
佐々木 宏志
株式会社Cellest
代表取締役CEO
1992年大阪府生まれ。小学生の頃から起業を志す。同志社大学在学中の2017年にライブコマースの可能性に着目し事業をスタート。2019年に株式会社Cellestを設立。運営するライブコマースチャンネル「ぞうねこちゃんねる」では月間売上2億円を突破し、日本トップクラスのライブコマース企業へと成長させた。ライブコマース専門事務所「トキバナ」の設立、ライブコマース専用ECモールアプリ「WABE」の開発・運営など事業を拡大。2026年1月、扶桑社より初の著書『月2億円稼ぐライブコマースの秘密 ~ライブ配信で売れる人、売れない人~』を刊行。
株式会社Cellest
https://cellest.co.jp/
この記事の目次
ECサイトの限界:売上が伸びない3つの壁
あなたの会社のECサイトには、自信を持って売れると思った商品が並んでいます。商品写真も丁寧に撮影し、説明文も詳しく書いた。SNS広告も出し、SEO対策もした。それなのに、なぜか売上が伸びない――。
こんな悩みを抱えていませんか?
実は、多くの企業が同じ3つの壁にぶつかっています。
壁① カゴ落ち問題
アクセス数はある。「カートに入れる」ボタンも押してもらえる。でも、そこから先に進まない。統計上、ECサイトの購入転換率(CVR)は平均2〜3%程度に留まり、100人が訪問しても97〜98人は買わずに去っていきます。
壁② 広告費の悪循環
売上を伸ばそうと広告費を増やす。アクセスは増えるが、購入転換率は変わらない。費用対効果は悪化し続ける。このサイクルから抜け出せない企業が後を絶ちません。
壁③ 情報不足による「購買機会の損失」
商品ページを何度も見て、口コミも読み込んで、でも「最後のひと押し」に欠ける。
「色が実物でどう見えるかわからない」「サイズ感が心配」「本当に自分に合うのか」――こうした小さな疑問や不安が解消されないまま、お客様はそっとページを閉じてしまいます。
この3つの壁の根本には、共通した原因があります。それは、「静止画とテキストだけでは伝えきれない情報がある」という、ECサイトの構造的な限界です。
どれだけ画像枚数を増やしても、説明文を充実させても、商品の素材感・使用感・サイズ感・売り手の熱量――こうした「体験的な情報」は届けきれません。
では、この壁をどう乗り越えるか?
その答えが、ライブコマースです。
ライブコマースはなぜ売れるのか:4つの決定的な違い
ライブコマースとは、ライブ配信を通じて商品を紹介・販売する手法です。ただ「動画で売る」というだけではありません。ECサイトとの違いは、人間同士のコミュニケーションが生まれることにあります。
中国では、1回の配信で数千億円を売り上げる例もあり、著者が運営する「ぞうねこちゃんねる」も月間GMV2億円の実績を持ちます。なぜ、そこまで売れるのか。そこには4つの決定的な理由があります。
① 透明性:「正直さ」こそが最強の販売力
ライブコマースでは、視聴者は商品だけでなく「誰が勧めているか」で購入を判断します。誇張した演出や過度な盛り上げは、短期的な売上につながっても、長期的には信頼を損ないます。
商品について、嘘をつかない誠実さ、メリットとデメリットをバランスよく説明し、なぜこの商品を紹介しているのかという背景や在庫状況などを率直に共有すること。こうした透明性が視聴者との信頼関係を生み出します。
② 双方向性:配信は視聴者と一緒につくる
一方的に商品を説明するだけでは広告に過ぎません。コメントを通じて対話が生まれて初めて「ライブ」になります。
視聴者の名前を呼び、問いかけ、質問にその場で回答することで、配信は“売る場”ではなく“視聴者と一緒につくる体験”へと変わります。
その共創感が共感を生み、購買にもつながっていきます。
③ 実績証明:「みんなの声」が購買を後押しする
ライブコマースでは、視聴者の反応が購買を後押しします。人は「自分が選ぶ理由」だけでなく、「他の人が選んでいる」という安心感によって行動するからです。
配信中に「購入しました!」といったコメントが流れ、ライブコマーサーが販売実績や視聴者の感想を共有することで安心感が生まれ、購入の空気が広がります。
こうした口コミの循環が、売上の循環につながっていきます。
④ 再現性:個人ではなくチームで成果を出す
ライブコマースは、ライブコマーサー一人の才能に依存するものではありません。安定した成果を生むためには、チームで運営する仕組みづくりが重要です。
スタッフによるコメント対応や進行サポート、配信後の顧客フォローやデータ分析、法令遵守などの品質管理など、チームで役割分担し、配信の質を高めることで、継続的に売上を生み出す、再現性のあるビジネスモデルになります。
数字で見るライブコマースの威力
ここまでの話を、数字で整理してみましょう。
一般的なECサイト:
- 購入転換率(CVR):2〜3%
- 平均滞在時間:2〜3分
- リピート率:20〜30%
ライブコマース:
- 購入転換率(CVR):10〜30%
- 平均視聴時間:25〜60分
- リピート率:60〜70%
出展:Thunderbit「2026年に知っておきたいライブ配信統計70選」
Marketingltb.com「Live Shopping Networks Statistics 2025: 91+ Stats & Insights [Expert Analysis]」
※リピート率は業態・配信スタイルにより差異あり。
ECサイトでは100人が訪問しても購入するのは2〜3人。しかしライブコマースでは100人の視聴者から10〜30人が購入します。しかも視聴者は平均25分以上もその場にとどまり、商品への理解と配信者への信頼を深めていきます。
この差が生まれる理由は、前述した4つのポイント――透明性・双方向性・実績証明・再現性――が同時に働くことにあります。
Cellestの運営する『ぞうねこちゃんねる』では、これらのポイントを意識したチャンネル運営を行うことで、購入転換率(CVR)は約16%を記録。毎月1,000人以上の新規購入者を獲得しながら、リピート率は80%以上を維持し、継続的な売上成長を実現しています。
まとめ:「何を買うか」の時代から「誰から買うか」の時代へ
かつて消費者は品質や価格、機能を比較し、最も優れた商品を選び、購買を決めていました。しかし今は、「誰から買うか」が重要な判断基準になっています。
透明性のある発信で信頼を築き、双方向のコミュニケーションで関係性を育てる――これがライブコマースの強みです。
ライブコマースは大企業だけのものではありません。中小企業や個人事業主でも、正しい方法で取り組めば成果を出すことができます。
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株式会社Cellest 公式HP:https://cellest.co.jp
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