EC担当者がポストCookie時代に注目すべき、Criteoの戦略・ソリューションを解説

昨今、Web業界ではApple社のITPやGoogle社の3rd party Cookieの廃止(2023年予定)が話題になっています。

さらに2022年4月からは個人情報保護法の改正に伴い、Webサイトの利用者に対して個人情報取得の同意の了承が必須になり、個人情報の取り扱いがより一層厳しくなると予測されます。ECに携わっている皆さまにも大きく関係してくる内容ですが、この問題に対して

「正直、難しくてよくわからない……」
「ヤバいことはわかっているけれど、正直何をすればいいの?」

と思っている方も、多くいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、GoogleのChromeブラウザにおける3rd party Cookieの廃止による広告への影響と、Criteo社のポストCookie時代における戦略・ソリューションについてご紹介します。

GoogleのChromeブラウザにおける3rd party Cookieの廃止による広告への影響

インターネットの利用においてブラウザごとの割合をみると、「Chrome」「Safari」が合わせて約8割を占めるといわれています。

冒頭にも記載したように、Apple社のITPやGoogle社の3rd party Cookieの廃止(2023年予定)によって3rd party Cookieが利用できなくなると、8割のユーザーに対して

  • リターゲティングの精度が落ちる
  • 3rd party Cookieを利用したCV計測ができなくなる

といったことが考えられます。何も対策を打たずにいると、近い将来、Web広告の成果が著しく低下してしまうのが目に見えているのです……。

ただ、3rd party Cookieの利用ができなくなるだけで、1st party Cookieは利用できます。

1st party Cookieは閲覧しているWebサイトのサーバーから発行されるもの、3rd party Cookieは広告配信用のサーバーなど、外部のサーバーから発行されるものです。詳しい内容は下記記事をご覧ください。

つまり、1st party Cookieから得られるデータや、自社で保有している顧客データなどの「1st Party Data」はこれまで通り利用することができます。

GoogleのChromeブラウザにおける3rd party Cookieの廃止による広告への影響

そこでGoogle・Meta(旧Facebook)などの各メディアは、1st Party Dataを軸に対策を講じています。それではここから、Criteoが今後のポストCookie時代において、どのような戦略を立てているかご紹介します。

Criteo社のポストCookie時代における戦略・ソリューション

2021年6月、Criteo社はリブランディングによるブランドアイデンティティの刷新を発表しました。

「新たな商品との出会い、イノベーションの実現、より豊富な選択肢を可能にする、公正でオープンなインターネットを支持し、すべての人により良い体験を提供する」

引用元:Criteo、リブランディングによる 新しいブランドアイデンティティを発表

また、2022年はアドレサブル(ユーザー指定が可能)な広告の未来に向けたコマースメディア・プラットフォームの推進を掲げ、Cookieレス時代が到来する広告業界の今後を見据えていることがわかります。では、実際にどのような施策をあげているかご紹介します。

1st Party Media Network

Criteoのネットワークに繋がっているマーケター(広告主)とメディアオーナー(パブリッシャー)の1st Party Dataと、Criteoが保有するコマースデータを繋ぐネットワーク。これらのデータを掛け合わせてユーザーを識別し、Criteoの強力なAIが分析をすることで、Cookieレス時代においても精度の高いターゲティングと個々に合わせたパーソナライズ広告の実現が可能になります。

1st Party Dataの構成要素については「Criteoの広告主ならびにメディアオーナーから提供されるデータ」ならびに「第三者機関によるサードパーティID(LiveRamp IDなど)」があげられています。

「LiveRamp ID」とは

LiveRampが提供するソリューションです。広告主やパブリッシャーから個人情報を匿名化した形で受け取り、人単位で独自のIDを生成する仕組みを指します。

ポイント
Cookieを利用する場合はブラウザ単位でのデータ取得なので、同一ユーザーであってもブラウザが変われば違うユーザーとして認識されます。一方、「LiveRamp ID」は人単位で識別しているので、デバイスやブラウザなどを跨いでも横断的に機能します。

コンテクスチュアルターゲティング

Cookieを利用せず、ページ内のテキストや画像情報などを基に配信対象になるユーザーと関連性が高いWebサイトをAIが識別して配信する仕組み。

ポイント
コンテンツ内容の解析に加え、ユーザーの行動履歴から興味・関心が高い商品をレコメンドします。Cookieレスの環境下でもパーソナライズ化を実現した広告表示をすることが可能です。

※2022年3月以降のアップデートにより、類似配信にコンテクスチュアルターゲティングが含まれるようになっております。

最後に

マーケティングにおいて、データ活用は切っても切り離せない存在です。今後重要になるのは、制約がある条件下でいかにデータの蓄積ができるか。また、限られたデータを精査し価値に変換していくことが鍵になると思います。

私たちソウルドアウトは2021年7月、Criteo社より「Criteo パートナーステイタス」において、広告商品を継続的に販売し、一定の要件をクリアした代理店に与えられる「Sapphire」に認定されました。デジタルマーケティングに関するお困りごとは、ソウルドアウトまでお気軽にご相談ください!

Criteo広告をはじめとしたデータフィード広告やアドテクツールの導入支援に特化した「テックスタジオグループ」がサポートさせていただきます!

ソウルドアウト公式note

ソウルドアウト公式noteにて、情報発信をしています。ご興味がございましたらぜひご一読ください!
https://note.com/soldout_official/n/neb82a6c35968
https://note.com/soldout_official/n/ncbda27fd1389

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