常を豊かにする生活道具を手がけるライフスタイルブランドです。2010年より海外輸出を開始し、KINTO Europe B.V.(2016年)、KINTO USA, Inc.(2019年)を設立。現在は日本とアメリカに4つのブランドストアを構え、国内外へと展開を広げています。
公式サイト:https://kinto.co.jp/
BiNDecとは
BiNDecは、Shopifyのプラットフォームを基盤に、独自のノウハウと技術で開発したShopifyアプリを「BiNDecアプリ」としてラインナップしています。ECサイトの構築・運用・改善を体系化することで、導入のリードタイム短縮とメンテナンス負荷の軽減を両立させています。
現在は、コスメ・アパレル・食品・エンタメ・B2Bなど業種ごとの最適構成を「BiNDec MODEL(バインド・イーシー・モデル)」としてモデル化。さらに、LTV最大化支援やグローバル展開、OMO対応など、あらゆるECビジネスにおける共通課題にも対応すべく進化を続けています。
これまでに400以上のShopifyストアを構築・支援し、単なるサイト制作に留まらない「全体最適型ECソリューション」として、中堅〜大手企業の成長を支援しています。
公式サイト:https://bindec.jp/
株式会社ウェブライフについて
前身となる株式会社ウェブライフジャパンの時代に、EC-CUBEによるEC構築支援で10年間の実績を重ねた後、2007年よりShopifyによるEC構築をスタートしました。Shopifyパートナーとして、2021年にはShopify Plus Partner of the Yearを受賞。2022年、株式会社ウェブライフを新設合併し、独自にShopifyアプリを開発、仕組み化したECソリューション「BiNDec」の提供を開始しています。
2023年には、Shopify Plus Upgrade Partner of the Yearを受賞。2025年よりShopify Premierパートナーとなります。そのほか、ノーコードCMS「BiNDup(バインド・アップ)」、ブランドプロデュースやCG・映像制作を担うクリエイティブ事業も展開しています。
公式サイト:https://web-life.co.jp/
出典元:株式会社ウェブライフ プレスリリース