イングリウッドがDX支援でクライアントの売上を伸ばせる理由とは?
記事の概要

小売のDXを推進し、商品販売における全工程を支援している株式会社イングリウッド(以下、「イングリウッド」)。広い領域での支援が可能なのは、自社ECでの実績と経験があるという理由以外に、独自の研修プログラムがあるからと聞きます。いったい、どのような研修プログラムなのでしょうか? AI戦略事業本部のゼネラルマネージャーである岸本さんに、お話を伺いました。

物販事業において、全体の流れを把握することは重要

― イングリウッドに入社すると、独自の研修プログラムを必ず受けると聞きました。それはなぜでしょうか?

イングリウッドには「ビズデジ」というIT人材プラットフォーム事業があり、そのなかでクライアントに提供している研修プログラムを社内でも受講できるようになっています。社員に研修を受けてもらう理由は、物販の川上から川下まで、弊社が関わっているビジネスの全体の流れを把握できるようにするためです。物販、特にECにおいては、『商品企画・開発』『広告・PR』『販売』『物流』『カスタマーサクセス』といった様々な工程があり、多くの人が関わっています。相互に影響する範囲が広いため、全体の工程を理解しないまま与えられた役割だけこなしてしまうとどうしても無駄が残り、トラブルが発生したり、変化に対応できなかったりしてしまい、事業の成長を妨げてしまいかねません。

たとえば、販売チームは商品を売ることがミッションですが、在庫や入荷の周期を知らないと、欠品を引き起こしてしまい、機会損失となってしまうでしょう。物流チームであれば、セールのタイミングなど販促施策を把握していないと、発送作業が急増する際に準備が整わず、配送遅延になってしまう可能性があります。全体の流れを把握していないことによるこういったトラブルは、決して珍しいものではないと思います。

『ビジネス商流』『事業計画・ファイナンス』を最重要視

― 「ビズデジ」の研修プログラムはどのような内容でしょうか?

イングリウッドが提供している「ビズデジ」の研修プログラムには、『ビジネス商流』『事業計画』『マーケティング』『デザイン』『システム開発』『コマース』の6つのカリキュラムがあります。当社では、物販全体の流れをつかむうえで、『ビジネス商流』と『事業計画』を最重要視しています。

「ビズデジ」6つの研修カリキュラム

ビジネス商流の知識があれば、商品をどこから仕入れて、その価格が最終的に利益にどう影響するのかがわかります。それを数字に落とし、見える化するために事業計画の知識が必要になります。物販を営むうえで、コアなスキルはここにあります。ビジネス商流、事業計画を知らないと、全体を最適化できず、どこかを諦めた局所最適しかできません。

弊社は、EC事業を創業事業とし、そこから派生して小売事業者を対象にしたDXソリューションの提供を行っており、中でもECコンサルティングには力を入れています。EC事業は16年連続で増収、ECコンサルティングでは大手クライアント様をはじめ、700社以上を支援し成果を出してきています。その理由の一つは、社員全員が物販における工程の全体像を把握していることにあると考えています。

「ビズデジ」の研修プログラムを通じて、身につくことは?

― 「ビズデジ」の研修プログラムを受講すると、具体的にはどんな知識やスキルが身につくのでしょうか?

先に述べた通り、この研修では『ビジネス商流』『事業計画』をはじめ、学ぶべきテーマが6つあります。全ての中身を理解し、吸収したことを実務において自分自身の力で使いこなすことは、事業責任者やマネージャークラスにならないと難しいでしょう。しかし、『ビジネス商流』『事業計画』をはじめ、研修で学ぶことになる様々な知識やスキル、役割の重要性や、それぞれがどのように事業の数字に関係するかについては、全社員が理解しています。

たとえば、仕入れ原価がいつもより高くなっていた場合、販促の担当者はそのことを知っていたとしても、ビジネス商流や事業計画の知識がなければ普段通りの施策を実施していくでしょう。しかし、全体のモノとカネの流れを理解していれば、仕入れ原価の上昇にともない、いつもと同じ費用を販促に投じても良いのか違和感を覚えて、上長へ相談する流れが作れます。このような変化が起きた際に必要となる対応を一人ひとりが“気づける”“判断できる”組織であることが、全体最適を考えるうえで重要なのです。

『ビジネス商流』や『事業計画』は、現場で通常業務をこなしているだけでは、その重要性を知る機会はなかなかありません。だからこそ研修を通じて、より早く、より高いレベルで全社員が身につけることを組織全体で徹底することが差別化の要因となります。

『ビジネス商流』『事業計画』を軸に、他のテーマを学ぶ

― 『ビジネス商流』『事業計画』以外の4つのカリキュラムについては、どのような内容でしょうか?

『マーケティング』『デザイン』『システム開発』『コマース』の4つに関しても、『ビジネス商流』『事業計画』の観点は持ったまま教えています。

具体例をあげると、会計では原価の計算の仕方を知っているだけでは、現場ではあまり役に立ちません。検討中の施策を打つことで、原価がどれくらい増えるのか、システムを開発することで、会計のどの部分が影響を受けるかなど、実務上のアイデアと作業がセットになって初めて知識が活きるのです。そのため、たとえば『マーケティング』であれば、リスティング広告の方法を教えるのではなく、それを実施したとき、商流のどこに影響があるか、会計上どのような変化や影響が出るのかというように、コアスキルを繰り返し、違う側面から教えています。

「ビズデジ」の研修プログラムの役割とは?

― 「ビズデジ」の研修プログラムに対し、イングリウッドは何を期待しているのでしょうか?

研修の役割は2つあります。1つは社員全員に物販における全体像を掴んでもらうという点ですが、もっと重要な目的は、優秀な人を社内でいかに早く引き上げるかという点です。他の多くの研修プログラムは教育自体が目的になっているため、研修を受けている中で一番下のレベルに合わせた内容になってしまっていると思います。弊社の研修は、10人受講して10人全員が完璧に理解できる内容ではありません。10人のうち、たとえ1人でも全部理解する人がでてきて、その人が成果を出して会社の大きな戦力となればいいのです。ビズデジは育成が目的ではなく、中長期的に弊社全体の収益を向上するための取り組みの一つなのです。

『ビジネス商流』『事業計画』といったテーマは、優秀な人であっても、現場で失敗しながら学ぶことが多いと考えています。しかし、社会人のスタートダッシュとしてその重要性を知っていると、ビジネスマンとしての成長速度は加速します。その結果、社内をリードする責任者が早く育ちます。

また、研修に与えているもう一つの役割として、受講を通じて物販全体の業務を一通り経験することで、物販の全体像を把握できることはもちろん、自分の得意不得意に気づけることがあります。

全体像を把握することで、自分の仕事が周りにどう影響するのか、その中で自分ができることは何かを考えられるようになるため、仕事に対して持つ責任の重みをより強く感じられるようになります。また、他の部署やチームがどのような仕事をしているのか認識できるため、お互いに支え合っていけるようになり、変化に強い組織ができあがります。

弊社の提供するソリューションが、サイト改善やマーケティング施策といった単なるECコンサルティングにとどまらず、ときにクライアントの社内体制を整える支援といった周辺分野にまで及んでいるのは、各部署がどんな機能を持っているか把握しているからなのです。

教育にあたって、意識していること

― ビズデジで研修を実施するにあたって、どのようなことを重視していますか?

ビズデジの研修プログラムでは、アウトプットに紐づけた能力しか見ません。たとえば、日本語能力でいうと、書いた文章や話した言葉で判断します。その人の能力を図っているわけではなく、アウトプットとしての基準値からクオリティを判断しています。最終的に成果に繋がるものは全てアウトプットであるはずです。営業トークなのか資料なのか、アウトプットの評価値をきちんと示し、それを高めることに振り切っています。アウトプットを『ビジネス商流』『事業計画』に沿ったものに変えることで、収益に直結させることができます。

仕入れ担当者が、タイピングのスピードを10%速くする業務改善をしたとしましょう。この改善が、会社の業績にどれくらい影響があるかを考えたとき、営業成績へ与える影響は見えづらいものといえるでしょう。それよりも、商品の仕入れをいかに安く行うかに力を入れるべきです。

これがメールやチャットなどの問い合わせ対応が多いカスタマーサポートの担当者であれば話は別です。顧客からの問い合わせに対して、早く適切に対応することがカスタマーサポートでは重要だからです。

同じタイピングのスピードを10%速くするといった改善内容でも、部署によって評価が変わります。これが『ビジネス商流』『事業計画』に沿ったアウトプットの改善なのです。

弊社がクライアントへのソリューション提供で結果を出しているのは、各社員が『ビジネス商流』『事業計画』を常日頃から意識し、それを軸に施策や改善の提案を行っているからだと思います。

取材を終えて:アウトプットの方向性に問題がないか再確認を

岸本さんの話を伺って、ビジネス商流、事業計画・ファイナンスを意識してアウトプットをする重要性を知りました。一生懸命やっていてもなかなか売上が伸びない、結果が出ないという場合は、改善の方向性が間違っていないか見直すと良さそうです。

イングリウッドのIT人材プラットフォーム「ビズデジ」では、社外に対してもIT人材を育成する研修プログラムを提供するとともに、即戦力のIT人材と企業とのマッチングも行っています。イングリウッドはクライアントにDXソリューションを提供する際、最短で結果を出すことを目指しており、クライアントからの要望があれば内製化の支援をしています。その際、「ビズデジ」の研修プログラムを提供していると言います。

EC/D2C事業の立ち上げやグロースにあたって、対応する人材がいないことにお困りでしたら、イングリウッドに相談してみてはいかがでしょうか?事業に対するコンサルティングだけでなく、根本的に、事業を成長させるために必須となる社内人材の育成や紹介といった角度からの提案ももらえるでしょう。

株式会社イングリウッドへの相談はこちら
https://inglewood.co.jp/contact

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