クラウド型倉庫管理システム(以下、WMS)の開発提供を手掛ける株式会社シーネット(以下シーネット、本社:千葉県千葉市、代表取締役:小野崎伸彦)は、物流KPIに特化した分析ツールのプロトタイプ(以下、BA:Business Analytics)が完成したのでお知らせします。

シーネットは、WMSユーザーと物流専門家8組織による実証実験を通じて、フィードバックを収集し、物流KPI分析の標準版を構築しました。この標準版を利用することで、WMSから出た物流データを誰でも簡単に分析できることができます。
【BA概要と新機能】
BA(Business Analytics)とは、WMSからのデータを長期間蓄積し、ビッグデータを分析するソリューションです。
データ分析プラットフォームには、Qlick Sense(クリックセンス)を使用しており、今回ここに物流KPIを分析できる指標をアプリとして構築しました。
■新機能ハイライト
今回構築した機能は以下の4つです。
① 作業生産性の把握:
WMS搭載のハンディ機能を通じて工程ごとの作業生産性の取得を行います。人別、荷主別、センター別、温度帯別等様々な切り口で表示が可能。生産性を把握することにより物量や人員の波動を確認することが可能になり人員投入や曜日別の物流波動などを確認することが可能となります。
② ピッキングのタッチ率(ヒット率):
ロケーションごとのピッキングの頻度をランキング化し、ピッキング導線の効率化を図ることが可能となります。
エリア別、カテゴリ別等の切り口を用意し、商品特性ごとの効率化を検討することが可能になります。
③ 在庫回転期間:
SKU別の在庫日数(在庫回転率)を算出し、長期滞留品、過剰在庫等の把握、ロケーション間口設定の検討等を行うことが可能になります。
荷主様に対する在庫提案につなげることも可能です。
④ 出荷頻度ABC分析:
アイテム別に出荷頻度をランキング化し、最適なロケーション設定、荷主への報告データとして利用することが可能です。
定型のレポートを作成する機能を標準で有しており、センター用、経営層向け、荷主向けといった切り口で自動的に作成することが可能です。
■特徴
新しいBAサービスは、WMSのオプション機能として利用でき、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)等を活用することによりWMSとBAを自動的に連携することも可能です。
また、WMS以外のデータの収集も可能となっており、ロジスティクス全体のKPIの可視化、集計作業の効率化、業務改善・経営戦略のサポート、そしてレポート作成の効率化が実現されます。
また、高度な分析にも対応し、物流KPIの可視化、集計作業の効率化、業務改善・経営戦略のサポート、そしてレポート作成の効率化が実現されます。
【BA開発の背景】
近年、物流業界は人手不足やEC市場の成長などにより、サプライチェーンと物流効率化が重要な課題となっています。
シーネットは、WMSユーザーからの要望に応え、物流データ分析サービスの提供を検討し、今年4月に8組織との共同開発プロジェクトを開始しました。
本プロジェクトでユーザー様から実際のデータをいただき、物流専門家の知見を活かし、フィードバックを反映することでこのプロトタイプを完成させました。今後、シーネットはこのサービスをさらに発展させ、物流業界全体の生産性向上に貢献していきます。
【株式会社シーネット】
URL : https://www.cross-docking.com/
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