世界66カ国、7,300以上の導入実績を持つCE(カスタマーエンゲージメント)プラットフォーム「Repro(リプロ)」を提供するRepro株式会社は、2022年6月24日〜2022年7月8日に自社アプリの運営に携わっている方を対象とした、「アプリマーケティング実態調査」を実施いたしました。本調査は昨年(2021年12月14日〜2021年12月21日実施)に続き2度目の実施となります。その結果と分析について発表いたします。

■調査実施の背景
2022年度のアプリマーケティング業界では、昨年発生した「iOS 14.5」以降の「IDFA取得のオプトイン必須化」という大きな環境変化にともなう課題とその対応が引き続き注目されています。
今回の調査は、アプリマーケティングを取り巻く現況と実態をはじめ、アプリマーケティングに関する課題や対応策について定量的に把握することを目的として企画・実施したものです。
■調査結果サマリ
【1】IDFA取得のオプトイン必須化以降、48.9%が「CPIが悪化した」と回答(前回調査比5.3ポイント増加)
【2】アプリマーケティング施策を実施するうえで、「リソース不足」と「ノウハウ不足」が大きな課題として顕在化
【3】施策の効果測定でモバイル計測パートナー(MMP)などの外部ツールを活用している回答者ほど、相対的に「成果が出ている」とする回答が多い傾向が見受けられる
■調査結果
【1】IDFA取得のオプトイン必須化以降、48.9%が「CPIが悪化した」と回答(前回調査比5.3ポイント増加)
2021年4月以降のIDFA規制にともなうCPI(1インストールあたりのマーケティング費用)への影響について問う設問では、回答者(わからないを除く)のうちの48.9%が「悪化した」と回答。前回調査に比べてその割合は5.3ポイント増加するなど、IDFA取得のオプトイン必須化にともなうCPIの悪化は顕著であることがわかりました。なお、CPIの悪化幅は「15%~50%未満」とする回答割合が前回調査に比べて増加しています。

【2】アプリマーケティング施策を実施するうえで、「リソース不足」と「ノウハウ不足」が大きな課題として顕在化
アプリマーケティング施策実施上の課題では、「広告集客」を除く「ASO(アプリストア最適化)」「CRM(プッシュ通知などによる継続率向上)」「機能改善」「UI/UX改善」「データ分析」の各施策において、30%以上が「リソースがない」と回答。
また、「広告集客」「ASO」「CRM」といった新規ユーザー獲得および既存ユーザーの継続率向上施策では、「ノウハウがない」との回答が30%以上におよぶことが判明しました。アプリマーケティング施策の実施や内製化にあたっては、「リソース不足」と「ノウハウ不足」が大きな課題として顕在化していることがうかがえる結果となっています。

【3】施策の効果測定でモバイル計測パートナー(MMP)などの外部ツールを活用している回答者ほど、相対的に「成果が出ている」とする回答が多い傾向が見受けられる
広告効果の測定方法別に「広告集客」の成果状況を分析した結果が以下の表です。広告効果の測定方法で「MMP(Mobile Measurement Partner/モバイル測定パートナー)のデータを使用している」と回答した方のうち、43.8%が「期待通りの成果が出ている」と回答しており、他の測定方法に比べて相対的に「成果が出ている」とする割合が高い傾向が見受けられます。

また、アプリストア順位の計測方法と「ASO」の成果状況を分析したものが以下の表です。「外部ツールを利用して順位を取得している」と回答した方のうち、5.4%が「期待を上回る成果が出ている」としているほか、35.7%が「期待通りの成果が出ている」と回答するなど、こちらも他の順位計測方法を採用している回答者に比べて相対的に「成果が出ている」とする割合が高い傾向が見受けられました。

【調査概要】
- アプリマーケティング実態調査2022年度版
- 実施期間:2022年6月24日〜2022年7月8日
- 実施方法:インターネット調査
- 調査対象者:自社のアプリ運営に携わっている方
- 有効回答者数:170人
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