
SEO/AI検索分析ツールを提供する大手企業Ahrefsは、2025年12月のデータに基づき、Googleの「AIによる概要(AI Overviews)」が検索結果のクリック率に及ぼす影響について分析を実施しました。その結果、グローバル市場では検索順位1位のページへのクリック率が約58%減少していることが判明しました。さらに、今回初となる日本市場に特化した分析も行われ、日本においても約37.8%のクリック率低下が確認されています。
この記事の目次
グローバル市場:AIによる概要の表示で1位表示のCTRが約58%減少
今回実施された調査では、AIによる概要とは無関係に発生する自然なクリック率の減少傾向を考慮し、その影響を除外した上で分析が行われました。AIによる概要が表示されていない場合、検索結果1位のページの予測クリック率は3.7%でしたが、実際には1.6%にまで減少していることが確認されました。自然減少のトレンドを差し引いて計算した場合でも、AIによる概要の表示によってさらに約58%ものクリックが失われている計算になります。
日本市場:AIによる概要で検索1位のCTRが約38%低下
日本市場においても、グローバル市場と同様の傾向が見られました。自然なクリック率の減少トレンドを考慮した予測クリック率は2.9%でしたが、AIによる概要が表示されるキーワードにおける実際のクリック率は1.8%にとどまっており、約37.8%の追加的な低下が明らかになっています。
日本の低下率はグローバルより現時点では小さいが今後の悪化に警戒が必要
日本市場における約37.8%という低下率は、グローバル市場の58.0%と比較すると現段階では小さい数値となっています。しかしながら、グローバル市場においても2025年4月時点では34.5%の減少だったものが、12月には58.0%減にまで拡大したという経緯があります。この事実を踏まえると、日本語でのAIによる概要の表示がさらに浸透していくにつれて、日本市場でもさらなる悪化が予想される状況です。

独自クローラーと高精度なデータ技術で、データドリブンなマーケティング戦略を支援するAhrefs(エイチレフス)
背景:ゼロクリック時代の到来と新たな戦略の必要性
検索環境は「ゼロクリック」の時代へと急速に移行しており、AIによる概要はユーザーが検索結果ページ上で情報を得て完結し、Webサイトを訪問しないゼロクリック化をさらに加速させています。かつてはGoogle検索での上位表示がSEOの最終目標であった時代から、AIが検索エコシステムに深く浸透するにつれて、AIに引用・推薦されるためのLLMO(Large Language Model Optimization)やGEO(Generative Engine Optimization)といった新たな施策の重要性がますます高まってきています。
調査概要について
今回の調査は以下の条件で実施されました。
調査主体:Ahrefs
分析対象:Ahrefsキーワードエクスプローラーデータベースより抽出された30万件のキーワード
比較期間:2023年12月(AIによる概要導入前)と2025年12月(導入後)の比較
データソース:Google Search Console集計データによる月間平均デスクトップクリック率
キーワード選定の理由:AIによる概要が表示されるキーワードの99.2%が情報収集型であることが判明したため、より精度の高い比較を行うために情報収集型キーワードに絞って分析を実施
調査実施者:Ahrefsコンテンツマーケティング・ディレクター ライアン・ロー氏
Ahrefsについて
Ahrefs Pte. Ltd.(エイチレフス)は、世界最高レベルの規模を誇る独自開発のクローラーと高度なデータ技術により、正確で鮮度の高いデータを収集・解析しています。世界をリードするSEO分析機能を中心に、AI検索分析、AIコンテンツ作成、Webトラフィック分析、SNS投稿管理などのマーケティング機能を統合したオールインワン・マーケティングツール「Ahrefs(エイチレフス)」を開発・提供しています。世界180カ国以上のユーザーに利用されており、競合分析からコンテンツ戦略まで、データに基づいた効果的なマーケティング戦略の立案と実行を支援しています。
会社概要
会社名:Ahrefs Pte. Ltd.
本社所在地:7 Straits View, #08-02, Singapore 018936
代表者:Dmitry Gerasimenko
出典元:PR TIMES












