若者のリアルな実態を調査・分析し、得られたインサイトやトレンド情報をもとに企画の立案から実行までを一貫してサポートするシンクタンク組織「若者リアルラボ」が、15歳から29歳の男女を対象とした2026年上半期のトレンド調査を実施しました。「10代から20代が選ぶ2026年上半期トレンドランキング」として調査結果が公開され、あわせて「10代から20代が選ぶ2026年下半期ネクストトレンド予測」も発表されています。

10代から20代が選ぶトレンドの傾向

トレンドの傾向① 平成リバイバルが本格化、懐かしさと新しさが共存するカルチャーへ

流行した生活用品・生活アイテム部門においては「ボンボンドロップシール」が第1位となり、「シール帳」や「トモコレ」といった平成を象徴するコンテンツが上位にランクインする結果となりました。25歳から29歳の層には「懐かしい」「昔を思い出す」といった声が多く、リバイバルとして流行している一方で、15歳から19歳の層には「かわいい」「楽しい」など、現在流行しているものとして受け止められていることが明らかになり、若者の中でも見え方が異なることが判明しました。また、アクティブリーダー層においては「ボンボンドロップシール」が29.2%と、ミーハーフォロワー層やサイレントウォッチング層と比較して大きく上回る結果となり、いち早く最新トレンドをキャッチしていることが分かります。

因子クラスター分析を実施すると、Z世代の半数近くを占めるのは「サイレントウォッチング層」であり、情報を得るなどトレンドに接触はするものの、自らの発信には消極的な傾向が見受けられます。そのため、「アクティブリーダー層」の接触と発信から「ミーハーフォロワー層」を経由し、「サイレントウォッチング層」へと流れていることが分かります。

トレンドの傾向② 映えから共感へ、スポット選びも体験価値を重視する時代に

スポット部門では、「ちいかわランド」や「ポケパーク カントー」といったキャラクターの世界観を体験できる施設が上位となりました。モノを購入するだけでなく、好きなコンテンツの世界に入り込める体験そのものに価値を感じている様子がうかがえます。また、「いい人すぎるよ展2026&微わかる展」や「平成恋愛展」など、SNS映えだけでなく、「あるある」「わかる」といった共感体験を楽しめる展示も人気を集めました。これまで若者の外出先は映える場所が注目される傾向がありましたが、2026年上半期は誰かと共感したくなる、気持ちを共有したくなる体験そのものが新たな価値として支持されていることがうかがえます。

トレンドの傾向③ AIは検索ツールから相談相手になることで若者の日常に定着

流行した言葉部門では、「チャッピー構文」が第3位にランクインしました。ChatGPTに対して「よく使う」「普及している」といったコメントもあり、その特有の言い回しや話し方が日常会話の中で使われるなど、AIそのものが若者の生活の一部になりつつあることが分かりました。AIは単なるテクノロジーではなく、若者の日常に寄り添う身近なパートナーになり始めていることが推察されます。

トレンドの傾向④ 知っていると行動するは別、トレンドは認知されても購買には結びつかない時代へ

アイテム部門第1位の「ボンボンドロップシール」は、流行を実感するアイテムとして最も多く挙げられた一方、「購入したことはない」と回答した人が45.7%に上りました。また、「ドバイチョコ餅」は「価格が高い」「入手しにくい」といった理由から、流行を認識していても購入に至っていないケースが多く見られました。

SNSを通じてトレンドが瞬時に共有される一方で、知っていることと実際に購入・体験することは必ずしも一致しないことが分かりました。2026年上半期は、流行が認知や会話の対象となる一方で、購買や行動には結びつかない認知消費型トレンドの広がりが見られる結果となりました。

流行った言葉

全体では「○○すぎて滅」が27.0%と具体的な言葉の中では最も高く、特に15歳から19歳の女性では35.0%、高校生では37.4%など10代を中心とした若年層で高い数値となっています。

流行った言葉ランキング

第1位は「○○すぎて滅」です。5人組ボーカルダンスユニット「M!LK」の楽曲『好きすぎて滅!』が話題になり、TikTokを中心としたソーシャルメディアで急速に広がりました。

第2位は「メロい」です。推しやキャラクターに対してメロメロという状態を表した言葉で、ビジュアルが良い、笑顔が可愛い、ギャップが愛おしいなど、相手に夢中になっている心理状態を指します。

第3位は「チャッピー構文」です。ChatGPTが生成する文章の特徴的な書き方をネタにした表現で、「結論から言うね」「それ、すっごい○○」など、AIが使う典型的な文体を指します。結論ファースト、論点を分解して説明する、最後に判断を置くなど、わかりやすさとAIっぽさが合体した構文のことです。

流行ったグルメ

全体では「麻辣湯」が19.5%でトップとなり、次いで「ドバイチョコ餅」が10.0%、「ONICHA(麦茶)」が9.5%と続いており、特定のアジアンフードや海外発のスイーツがトレンドの主力となっていることがうかがえます。

流行ったグルメランキング

第1位は「麻辣湯」です。春雨、野菜、きのこ、肉、海鮮など好みの具材を自分で選んで煮込む中国発祥の料理で、辛い物を健康的に食べられるとして知られています。

第2位は「ドバイチョコ餅」です。韓国発祥の創作デザートで、外側はマシュマロや餅をベースにしたもちもち生地で、中身はピスタチオペーストとカダイフを詰めたものとなっており、ザク×もちの二重食感が特徴です。

第3位は「ONICHA(麦茶)」です。YouTuberのヒカキンがプロデュースした麦茶で、これまでの麦茶のイメージを覆すべく、パッケージにはキャラクター「おにっぴ」が描かれたり、おみくじがついていたりするなど、楽しくワクワクする体験ができる麦茶となっています。

流行った生活用品・生活アイテム

全体では「ボンボンドロップシール」が21.8%でトップとなりました。次いで「シール帳」が11.8%、「トモコレ」が10.3%と続いており、シール関連や特定のゲームがトレンドの上位を占めています。

流行った生活用品・生活アイテムランキング

第1位は「ボンボンドロップシール」です。ぷっくりとした厚みがあるシールで、平成時代にシール交換やシール帳に夢中だった世代が、今は購買力のある20代から30代になり大人買いしたことがきっかけとなり流行しました。

第2位は「シール帳」です。シールをコレクションしたり交換したりするために使うもので、令和では透明バインダーや透明リフィルにシールを貼って楽しんでいます。

第3位は「トモコレ(トモダチコレクション わくわく生活)」です。2026年4月に発売したNintendo Switch用ゲームで、島の管理人になって住人たちが自由気ままに暮らす日常をゆるく見守るゲームです。自分や推しのキャラクターをMiiとして作り、その人間関係や生活を見守れると話題になっています。

流行った場所(お店・ポップアップ・レジャー施設)

全体では具体的な場所として「ちいかわランド」が9.0%でトップとなっています。次いで「ポケパーク カントー」が7.3%、「いい人すぎるよ展 2026&微わかる展」が7.2%と続き、キャラクター関連の施設や展示イベントがトレンドの上位を占めています。

流行った場所ランキング

第1位は「ちいかわランド」です。ちいかわの世界観を詰め込んだオフィシャルショップで、限定グッズ、描きおろしアイテム、コラボ商品が豊富に揃っており、東京駅、新宿、池袋パルコなど全国に展開しています。

第2位は「ポケパーク カントー」です。2026年2月によみうりランド内にオープンしたポケモン初の屋外常設施設で、600匹超のポケモンが暮らすポケモンフォレストとカヤツリ街で冒険でき、ライドアトラクション、限定グッズ、飲食が充実しています。

第3位は「いい人すぎるよ展2026&微わかる展」です。クリエイティブチーム「entaku」制作の体験型展示で、「いい人すぎるよ展2026」は男性キャラ「まさお」の一代記を通じて身近ないい人を思い出させます。「微わかる展」は微妙に分かるかも、分からないかもという絶妙な感情を集めた参加型展示となっています。

流行った芸能人(芸人、タレント、俳優)

全体では具体的な芸能人として「りくりゅう」が20.3%でトップとなりました。次いで「塩﨑太智(M!LK)」が8.3%、「おヨネ(モナキ)」が6.5%と続いており、特定のタレントやアイドルがトレンドの上位に挙がっています。

流行った芸能人ランキング

第1位は「りくりゅう」です。フィギュアスケート・ペアの愛称で、三浦璃来(みうら りく、24歳)と木原龍一(きはら りゅういち、33歳)のペアです。

第2位は「塩﨑太智(M!LK)」です。5人組ボーカルダンスユニット「M!LK(ミルク)」のメンバーです。

第3位は「おヨネ(モナキ)」です。4人組男性歌謡コーラスグループ「モナキ」の最年少メンバーです。

流行ったアイドル・アーティスト

全体では「M!LK」が19.7%でトップ、「嵐」が19.0%で拮抗しています。次いで「Mrs. GREEN APPLE」が9.8%と続いており、男性グループやバンドがトレンドの上位を占めています。

流行ったアイドル・アーティストランキング

第1位は「M!LK」です。2014年11月に結成された5人組ボーカルダンスユニットで、「イイじゃん」が大ヒットを記録し、その後リリースした『好きすぎて滅!』も大きな話題となりました。

第2位は「嵐」です。1999年のデビュー以降、数々のヒット曲を世の中に出してきた国民的アイドルで、2026年5月31日の東京ドーム公演をもってグループでの活動を正式に終了しました。

第3位は「Mrs. GREEN APPLE」です。2013年に結成された3人組ポップロックバンドで、数々のヒット曲を生み出し続ける日本を代表するアーティストとして活動中です。

10代から20代が選ぶ2026年下半期ネクストトレンド予測

2026年下半期ネクストトレンド予測

第1位は「AIイラスト」です。大量の画像データを学習したAIが自動生成するイラストのことで、絵心や専門的なスキルがなくてもテキストで指示を出すだけで短時間で高品質な画像を作成できます。自身の写真をさまざまな画風で表現するAIイラストや、最近では推しとの身長差をアニメ風イラストで再現するプロンプトがSNSで話題となるなど、プロンプトを共有して楽しむ新たなトレンドが広がっています。

第2位は「日本三國(にっぽんさんごく)」です。現代から約1世紀後、文明が明治初期レベルまで後退した日本を舞台に描いた作品です。近未来と歴史が融合した独自の世界観が特徴で、各国に属する武将や政治家たちによる知略を駆使した争いが描かれるなど、一般的な戦国作品とは異なる戦略性の高いストーリー展開や個性豊かなキャラクターが魅力となっています。2026年4月のアニメ化を機に注目を集めています。

第3位は「伊能忠敬界隈」です。趣味や運動、移動手段として常人離れした長距離を歩く人たちを指すSNS発祥のネットスラングです。SNSでは、歩数や歩行距離を記録・共有する投稿のほか、伊能忠敬界隈におすすめのスニーカーなど、長距離を歩いても疲れにくい靴や歩行をサポートするアイテムを紹介する投稿も発信されています。

同じく第3位は「ねぎ塩豚丼(ねぎしおとんどん)」です。五反田発の女子高生4ピースバンドで、高校生とは思えない高い演奏力と等身大の高校生らしい親しみやすいキャラクターのギャップが特徴です。2026年5月には大型音楽フェス『JAPAN JAM 2026』に出演したほか、テレビや音楽メディアへの出演も増えており、次世代のネクストブレイクアーティストとして期待されています。

因子クラスターごとの特徴について

価値観・行動の設問を使用し、トレンドに深い関わりをもつと考えられる発信欲求に関わる因子を抽出して分析が実施され、3層に分けて調査が行われました。

アクティブリーダー層は、フットワークが軽く自ら流行の火付け役になる層です。ミーハーフォロワー層は、流行にあわせて行動するトレンドのボリュームゾーンとなる層です。サイレントウォッチング層は、情報はチェックしつつ自ら発信する行動は控えめな現実派な層です。

アクティブリーダー層からサイレントウォッチング層への情報伝播

アクティブリーダー層は、ネットスラング「メロい」が13.5%、「ボンボンドロップシール」が29.2%など、ミーハーフォロワー層やサイレントウォッチング層と比較して大きく上回る結果となり、最新トレンドを常にキャッチしていることが分かりました。グルメにおいても「麻辣湯」が21.9%、「ドバイチョコ餅」が14.6%といったビジュアルや話題性の高い商品を選択する傾向が見受けられます。さらに、今後のトレンド予測では「AIイラスト」が6.3%、「伊能忠敬界隈」が5.2%など、様々なジャンルにわたって次のトレンドを注視しています。このように、アクティブリーダー層の消費行動全体は話題性を軸に展開していることが特徴であることが分かります。

一方、Z世代の半数近くを占めるサイレントウォッチング層に関しては、情報を得る、トレンドに接触することはあるものの自分からの発信には消極的な傾向にあり、アクティブリーダー層の接触と発信からミーハーフォロワー層を経由してサイレントウォッチング層へ流れていることが分かりました。

調査概要

調査タイトル:10代から20代が選ぶ2026年上半期トレンドランキング
調査対象者:性別は男女、年齢は15歳から29歳まで
調査数:600ss
設問数:15問
調査期間:2026年6月11日から15日

若者リアルラボとは

「若者リアルラボ」は、次々と変わりゆく若者のトレンドやリアルなインサイトを継続的に調査、分析するシンクタンク組織です。シンクタンク組織として調査結果や専門知識を企業やメディアに提供するのはもちろん、マテリアルのZ世代延べ19名が若者のリアルなインサイトをもとに、企業のコミュニケーション課題を解決するための企画の立案から実行までを一貫して支援することで、企業のブランド価値向上を目指しています。

出典元:若者リアルラボ

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