GMOインターネットグループで、インターネットリサーチ事業を展開するGMOリサーチ株式会社(代表取締役社長:細川 慎一 以下、GMOリサーチ)と、株式会社インティメート・マージャー(代表取締役社長:簗島 亮次 以下、インティメート・マージャー)は、2023年7月26日(水)から、両社のサービスのオーディエンスID連携(※1)による広告効果測定サービス、WEB広告とアンケートの特徴を組み合わせたターゲティング広告「ポストCookieアンケートプロモーション」の2つのサービスを提供開始しました。
 これらの新サービスは、GMOリサーチのパネルネットワーク「JAPAN Cloud Panel」と、インティメート・マージャーのパブリックDMP(※2)「IM-DMP」を連携させることで実現したもので、近年、強まるCookie(※3)規制下においても精度の高い広告ターゲティング、広告効果測定を行うことが可能となります。

(※1)異なる広告主や広告配信プラットフォーム間で、共通のユーザーセグメント(オーディエンス・消費者群)を連携すること。

(※2)データマネジメントプラットフォームのこと。データ収集と整理、セグメンテーションを通じてターゲットマーケティングと広告最適化を実現するツールで、効果的なマーケティング戦略の策定と顧客体験の向上が可能となる。

(※3)WEBサーバーやWEBサイトがユーザーのデバイスに情報を保存し、ユーザーが再度サイトを訪れた際にそれを認識する仕組み。過去の商品閲覧履歴の復元やパスワードを保存するなど機能を提供することができる。

  • 【開発の経緯】

■時代背景

 昨今、個人のプライバシー保護の気運の高まりとともに、「GDPR(EU一般データ保護規則)」や「CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)」などが施行され、これらを皮切りに日本を含めた各国で、プライバシー侵害の潜在的なリスクがあるデータ収集・活用に対しての規制が強化が進んでいます。このような流れの中で、WEB広告業界では、Cookie規制への対応が求められており、特にこれまでWEB広告の配信や効果計測において、活用されてきた「3rd Party Cookie」(※4)に代わる技術が必要とされています。

 他方で、WEB広告が一般に広がっていることに伴い、広告手法の多様化も求められています。Cookieを利用するターゲティング広告は効率的にユーザーの認知を深める手法として有効な一方で、Cookie規制により、ターゲティングの精度や広告効果に課題が出てくると予想されます。

■両社の強み

 GMOリサーチは、国内最大級のパネルネットワーク「Japan Cloud Panel」や、アンケートプロモーションを提供しています。「Japan Cloud Panel」は、モニターの趣味嗜好や自動車・家電の保有状況、旅行回数などの実登録情報をデータベース化しています。アンケートプロモーションは、そうしたデータを利用した精度の高いターゲティング配信と、アンケート形式のコミュニケーションを通して、商材・サービスの認知から興味喚起・理解促進までを行える広告サービスです。

 一方、インティメート・マージャーは、月間約4.7億のユニークブラウザのオーディエンスデータ(※5)を一元管理するデータマネジメントプラットフォーム「IM-DMP」を提供しています。その膨大なデータを活用したデータドリブンマーケティングの領域に強みがあります。

 個人情報保護の観点から、Cookie規制が強まる中、両社のサービスの強みをいかすことで、より効果的な広告を実現するために、サービスを連携したCookie規制に対応するサービスを開発しました。

(※4)アクセスしたWEBサイトと異なるドメインが発行したCookieであり、ウェブサイト間で情報を共有するために使用されるブラウザのトラッキング技術。

(※5)⼀定期間内に計測された重複のないブラウザの数を⽰します。多くの場合、ブラウザの識別にはCookieが利⽤され、⼀定期間内に計測された重複のないCookieの数のことを⽰します。

  • 【共同開発したサービスについて】

(※6)2023年6月時点。 

■サービス①:「JAPAN Cloud Panel」と「IM-DMP」のオーディエンスID連携による広告効果測定サービス

 「JAPAN Cloud Panel」と「IM-DMP」のオーディエンスIDを連携・突合し、Cookie規制のもとでも効果測定の精度向上や分析ソースの多様化が可能になります。

■サービス②:「ポストCookieアンケートプロモーション」

 クライアントサイトに訪れたユーザーの行動ログをインティメート・マージャーが分析し、その結果を「JAPAN Cloud Panel」と連携させることで、従来のWEB広告よりもターゲティングの精度を向上させます。また、設問を読んだ上で答えていただくアンケート形式の広告でアプローチすることで、必然的にターゲットユーザーに広告を「読んでいただく」ことが可能です。これにより、商材の認知獲得から興味喚起、理解促進までをワンストップで行えます。さらに、ユーザーが商材に興味を持った状態で広告主のWEBページに誘導されるため、広告効果の大幅な改善が期待できます。

 GMOリサーチは、今後もリサーチ会社だからこそ扱える信頼性の高いファクトデータを活用して、消費者のプライバシーに配慮しながら、時代のニーズに応えるサービスの開発に取り組んでまいります。

「JAPAN Cloud Panel」
https://gmo-research.jp/service/panel/jcp

「IM-DMP」
https://dmp.intimatemerger.com/service/materials/

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