
Firework Japan カントリーマネージャーの田島一樹です。
TikTok Shopの登場が示唆したように、消費者の購買体験は「テキストと検索」から「動画と発見」へと不可逆的にシフトしています。そして2026年、私たちはその次のフェーズとして、「AIが顧客体験を能動的にガイドする時代(エージェントコマース)」の到来を確信しています。
この大きな潮流をテーマに、Firework社は米国ニューヨークにてグローバルサミット「Firework Ignite」を開催しました。本稿では、サミットで得られた知見と、それに対する具体的な解として発表した新ソリューション「Firework Smart PDP」が描く未来についてお伝えします。
田島 一樹
Firework Japan株式会社
大学卒業後、米国での2年間の留学を経て帰国。外資系広告会社にて消費財および自動車企業を担当し、2006年に電通に入社。耐久消費財企業のBtoCおよびBtoBビジネスを担当後、2011年にAmazon Japanに入社し、広告事業の初期メンバーとして広告ビジネスの立ち上げに従事。日本初となる広告サービスや仕組みの導入によりビジネスを拡大させた後、2017年より同社の代理店事業統括責任者として、フルファネルマーケティングの推進を担当。2022年10月よりFirework Japanに参画し、日本市場における新規事業の立ち上げと戦略的パートナーシップの構築を推進。
この記事の目次
ニューヨークで確信した、2026年「エージェントコマース」の到来
今回のサミットで最も議論されたのは、「これからの購買体験は、どこで、どのように意思決定されるのか」という本質的な問いでした。
現在、多くの消費者は膨大な情報の中から商品を選ぶ「選択疲れ」に陥っています。この課題を解決するのが、高度な推論能力を持つAIエージェントです。ユーザーの意図を汲み取り、パーソナライズされた提案を行う「エージェントコマース」は、もはや遠い未来の話ではなく、2026年のECにおける主戦場となります。

EC事業者が直面する「AIによる第4の棚」の出現
AIが購買体験を主導する時代において、ブランドが直面する最大の変化が「第4の棚」の出現です。
従来の「実店舗」「自社EC」「モール」に加え、今後は「AIエージェント自体」が顧客と商品を出会わせる場となります。
ここで重要になるのが、AIがブランドの情報を正しく参照できるかどうかです。AIの推薦候補から漏れることは、消費者の選択肢から消えることを意味します。だからこそ、AIが解釈しやすい「質の高い構造化データ」を整備することが、すべてのEC事業者に求められる急務となっています。
静的なPDPからの脱却。AI時代の基盤「Firework Smart PDP」
この課題に対し、FireworkはPDP(商品詳細ページ)を根本から再定義する「Firework Smart PDP」を開発しました。これは、単に動画を掲載するツールではなく、以下の2階層で構成される「AI時代のデータ基盤」です。
- 第1階層:人への視覚的な納得(Visual Persuasion)
縦型動画やライブ配信を活用し、実店舗さながらの質感を伝えます。
- 第2階層:AIへの構造的な理解(Structural Understanding)
動画内の文脈を解析し、AIが正確に理解できる「構造化データ」としてページ内に自動実装します。
これにより、Googleの検索結果や生成AIの回答(AIO/GEO)において、ブランドの公式情報が「信頼できる一次情報源」として優先的に参照される仕組みを構築します。

リテールとブランドが繋がる「コネクテッド・コマース」の価値
Smart PDPの本質は、ブランドが持つリッチなコンテンツと正確な商品データを、リテール(小売)の販売現場へ即座に、かつシームレスに展開できる点にあります。
ブランド側は自社の資産を多重活用してROIを最大化でき、リテール側は制作コストをかけずに、専門性の高い動画接客を自社サイトに実装できます。この「共創」の形こそが、Fireworkの提唱する「コネクテッド・コマース」です。
海外事例では、AI Shopping Agentの導入によりCVRが13.5%向上するという圧倒的な成果も報告されています。動画で心を動かし、AIで納得感を補完する。この新しいインフラは、ブランドとリテールの関係性をさらに強固なものへと進化させます。
「選択疲れ」を解消し、選ばれ続けるブランドへ
もはやAIは未来の技術ではなく、今日の成長を支える「必須のインフラ」です。動画とAIを融合させた「Firework Smart PDP」を通じて、ブランドが「第4の棚」を制し、顧客の「選択疲れ」を解消する。そんな次世代のコマース体験を、私たちとともに築いていきましょう。
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