
デジタルマーケティングの施策の一つとして、メールマーケティングを行っている企業は多いのではないでしょうか。近年では、メールだけでなくLINEを活用したメッセージ配信も主流となっており、LINEとメルマガのどちらが効果的か気になっている方もいると思います。
結論を言いますと、どちらにもメリット・デメリットや適性があるため、両方活用いただくほうが良い場合もあれば、片方のみでも十分成果につながる場合もあります。
本記事では、LINE公式アカウントとメールマガジンの特徴やメリット・デメリットを解説していきますので、どちらの施策を始めるか判断するのにぜひお役立てください。
山本 百合子
株式会社ベンチマークジャパン
2020年に株式会社ベンチマークジャパンに中途入社。
メール配信サービス「Benchmark Email」のマーケティングスペシャリストとして、サービスのプロモーション(Web広告、SNS運用、SEO、動画制作、プレスリリースなど)や、Webマーケティングに関する調査を担当。
同時にカスタマーサクセスも担当しており、ユーザーの支援、ユーザー向けのコンテンツ制作・ニュースレター配信、ウェビナーの企画・運営などを行っている。
メール配信サービス「Benchmark Email」
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この記事の目次
LINE公式アカウントとメールマガジンの特徴とは?
最初に、LINE公式アカウントとメールマガジンの概要と特徴について、簡単にご説明します。
LINE公式アカウントの特徴
LINE公式アカウントは、LINEのアプリ上で企業や店舗が情報を発信できるビジネス用のアカウントです。
LINEでは友だち追加したユーザーに対してメッセージを発信することができ、チャット機能やクーポンの配信、ショップカードやプロフィールの作成など、効果的にリピーターを集客するための機能が充実しています。
メールマガジンの特徴
メールマガジンは、企業などが顧客や会員に対して情報を発信するメールのことを指します。イベント開催時や商品の購入時などに収集した顧客のメールアドレスに対して、定期的にお得な情報や最新情報をお届けするのが一般的です。
GmailやYahoo!メールなどのメールツールは一斉配信には適しておらず、HTMLメールの一斉配信が可能な「メール配信サービス」を利用して配信している企業が多いです。
メール配信サービスはさまざまなツールが存在するため、機能や価格は各ツールによって異なりますが、HTMLメール作成・リスト管理・レポート機能・ステップメール機能など、集客や販売促進などを効果的に行うための機能が揃っています。
LINE公式アカウントとメールマガジンのメリットとデメリットは?
LINE公式アカウントとメールマガジンのメリットとデメリットや、機能・価格の違いを解説していきます。
LINE公式アカウントのメリット・デメリット
LINE公式アカウントのメリット
- 友だち追加のハードルが低い
- クーポンやチャット、カード、メニュー機能など、LINE特有の機能がある
- 開封率が高い(*平均55%)
- メッセージが必ず到達する
- リアルタイムで顧客対応が可能
*参照:https://campus.line.biz/line-official-account/courses/features/lessons/broadcast
LINE公式アカウントのデメリット
- ブロック率が高い(20〜30%)
- 基本機能では顧客リストを確認できない(API連携を行えば可能)
- 文字数制限があり、長文には適さない
- メッセージ配信のコストが高い
メールマガジンのメリット・デメリット
メールマガジンのメリット
- デザインを自由にカスタマイズしやすい
- 情報量が多い場合も伝えられる
- メール配信システムによっては比較的安価で開始できる
- 登録解除率が低い
メールマガジンのデメリット
- 迷惑メールボックスに入る可能性がある
- デザイン作成に時間がかかる
メールアドレスは仕事用とプライベート用で使い分けることができますが、LINEは1人あたり1アカウントの保有が一般的です。プライベートの連絡手段として使用しているLINEで企業からの情報が頻繁に届いてしまうと、他の友人などのトーク画面が下に流れてしまうため、LINEはブロック(購読解除)をされやすい傾向があります。
一方で、LINEはブロックされない限りは到達率が100%であるため、メルマガのように迷惑メールボックスに入ってしまう心配がないのがメリットです。
料金・機能の比較表
その他、機能・料金の違いがわかる比較表をご用意しましたので、参考までにご確認ください。
なお、メール配信サービスはさまざまなツールが存在するため、今回は一例としてメール配信サービス「Benchmark Email」の機能・料金と比較をしてみたいと思います。
メール配信サービスの機能・料金などは、お使いいただくサービスやご契約プランによって異なりますので、ご注意ください。
LINE | メルマガ(Benchmark Email) | |
無料プラン | あり 月200通まで無料 | あり 月3,500通まで無料 |
有料プラン月額 | 5,000円〜 配信通数はプランによって異なる *LINE公式アカウントの料金詳細はこちら | 2,310円〜 配信通数はプランによって異なる *Benchmark Emailの料金詳細はこちら |
配信可能数 (月額15,000円の場合で比較) | 3万通 | 15万通 メールアドレスは最大1万件まで登録可 |
メッセージ受信方法 | LINEアカウント | メールサービス (Gmail、Yahoo!メール、Outlookなど) |
文字数制限 | 1吹き出しにつき上限500文字 通常メッセージは1配信3吹き出しまで配信可 | なし |
リストの確認・管理機能 | 基本不可 友だちからメッセージがきた場合、友だちが誰かは確認可能 | リスト管理機能あり メールアドレスを含む28項目まで顧客情報の登録が可能 |
ターゲット配信 | できる 友だちが100人以上いる場合、配信先の絞り込みが可能 | できる リストに登録されている項目によってセグメントが可能 |
予約配信 | ○できる | ○できる |
開封率・クリック率の確認 | ○できる | ○できる |
チャット対応 | ○できる | ✕できない |
ステップ配信 | ○できる | ○できる |
登録フォーム作成 | ✕できない | ○できる |
ランディングページ作成 | ✕できない | ○できる |
ショップカード作成 | ○できる | ✕できない |
LINE公式アカウントとメルマガ、どちらがおすすめ?
ここまでそれぞれの特徴や機能について解説をしてきましたが、LINE公式アカウントの運用とメルマガ配信のどちらが自社に適しているか、まだ迷われている方もいると思います。
この章では、業種やお店のタイプによって、一般的にはどちらが適しているかをご紹介します。
LINE公式アカウントのほうがおすすめなケース
LINE公式アカウントは、LINEのトーク画面に固定して表示できるメニュー機能やカード機能が利用できるため、店舗型のショップや飲食店などにおすすめです。
実際に店舗に来店したときであれば友だち追加のハードルも低く、お気に入りのお店・ブランドはその後もブロックがされづらい傾向にあります。
また、コンパクトに魅力や情報を伝えたいときや、チャットで即時対応を行いたい場合も、LINE公式アカウントが適しています。
メールマガジンのほうがおすすめなケース
メールマガジンは、「適さない場合」というのがほとんどないため、まずは試してみていただきたいマーケティング施策の一つでもあります。
特に、画像や文章でしっかり情報を伝えたいECショップや旅行会社、ホテルなどは、メルマガから始めてみるのがおすすめです。
BtoB企業であれば、LINEではなくメルマガで配信したほうが良いでしょう。プレスリリースやセミナーのお知らせ、ステップメールなど、さまざまな場面で集客や顧客のフォローに活用できます。
また、LINEは日本国内では有効ですが、海外のお客様宛にメッセージを配信したい場合はメールのほうが適しています。
以下の業種・ケースごとの比較表も参考にしてみてください。
業種 | 配信内容・施策 | LINE | メルマガ |
ECショップ (アパレル・雑貨・化粧品など) | 商品の案内 クーポンの配信 セールのお知らせ | ◎ コンパクトに魅力を伝えたいときに | ◎ 商品画像をたくさん載せられる/情報量が多くても読みやすい |
店舗型ショップ (サロン・ジム・スクールなど) | 商品の案内 クーポンの配信 セールのお知らせ お問い合わせ対応 | ◎ カードやメニュー機能などが便利/チャットで即時対応が可能 | ○ 情報量が多くても読みやすい/集客機能にとどまる |
飲食店 | 季節のメニューの案内 クーポンの配信 予約開始のお知らせ | ◎ カードやメニュー機能などが便利 | ○ 情報量が多くても読みやすい/集客機能にとどまる |
ホテル | 最新情報の案内 キャンペーンのお知らせ プラン・部屋の案内 | △ 情報量が多いと読みづらい/文字数が足りない | ◎ 客室の画像をたくさん載せられる/テキストでの案内も読みやすい |
出版・書店 | 商品の案内 イベントのお知らせ | ◎ コンパクトに魅力を伝えたいときに | ◎ 本や雑誌の画像をたくさん載せられる/テキストでの案内も読みやすい |
旅行会社 | ツアーの案内 セールのお知らせ | ◎ コンパクトに魅力を伝えたい時に | ◎ 旅行先のイメージ画像をたくさん載せられる/情報量が多くても読みやすい |
オンラインメディア | 最新情報・ニュースの案内 人気記事の案内 | △* 情報量が多いと読みづらい/文字数が足りない | ◎ 画像・テキストなど情報量が多くても読みやすい |
BtoB企業 (配信先が企業の担当者や顧客) | 最新情報の案内 セミナー・イベントのお知らせ 機能アップデートのお知らせ ステップメールの配信 | △ 仕事でLINEを使っている人が少ない/情報量が多いと読みづらい | ◎ 仕事用のメールアドレスにお届けできる |
なお、表を見ていただくとわかる通り、BtoCのお店やサービスでは、LINEとメルマガの両方が効果的な場合が多いです。予算やリソースに問題なければ、両方活用いただくのがおすすめです。
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