世界66か国7,300以上の導入実績を持つCE(カスタマーエンゲージメント)プラットフォーム「Repro(リプロ)」を提供するRepro株式会社(以下、当社)は、2022年10月5日〜2022年10月6日にiOSスマートフォンユーザー1,000名を対象とした、「アプリプッシュ通知に関するユーザーインサイト調査」を実施いたしました。その結果と分析について発表いたします。

- 調査実施の背景
モバイルアプリ事業者のマーケティング施策やプロダクトの在り方は、大手プラットフォーマーの方針変更に多大な影響を受けます。事実、昨今の個人情報取得規制やアプリ内外の課金システムに関する変更は、多くのアプリ事業者の広告効果や収益にインパクトをもたらしました。一方で、事業者によるコントロールが容易で、成果に直結するマーケティング施策も存在します。それがプッシュ通知を始めとするダイレクトなコミュニケーションです。
プッシュ通知は、アプリマーケティングにおける最重要施策のひとつであり、ほとんどの事業者が実施しています。本調査は、プッシュ通知に関するユーザーのインサイトを明らかにし、事業者、ユーザー双方にとってのより有益なコミュニケーションとは何なのかを探るために実施しました。
- 調査結果サマリ
【1】約半数のユーザーにプッシュ通知を拒否する傾向。15~24歳では60%が「許可しない」を選ぶことが多いと回答
【2】プッシュ通知を拒否する理由の第1位は「許可後、必要のないプッシュ通知が来そうなため」
【3】自分の興味関心とのギャップが大きなプッシュ通知を「とても不快だと感じる」人が45%以上
- 調査結果
【1】約半数のユーザーにプッシュ通知を拒否する傾向。15~24歳では60%が「許可しない」を選ぶことが多いと回答
iOS端末のアプリにおいて、許諾ダイアログでプッシュ通知の許諾を求められたときの選択の傾向として、最も多かったのは「許可しない」の50.6%。モバイルアプリに対するリテラシーや感度の差も考慮すべきですが、年齢階級別に見ると若年層ほど「許可しない」を明確に選択する傾向にあり、15~24歳では60%が「許可しない」を選択することが多いと回答しています。
さらに、XYZ世代別に見ると、Z世代が最も明確に「許可しない」を選択する傾向があることがわかりました。
■プッシュ通知に対する設定の傾向

※アンケート調査における「Q1 アプリ内の許諾ダイアログでプッシュ通知の許可を求められたときに、どちらを多く選択しますか?」に対する回答結果。
■【世代別】プッシュ通知に対する設定の傾向

※アンケート調査における「Q1 アプリ内の許諾ダイアログでプッシュ通知の許可を求められたときに、どちらを多く選択しますか?」に対する回答結果を世代別(Z世代:15~26歳、Y世代:27~47歳、X世代:48~56歳、X世代以前:57歳以上)に集計。
【2】プッシュ通知を拒否する理由の第1位は「許可後、必要のないプッシュ通知が来そうなため」
許諾ダイアログにおいてプッシュ通知の受信を許可しないことが多い理由をたずねた設問では、「許可後、必要のないプッシュ通知が来そうなため」「何が送られてくるかわからず許可するメリットを感じられないため」といった、プッシュ通知によって配信される情報に対する不安を挙げる回答者が多数に上りました。また、プッシュ通知の配信頻度に対する不安を上げる回答者も多い状況です。
■プッシュ通知の受信を許可しないことが多い理由

※アンケート調査における「Q2 アプリ内の許諾ダイアログでプッシュ通知の許可を求められたときに、「許可しない」を選択した理由として該当するものをすべて選択してください。」に対する回答結果。
※アンケート調査における「Q1 アプリ内の許諾ダイアログでプッシュ通知の許可を求められたときに、どちらを多く選択しますか?」に対して、「許可しない」を選択した回答者のみが対象。
※複数回答可
【3】プッシュ通知の内容と自分の興味関心とのギャップが大きな不快感を与えている
ネガティブな印象を与えやすいプッシュ通知の例に対して、その不快強度を調査した設問では、受信者の興味関心との不一致が不快さを強める要因になっている可能性が高いことがわかりました。「自分に関係のないプッシュ通知が送られてくる」「内容が理解できないプッシュ通知が送られてくる」ことに対して、「とても不快だと感じる」と回答したユーザーは全体の45%以上を占めています。
■プッシュ通知に感じる不快感

※アンケート調査における「Q7 プッシュ通知についてどのように感じますか?」に対する回答結果。
- 調査概要
・調査名:アプリプッシュ通知に関するユーザーインサイト調査
・調査期間:2022年10月05日~10月6日
・調査方法:インターネットアンケート調査
・調査対象:iOSのスマートフォンを週5日以上使用している16~69歳の男女500名ずつの計1,000名
マーケティング・広告・報道関連従事者を除く
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