ACSiONと楽天カードがフィッシング詐欺被害防止の警告機能を導入、不正利用対策を強化

株式会社ACSiONと楽天カード株式会社は、2026年5月1日(金)より、フィッシング詐欺による被害を防ぐための警告機能の提供を開始したことを発表しました。この取り組みは、フィッシング詐欺サイトで楽天IDやパスワード、クレジットカード情報などを入力してしまった可能性のある利用者に対して警告画面を表示することで、被害を事前に防止するものです。

クレジットカード不正利用被害の深刻化

近年、クレジットカードの不正利用による被害は拡大の一途を辿っています。一般社団法人日本クレジット協会が公表した統計数値によると、2025年におけるクレジットカード不正利用の被害総額は510.5億円に達し、3年連続で500億円を上回る被害額を記録しました。

この被害額のうち、約93.1%が番号盗用によるものとなっており、その中でも特にフィッシングによる被害が増加傾向にあるとのことです。フィッシングとは、偽装されたウェブサイトや電子メールを用いて個人情報やクレジットカード番号を不正に取得する詐欺手法のことを指します。その手口は年々巧妙化しており、フィッシング対策協議会による公表データに基づくと、2025年におけるフィッシング報告件数は約245万件と、前年と比較して約74万件も増加している状況です。

新たな警告機能の導入

こうした深刻な状況を受けて、ACSiONと楽天カードは、これまで蓄積してきた専門知識と技術力を活用し、楽天カードの利用者を不正利用被害から保護し、被害を未然に防ぐことを目的として、本機能の導入を決定したとしています。

この警告機能では、フィッシング詐欺サイトにおいて楽天IDやパスワード、クレジットカード番号などの重要情報を入力してしまった疑いのある利用者に対して、警告画面を表示します。これにより、利用者自身が不正利用のリスクに気づき、適切な対応を取ることが可能となります。

既存の取り組みとの連携

ACSiONと楽天カードは、2025年1月から既にフィッシング対策での協力関係を構築しています。ACSiONが持つ専門的なノウハウを活用し、楽天カードを装ったフィッシングサイトをACSiONが検知した際には、該当サイトの閉鎖措置を実施しているとのことです。

さらに、ブラウザ提供企業との連携も行っており、サイト閉鎖が完了するまでの期間においては、セーフブラウジング機能を作動させることで、フィッシング被害の抑制を図っています。このように多層的な対策を講じることで、より効果的な被害防止を実現しています。

今後の展望

ACSiONと楽天カードは、今後も利用者が安心してクレジットカードを利用できる環境を整えるため、フィッシング被害の低減に向けた取り組みを継続していく方針を示しています。

株式会社ACSiONについて

株式会社ACSiONは、銀行における金融犯罪対策の実務に携わってきた専門メンバーを中心として、2019年7月に創業されたサイバーセキュリティ企業です。金融犯罪対策で培ったノウハウとソリューション構築の技術力を強みとし、デジタル社会における新しいリスクに対応するサービスを展開しています。

会社概要

会社名:株式会社ACSiON
所在地:東京都中央区晴海一丁目8番10号
代表者:代表取締役 安田 貴紀/瀧下 孝明
事業内容:サイバーセキュリティ事業、データインテリジェンス事業
設立年月日:2019年7月16日

楽天カード株式会社について

楽天カード株式会社は、2005年7月から「楽天カード」の発行を開始しています。クレジットカードのサービスや機能の拡充に努め、安心で使いやすい金融サービスの提供を通じて、快適で豊かな日常生活をサポートすることを企業目標としています。

2025年度における年間ショッピング取扱高は26.5兆円に到達し、発行枚数は3,341万枚を突破しています(2025年12月時点のデータ)。

出典元:株式会社ACSiON

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