インフルエンサーマーケティング事業を展開するLIDDELL株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:福田 晃一、以下リデル)は、Instagram(以下、インスタグラム)でフォロワー増やしているインフルエンサーを対象に、インフルエンサーとして「もっと伸ばしたいこと」「知りたいこと」を調査しました。その結果、企業がインスタグラムアカウントを運用するにあたり、強化すべき事項の示唆を得ることが出来ました。

調査サマリー

  • インフルエンサーが強化したいのは、アカウントを成長させ続けるための「企画・分析力」41%と、表現するための「クリエイティブ制作力」39%
  • アルゴリズムを意識した運用に「トレンドの感度」「フォロワーとのコミュニケーション力」「オリジナリティ」が注目されている
  • 薬機法や景品表示法など、インフルエンサーも規制対象となっていることを35%が意識している


写真映え・センス重視、感覚的に運用する時代は終了。
表現は自由に論理的な運用が主流に。
インスタグラムは写真や動画の投稿をメインとしているSNSのため、「インスタ映え」という言葉が話題になったほど、企業のマーケティング活用においてもフォトジェニックな画像を投稿することが重視されてきました。
今回の調査結果において、インスタグラムでフォロワーを増やしているインフルエンサーは、写真映えやセンスではなく、ユーザーやフォロワーに「どのようなコンテンツを届けるか」の【企画力】、「どのようなものが求められ、喜ばれているのか」の【分析力】を最重要課題と捉えていることが明らかになりました。さらに、アルゴリズムを意識し感覚的ではなくロジカルに判断している様子が伺えました。

インフルエンサーとしてこれから強化したいことは、企画・分析力」「クリエイティブ制作力」が半数近くに。
インスタグラムでフォロワーを伸ばしているインフルエンサーに、インフルエンサーとして「もっと伸ばしたいこと」「知りたいこと」を聴取し、項目ごとにまとめたところ、「企画・分析力」が最も多く41%。続いて「クリエイティブ制作力」の39%となりました。また、11%がステマ防止や薬機法などのコンプライアンス対応や炎上対策などに対する守備力とも回答しており、各種法令の対象がインフルエンサーにも拡大していることに反応していることが分かる結果となりました。


以下、各項目に対する詳細です。

企画・分析力】詳細

フィードやストーリーズの表示順に重大な影響を与える3つの要素

「関心度」「親密度」に関連する項目が上位に

2022年春に大幅に変更されたインスタグラムのアルゴリズム。コンテンツ内容がターゲット層の関心にあっているかどうかの<関心度>、アカウントとユーザーがどのくらい親密であるかの<親密度>、最近の投稿であるかの<鮮度>が重要項目ですが、その法則は日々変化しています。
アカウントを成長させ続けるために、「アルゴリズムを読み解く力」を強化したいとの回答が47%と最も多い結果となりました。次いで「トレンドの感度」が43%と、<関心度>を強化させたいことが示唆されています。また、<親密度>に関連する「フォロワーとのコミュニケーション力」が35%という結果となりました。
そのほか、20%が「インフルエンサー間の交流」に注目しており、情報交換やフォロワーの交流のほか、おすすめユーザーへの表示に影響があるとの声もありました。

 クリエイティブ制作力】詳細
「撮影力」に次いで、「動画編集力」「デザイン力」が上位に
クリエイティブ制作力の内で最も多い回答が「撮影力」の56%となりました。次いで「動画編集力」が47%となり、インフルエンサーが実践する、フォロワーを増やすための重要なアクションランキング(https://service.liddell.tokyo/notice/1239/) において、54%が<リールを積極的に投稿する>と回答していることもあり、リールは重要視されていることが明らかになりました。
また、42%が「デザイン力」と回答していることから、投稿画像に文字を入れる<文字入れ投稿>の制作力を強化し、得たい情報を瞬時に取捨選択する『タムパ(タイパ)』志向ユーザーのニーズに対応するインフルエンサーが多いことが伺えます。


法令遵守や炎上対策【営業力】詳細
2021年8月に改訂された薬機法でインフルエンサーも規制対象となりました。また、2022年12月には、消費者庁がステルスマーケティングを景品表示法上の不当表示とし、インフルエンサーも規制対象とする方針を発表しました。「薬機法やステマ防止などコンプライアンスに対する知識」を35%が強化したいと回答する結果となりました。リデルにもインフルエンサーから相談が増えており、リスクマネジメント能力は今後ますます注目され、インフルエンサーが健全性を拡大していくと考えられます。
また、「案件獲得の営業力」が28%、「クライアント(企業)とのやり取り、交渉力」が25%という結果からも個人事業主として自律した影響力のある個人を表す結果となりました。


以上、今回の調査結果は、アルゴリズムを意識したアカウント運用におけるKPIを設定のヒントが得られる結果となりました。

リデルに企業の担当者より、「おしゃれでフォトジェニックでないと、インスタグラムの運用は難しい」とご相談をいただくことが多いですが、「インスタグラムは、写真映え・センス重視、感覚的に運用するものである」という従来の概念ではなく、自由にコンテンツを企画し、インスタグラムに合うクリエイティブを制作することが、多くのユーザーやフォロワーから支持を得られるアカウントになると成功しているインフルエンサーは考えていることがわかりました。このようなインフルエンサーの思考変容を企業のSNS運用に取り入れることで、マーケティング課題が解決できると考えられます。

  • 調査概要
    • インフルエンサーとして「もっと伸ばしたいこと」「知りたいこと」に関するアンケート
    • 調査期間:2022年10月26日(水)〜2022年11月30日(水)
    • 対象者:『SPIRIT(スピリット)』に登録しているインフルエンサー
    • サンプル数:100
    • 調査方法:オンライン

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