Shopifyのワンクリック決済「Shop Pay」がInstagram・Facebook・Googleに対応
ニュースの概要

2021年6月15日、Shopifyが展開するワンクリック決済「Shop Pay」がFacebook、Instagram、Googleとの連携を行う発表がありました。この連携によって、Shopifyを利用していない事業者でも、FacebookやGoogleを通して、「Shop Pay」を利用できるようになります。対象として、まずはアメリカの事業者に向けてサービスの提供が行われます。連携の時期については2021年夏にFacebook、Instagramを、2021年後半にはGoogleを予定しているそうです。日本でのサービス開始については未定となっていますが、近いうちに各国に展開されるのではないでしょうか。

【参考】
https://news.shopify.com/shop-pay-becomes-first-shopify-product-to-extend-beyond-shopify-merchants-soon-available-to-any-business-selling-on-facebook-and-google

Shop Payについて

Shop Payは2017年のサービス開始以来、240億ドル(日本円にして約2.7兆円)以上の注文を処理している決済方法です。ユーザビリティが高く、Shopifyのプラットフォーム内でShop Payの決済が行われる際に他の決済手段と比較し、コンバージョン率は1.72倍、決済完了までのスピードも70%向上できるといいます。

日本ではまだまだ馴染みのない方が多いかもしれませんが、楽天ペイやAmazon Payのようなアカウントを持っていることで決済を行えるID決済の一つと考えると良いでしょう。

連携により想定される範囲

2021年2月にShopifyはFacebookとの連携によりShop PayをFacebookとInstagramで利用できるようになりました。しかし、この連携ではShopifyに店舗を構える事業者のみが対象でした。今回の連携によりFacebookやInstagramを利用していれば、Shopifyを利用していない事業者でも、Shop payを利用できるため、事業者全体に利用の対象が広がることになります。

また、Googleについては2021年5月に提携の発表がありましたが、検索やショッピング、YouTubeなどの表示面を通して、オンラインショッピングとの接点を持つ機会が益々増えていくことが想定されるでしょう。

日本への影響や導入は?

今回の連携については日本への導入について言及されておらず、各プラットフォームからも特に発表はない状況です。

現在、InstagramやFacebookのショッピングタブからネットショッピングをする場合、一度ネットショップへ遷移し、会員登録やログインを行ってから決済を行わなければなりません。とはいえ、業界大手のASPカートではID決済が導入されているため、SNSを経由してネットショップへの遷移を行う必要があるものの、決済のハードルは昔と比べると下がっていると思います。

今回の連携が日本国内で導入される場合、Shop Pay自体のアカウント発行が消費者にとって、どういった印象を与えるのか今後の動向が気になるところです。

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