株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:檜垣 歩、以下インテージ)は、アジアからの主要な訪日国・エリアである中国、台湾、韓国、タイ 在住の20歳から49歳の男女約350名/エリアの日本旅行意向者を対象に実施した調査結果を公開します。
【ポイント】・「自分用の買い物の予算10万円以上」は中国が約4割、タイが約3割。韓国、台湾は2割程度。 ・ 生活雑貨の自分購入用1位は、男性は中国が洗顔料、タイ・韓国が化粧水・乳液・美容液、台湾はサプリ・健康食品。女性は中国・タイ・台湾が化粧水・乳液・美容液、タイはメイク落とし。 ・ 訪日予定者の約8割が、旅行前に買いたい商品の銘柄は調査済み。 |
日本政府による外国人観光客への入国制限が緩和され半年が経ちました。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、日本への観光客数は大幅に減少していました。しかし今後は増加すると予想され、消費行動への期待が高まっています。
① 買い物の予算 -中国は「自分用へのお土産予算10万円以上」が約4割-

自分用土産の予算は、タイ・韓国・台湾では「3万円以上~10万円未満」が最も多く、中国は「10万円以上」を考えている人が約4割いました。他人へのお土産はタイ・韓国・台湾では「3万円未満」が最も多く見られました。中国はまだ決めていない人が多いものの、決定者の中では「10~50万円未満」で検討している人が最も多く見られました。
② 日本で買いたいものは? -自分のお土産用―生活雑貨編-
それでは訪日旅行客はどのようなものを購入したいと考えているのでしょうか。お土産に買いたいものを聴取
した結果のうち、ここでは生活雑貨部門のお土産ランキングを紹介します(図表2)。
※生活雑貨のほかに、食品・嗜好品/耐久財とそれぞれの商品カテゴリ別のランキングはダウンロードレポートよりご覧ください。

中国男性は「洗顔料」、タイ・韓国男性は「化粧品・乳液・美容液」、台湾男性は「サプリ・健康食品」がランキング1位でした。中国・タイ・台湾女性は「化粧品・乳液・美容液」がトップで、韓国女性は「メイク落とし」が1位でした。スキンケアは、男女ともに基本的な習慣として認識されてきているようです。特に20代は見た目を整えるため、30代は老化を防ぐためという目的があると思われます。一方、ベースメイクをしている人たちはスキンケアを日常的なものとして捉えていると推察されます。
「サプリ・健康食品」について台湾のリサーチャーによると、台湾では現地で販売している同じ日本製の医薬品よりも日本で販売しているものの方が有効成分が高いというイメージがあると分析されています。そのため健康食品やサプリメントに関しても日本製品が人気が高いと推察されます。
③ 情報収集-4エリアすべての訪日予定者の約8割が、旅行前に買いたい商品の銘柄は下調べ済み-
日本で最も購入したいと回答した商品について、購入銘柄をどのタイミングで決めるのか聴取しました(図表3)。

結果、生活雑貨については、大半の人が訪日前に下調べをして決める傾向があることがわかりました。一方、食品・嗜好品、耐久財についても、大半の人は訪日前に下調べをして決める傾向があるものの、生活雑貨と比較すると、訪日中に調べながら決める人も一定存在します。総じて、訪日予定者の多くが事前に調べてきているため、商品を購入してもらうためには、訪日前に銘柄を認知してもらえるようなアプローチが極めて重要であると考えます。
今回インテージでは日本での消費行動、特に自分用やお土産用に買いたいものを中心にアンケート調査を行いました。各国の現地リサーチャーに今回の調査結果に関する見解を求めたところ、お土産選びには、越境EC(国をまたいで行うネット販売)では購入できないような「日本だからこそ買えるもの」が注目されています。
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使用したデータ
【インテージのネットリサーチによる自主調査データ】 https://www.intage.co.jp/service/research/net/
調査地域:中国、台湾、韓国、タイ
対象者条件:20~49歳の男女
標本抽出方法:弊社「Asian Panelモニター」より抽出しアンケート配信
標本サイズ:n=各地域約350
調査実施時期: 2022年12月23日(金)~26日(月)
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