元Shopify社員が語る、Shopifyの歴史と社内環境について

Shopifyのサービス立ち上げの歴史

皆さん、こんにちは!ISSHIONIの上崎理会子(うえさきりえこ)です。今日はShopifyについてお話しさせていただこうと思います。

Shopifyという言葉をよく聞くようになってきました。元Shopifyで日本支社の立ち上げに携わらせていただいた身としては非常に嬉しく感じています。なぜShopifyが今ここまで大きく成長できているのかに通じるところがあると思いますので、Shopifyの歴史のことをお話しさせていただこうと思います。

Shopifyができたのは2006年です。トビー・リュトケ(Tobi Lütke)という超天才のエンジニアがShopifyを作りました。トビーはドイツ出身ですが、スノーボードが大好きで、スノーボードをするためにカナダに住んでいました。また、Shopifyを立ち上げる以前はスノーデビルというオンラインショップをトビー自身が作り、スノーボードを販売していました。

今でこそShopifyや、日本ではBASEやSTORES、MakeShopなど、他にも多くのカートシステムがありますが、スノーデビルが立ち上がった頃の2000年はこれらのカートシステムが全くない時代でした。

オンラインショップやWebサイトを作る場合、エンジニアとしてしっかりとコードを書けないとサイト構築ができない時代だったんです。トビーは自分でストアを構築し、運営していたのでフラストレーションを感じていました。これをどうにかして民主主義化できないかということで作られたのがShopifyです。なので、Shopifyが作られたベースというのは1事業者の立場として作られています。だからこそ、万国共通で非常に使いやすく、いろんな事業者様が信頼して使えるツールになるのではないかと感じています。

Shopifyの社内について

今はShopifyは多くの拠点があり、全世界のいろいろな国にオフィスを置いています。Shopifyに勤めている人は社内でShopifolk(ショピフォーク)といわれているんですが、

Shopi=Shopifyに勤めている
Folk=人々、みんな

という意味が込められています。

Shopifyの社内について

Shopifyでは、Shopifolkが全世界の事業者様のために、ツールをさらに良くするためにどうすれば良いか日夜考えながら様々なチームが動いています。事業者様のためのUX(ユーザーエクスペリエンス)やUI(ユーザーインターフェース)、Shopifyフルフィルメントネットワーク、Shop payと、改善の範囲は本当に多岐にわたっています。事業者様の立場やパートナー様の立場にたって、よりツールを良くしようと様々なチームが世界各国から集まっているのです。また、社内では優秀なメンバーが、一丸となって、日々ツールを良くしようとしています。

私もShopifyにいるときに、出張でカナダに何度も行かせてもらいました。本社がカナダのオタワというところにあるのですが、会議室はどの部屋に入っても熱い議論が繰り広げられていました。こういうコンテンツやツールがあった方がいいんじゃないか、UXはこうした方がいいんじゃないかなど、いろいろな議論が飛び交っているんです。ホワイトボードには様々なことが書かれていて、クリエイティブに議論が飛び交っていて活気ある職場でした。そんな中でShopifyがどんどんシェアを伸ばしているのは、正直私としてはまったく驚くところではないなあと感じています。

Shopify Plusが生まれた背景

Shopify Plusが生まれたのは実はShopifyを使っていらっしゃる事業者様の中でメガブランドさんが増えてきたという背景がありまして、ブランドが大きくなればなるほど必要なツールやサポートが変わってきます。それに合わせて誕生したのがShpoify Plusです。Shopify Plusの歴史はShopifyよりも、少し短いです。プラットフォームとしてはShopifyもShopify Plusもほとんど同じですが、ツールやサポート、料金が変わってきます。

最後に

今、BASEやSTORES、メガブランドさんになるとEC-CUBEやecbeing、futureshopなど、様々なカートシステムがあるので、サイト構築の際に悩まれることもあると思います。Shopifyがどうやって生まれたのか背景が少しでも伝わって、皆さんの決断材料になれば幸いです。

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