シタテル、アパレルビジネスの意思決定を支援する「sitateru CLOUD BI」機能を追加 - 売上計画や支出管理の可視化を実現

衣服・ライフスタイル製品のデジタル生産プラットフォームを提供するシタテル株式会社が、クラウドサービス「sitateru CLOUD」に新機能「sitateru CLOUD BI(ビジネスインテリジェンス)」を追加したことを発表しました。この新機能により、従来の生産管理・商品企画などの情報管理機能に加え、アパレルビジネスの意思決定を支援する機能が大幅に拡充されています。

シタテル株式会社が提供している「sitateru CLOUD」は、アパレル業界向けのクラウドサービスとして知られていますが、今回の機能拡張により、さらに幅広いビジネスシーンでの活用が期待されています。今回追加された「sitateru CLOUD BI」は、同サービス上で管理されている企画情報、生産情報、発注情報などのデータを基に、売上計画や支出管理などの可視化を実現する機能です。

これまでアパレル業界では、Excel等を使用して個別に行われることが多かった予実管理やMD(マーチャンダイジング)分析を効率化し、業務全体の生産性向上を支援することを目的としています。特に、各部門の業務に応じたダッシュボードを提供することで、商品企画・生産管理といった商品関連部門はもちろん、営業部門や経営層まで、幅広いユーザーが活用できる設計になっています。

さらに注目すべき点として、アパレル企業だけでなく、複数ブランドや仕入先を横断して商流を管理する商社・OEM企業にとっても有用なツールとなっていることが挙げられます。販売・仕入・支出に関する情報を統合的に管理できるため、業態を問わず、経営判断や業務改善を支える基盤として利用できる点が特徴です。

機能詳細

売上計画

  1. 企画情報、生産情報を集計し売上、粗利、原価の計画を可視化
  2. ブランド別・組織別・担当者別・取引先別など多軸での可視化により、KPI(売上金額・粗利金額・達成率)をリアルタイムに把握可能
  3. 月別・シーズン別などの観点で進捗具合を把握
  4. 予算未達や計画超過の兆候を早期に検知可能
売上計画機能の画面イメージ画面イメージ ※画面は開発中のものであり、実際の仕様とは異なる場合があります。

支出管理

  1. 発注情報とサプライヤー情報から月別の支払い予定を可視化。予算に対する支出の進捗を管理することで、資金繰りやキャッシュフローの見通しを支援。
  2. サプライヤー別に支払月を自動で算出し、月次支出計画を構築
  3. 原価ベースでの予実管理により、仕入の過不足や計画乖離を可視化
  4. 年度別・シーズン別・ブランド別・仕入先別の集計に対応
  5. キャッシュアウトの集中時期を予測し、経営判断に寄与
支出管理機能の画面イメージ画面イメージ ※画面は開発中のものであり、実際の仕様とは異なる場合があります。

シタテル株式会社によると、今後の展開としては、販売情報や在庫情報との連携を強化し、MD分析の高度化や需要予測などの機能実装を予定しているとのことです。また、GHG(温室効果ガス)排出量の可視化にも取り組み、サプライチェーン全体の最適化と持続可能な経営の実現を支援する機能の追加も計画されています。

同社では、このような取り組みを通じて、衣服・ライフスタイル産業における新たなものづくりのエコシステムを構築し、業界の未来を築いていくビジョンを掲げています。特に近年、アパレル業界ではデジタル化の波が押し寄せており、こうしたプラットフォームの重要性はますます高まっています。

今回の「sitateru CLOUD BI」の追加は、単なる機能拡張にとどまらず、アパレル業界全体のデジタルトランスフォーメーションを加速させる可能性を秘めています。データに基づいた意思決定の重要性が増す中、こうしたツールの登場は業界にとって大きな転換点となるかもしれません。

シタテル株式会社は、「サプライチェーンを革新し想像力を解き放つ」をミッションに掲げ、未来のものづくりに向けたインフラ基盤の構築を行っています。同社の基盤となるサプライチェーンネットワークには、現在国内を中心に約5,070社の縫製工場・生地メーカー等と、約24,600社のブランドや企業が登録されており(2025年2月時点)、業界内での影響力の大きさがうかがえます。

このような大規模なプラットフォームを持つシタテルが提供する新機能「sitateru CLOUD BI」は、アパレル業界におけるデータ活用の新たな可能性を開くものとして注目されています。特に中小規模のアパレルブランドや商社にとっては、専門的な知識がなくてもデータ分析や経営判断を支援してくれるツールとして、業務効率化に大きく貢献することが期待されています。

アパレル業界は季節性が高く、トレンドの変化も激しいため、適切なタイミングでの意思決定が重要となります。「sitateru CLOUD BI」を活用することで、リアルタイムにデータを可視化し、迅速な判断を下すことができるようになるでしょう。また、キャッシュフローの予測機能は、特に資金繰りに課題を抱える中小企業にとって、経営の安定化に寄与する可能性があります。

持続可能性への関心が高まる中、将来的にはGHG排出量の可視化機能も追加される予定であり、環境に配慮したビジネス展開を模索するブランドにとっても有用なツールとなりそうです。

シタテル株式会社

衣服・ライフスタイル製品づくりを支援するデジタル生産プラットフォームを提供。「サプライチェーンを革新し想像力を解き放つ」をミッションに掲げ、未来のものづくりに向けたインフラ基盤の構築を行っています。基盤となるシタテルのサプライチェーンネットワークには、現在国内を中心とした約5,070社の縫製工場・生地メーカー等と、約24,600社のブランドや企業が登録されています。(2025年2月時点)

出典元:シタテル株式会社 プレスリリース

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