
楽天市場などのECモールにおいて購入までの転換率に大きく影響を与えるのが「レビュー」です。
楽天市場では最適な施策を打つことでレビューの早期蓄積を実現することも可能ではありますが、一定のルールと禁止事項もあるため、具体的にどのようにすればよいか悩まれている店舗様も多くいらっしゃるかと思います。
そこで本記事ではFinnerで成果が実証されたノウハウ・経験にもとづいて、楽天市場のレビューを早期に蓄積して売上アップを狙っていけるような施策を具体的にご紹介してまいります。
荻野 勇斗
Finner株式会社
慶應義塾大学卒業後、楽天グループ株式会社に入社。楽天ではSOY受賞店舗を含め、多くの商材ジャンルにわたり約500店舗のコンサルティングを経験。その後株式会社セールスフォース・ジャパンにてB2Cマーケティング、ECコンサルティング会社にて事業責任者を経験し、Finner株式会社を設立。Finner株式会社では楽天などのECモールや自社ECサイトのコンサルティング、運営代行を担う。
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この記事の目次
楽天市場のレビュー施策がなぜ重要なのか
まずは、楽天市場でのレビュー施策の重要性を再確認しましょう。簡単に言えば、レビュー施策は楽天市場の売上に直結するため非常に重要になります。
レビューは冒頭にご紹介した転換率に影響を与えるだけでなく、アクセス数を構成するインプレッションやクリック率(CTR)にも大きな影響があります。
レビュー点数・件数増加による転換率への影響
まずはレビューと転換率の関連性についてです。
これは楽天市場に限らず、全てのECサイトに共通する話になりますがスマートフォンの普及により、ユーザーが接する情報量は非常に多くなっています。その結果、判断材料を絞るのが難しくなり、第三者のレビューがますます重要視されています。
ユーザーは企業や楽天市場の商品ページに掲載されている情報だけを信じるのではなく、実際のレビューを参考にして商品価値を判断する傾向がますます強くなっているのが現状です。
したがって、楽天市場でも商品レビューやショップレビューを多く集め、高評価を獲得することが購買の決定や転換率の向上に直接つながります。
レビュー点数・件数増加によるアクセス数への影響
そして、レビューの蓄積はアクセス数にも直結します。主にアクセスにはインプレッション(表示回数)とCTR(クリック率)の観点がありますが、そのどちらにも強い影響力があります。
インプレッション(表示回数)への影響
まず前提として楽天市場では検索経由、つまり特定の商品を探しているユーザーが大半を占めています。したがって、各店舗の商品ページへのインプレッションも検索経由が主流です。
ここでレビューの点数や件数がどのように関係してくるかというと、楽天市場の検索機能にはレビュー件数や評価でのソート機能があることがポイントになっており、ユーザーの指定する条件に満たない場合、検索結果にそもそも表示されなかったり、検索順位がかなり下で表示されたりしてしまうなど機会損失が発生してくることは避けられません。
CTR(クリック率)への影響
レビュー施策を徹底して楽天市場におけるレビューを蓄積することで、商品ページのクリック率(CTR)が向上します。前述の通り、多くのユーザーが楽天市場内の検索画面から店舗に流入するため、検索結果に表示された際のCTRが高まれば、アクセス数も増加します。
楽天市場の検索結果の画面には、商品サムネイルや価格、ポイント倍率に加えて、レビュー件数と評価も表示されます。そのため、特に同様の商品が並んでいる場合、レビューに惹かれてユーザーがクリックする傾向にあるのです。
また、楽天市場の検索エンジン最適化(SEO)には、レビュー評価や件数が関係しているとも言われているためレビューを強化することで、さまざまな角度からアクセス数の増加に繋がります。
楽天市場でレビューを増加させる施策5つご紹介!
ではここから実際にレビューを増加させるための5つの施策についてお伝えします。
1.クーポンやノベルティなどの特典を提供することをアピールする
まず最も有効的な施策はレビュー投稿に特典を付与することで、ユーザーのレビュー記入を促進する方法です。ユーザー傾向として、購入ユーザーの多くは自発的にレビュー投稿をすることがありません。高くても1〜2%と一般的には言われています。
そのため、レビューを蓄積するためにはユーザーにとってメリットのあるフックを用意する必要があります。
具体例としては以下が挙げられます。
いずれもレビュー記載を確認後、
① 次回以降に利用できるクーポン
② サンプルやノベルティを別送
③ 保証期間の延長
この中でも特にクーポンに関しては、再度購入してくださる可能性が高まるため、リピート率の向上にも繋がります。
またクーポン発行でもレビューが伸び切らない場合は関連商品のサンプルなどを発行するとレビュー記載率が大幅に上昇した事例もあるため、おすすめです。
ただし、レビュー関連の特典には下記の禁止事項(一例)が定められているので、しっかりと確認しておきましょう。
× 今回の注文を送料無料にすること
引用:[みんなのレビュー] みんなのレビューに関するガイドライン(出店者向け)
× 今回の注文を値引きすること ※金額修正による値引きも不可
× 今回の注文におまけを同梱すること
× 特典付与のタイミングに関わらずキャッシュバックをおこなうこと
× 特典付与のタイミングに関わらず金券類(金券、商品券、ギフト券等)を供与すること
※店舗運営Naviからの引用なので、RMSにログインしている状態でご確認ください。
楽天市場のガイドラインをしっかりと確認の上、注意して対応しましょう。
2.購入後のフォローアップメールでレビュー投稿を促すリマインドをする
2つ目はフォローメールの送付です。フォローメールを活用することで、レビューの記入率を高めることができます。
お礼のメッセージや疑問の確認といったテンプレートに加えて、レビュー投稿をユーザーに依頼します。ただし、楽天市場ではR-mailやLINE以外での広告宣伝が禁止されているため、フォローメールに商品の広告やセールなどの販売促進に関する情報を載せないよう注意が必要です。
3.同梱物を利用して、レビュー投稿を促す
楽天市場では商品と一緒に同梱物をお届けすることができます。お礼のメッセージカードなどと一緒に、積極的にレビュー投稿を促すことで、顧客のレビュー参加率を向上させることが可能です。
同梱物はユーザーが必ず目にする機会ですので、効果的に活用してください。さらに、可能であればサンプルやノベルティを同封することも検討しましょう。サンプルにより顧客の満足度が向上し、お客様もお返しにレビューを書かれる可能性が高まります。
4.顧客満足度を上昇させる
ノベルティの同梱に関連して、梱包や配送の品質をしっかり管理することが、楽天市場で効果的なレビュー施策になります。
レビューの数を促進するだけでなく、高評価のレビューを得ることが、後の転換率に重要です。フォローアップメールの内容や丁寧なカスタマーサポート、そして丁寧な梱包と迅速な配送を徹底することで、顧客満足度を高めましょう。
また楽天市場の配送ではRSL(楽天スーパーロジスティクス)の導入も検討する価値があります。
5.レビューへの返信対応をおこなう
楽天市場では各レビューに対して店舗側から返信する機能が提供されています。この返信はレビューを書いたユーザーだけでなく、全てのユーザーに公開されるため、返信するだけで好印象を与えることができるのです。
またしっかりとした返信が得られると、レビューを書いてみようというユーザーの気持ちにもつながります。
【番外編】外部ツールの活用
クーポンを利用したレビュー促進に関連して、フォローメールの送信、クーポンの発行、そしてレビューと購入者の情報を結びつけるという作業は手間がかかることもあります。
このような作業を自動化してくれる「らくらくーぽん」というツールも存在しますので、レビュー投稿数が増えてきた際には検討する価値があります。
まとめ
本記事では楽天市場におけるレビューの促進方法について解説してきました。転換率の向上はもちろんアクセス数にも寄与しますが長期的な施策になるため、早めからのご対応をおすすめします。
また、本記事でご紹介差し上げた内容以外に関しましても無料にて相談会を実施させていただきますので、ご興味を持っていただけた方は下記URLより弊社Webサイトもご覧ください。
Finner Webサイト:https://finner.co.jp/contact
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