三井不動産株式会社(所在:東京都中央区、代表取締役社長:菰田正信、以下「三井不動産」)は、株式会社NTTデータ(以下:NTTデータ)と株式会社TSIホールディングス(以下:TSIホールディングス)の協力のもと、AI等のデジタル技術を用いることで、商業施設にご来館されたお客さまが、施設内の各店舗に対し、より魅力を感じて立ち寄りたくなる環境の実現に向けた実証を、2022年10月15日より開始します。

 本実証は、三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY(所在:千葉県船橋市、以下「ららぽーとTOKYO-BAY」)に出店中の、nano・universeららぽーとTOKYO-BAY店(TSIホールディングス)において、AIカメラの設置等のデジタル技術を活用、またそのデータを解析することで、お客さまに興味を持っていただき店舗への入店率を高めるVMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)を検証するものです。
 商業施設内の各店舗にとって、ご来館されたお客さまに興味を持っていただくためには、入口や通路に面した部分の外観およびレイアウトは重要な要素の一つです。本実証では、AIカメラや赤外線センサーを設置し、店頭に設置したディスプレイ/マネキン/デジタルサイネージといったVMDの要素やその組み合わせに対するお客さまの実際の反応を計測し、どのパターンが最もお客さまの反応が良いかを検証します。これにより、店舗を通りかかったお客さまに店舗の魅力がより伝わりやすく、新しい出会いが生まれやすくなる店舗設計に生かしていきます。商業施設を開発・運営するデベロッパーが出店中の店舗と協力し、AI等のデジタル技術を活用して店舗のVMDの最適化を図る取り組みは、国内初(当社調べ)※となります。

 今後、本実証で得られた知見も踏まえ、ららぽーとTOKYO-BAYだけでなく、三井不動産が運営する全国の商業施設において、「Growing Together」という三井不動産の商業施設のコンセプトのもと、商業施設の新しいカタチの実現に向けて、出店店舗とも協力しながら、今後も様々な取り組みを進めてまいります。

※一般社団法人 日本ショッピングセンター協会 第一種正会員(デベロッパー)を対象に、当社が独自に調査(2022年10月14日時点)

nano・universeららぽーとTOKYO-BAY店nano・universeららぽーとTOKYO-BAY店

AIカメラ設置例AIカメラ設置例【本実証の取組の背景】
 ららぽーとTOKYO-BAYには、ファミリー層をメインに、シニア・ヤング層まで幅広い世代のお客さまにお楽しみいただけるよう、ファッション、雑貨、飲食、エンターテインメント、サービスなど多彩な店舗に出店いただいております。また、ECをはじめとする昨今の消費行動のめまぐるしい変化において、リアル店舗における買い物の大きな魅力の一つである、新たな店舗や商品との出会いをご提供するためには、店舗の魅力を視覚的に伝えることは重要であり、そのために店頭VMDを最大限活用することはリアル店舗の重要な課題の一つになっています。

 三井不動産は、デジタルの力を活用した新たなリアルの場の環境商業施設ならびに店舗作りに挑戦し、知見を積み重ねてきました。今般、これらの知見を踏まえ、新たな取り組みに挑戦することといたしました。

【実証概要】
 今回の実証では、店頭にAIカメラおよび赤外線センサーを設置し、ディスプレイ/マネキン/デジタルサイネージといったVMDにおいて、複数のパターンを用意し、それぞれに対するお客さまの反応を検証することで、より多くのお客さまに店舗の魅力を伝えることができるVMDのあり方についての検証を行います。

1:店頭にAIカメラや赤外線センサーを設置

2:VMDコンテンツの準備
ディスプレイ/マネキン/デジタルサネージといったVMDを構成するコンテンツについて、複数のパターンを用意
(例)デジタルサイネージに放映する映像、マネキンに着せるコーディネート

3:各VMDのパターンに対するお客さまの反応計測
AIカメラや赤外線センサーで取得したデータを基に、お客さまの実際の視線や行動から反応を推定する。
(例)赤外線センサーでお客さまの位置情報を取得し、VMDのパターンごとに滞在時間や入店者数を比較する

4:計測結果の分析と結果に基づく改善
反応が良かったVMDのパターンから、お客さまの良い反応を得られるために有効な要素や重要なポイントを整理

本実証実験イメージ本実証実験イメージ実施期間(予定)
・2022年10月15日(土)~11月28日(月)

実施場所
・三井ショッピングパークららぽーとTOKYO-BAY  「nano・universeららぽーとTOKYO-BAY店」

カメラ画像データの扱いについて
 本実証では、お客さまの年代・性別等の推定および視線や反応の把握のためにのみ、カメラ画像を活用します。撮影した画像データは、コンピュータだけが読める形式でデータ化され、解析後ただちに自動的に破棄されます。実証参加企業である三井不動産、NTTデータ、TSIホールディングスが確認出来るのは集計された数値データのみであり、撮影した画像データを直接確認することは一切ありません。

【今後について】
 三井不動産は、本実証で得た知見も踏まえ、更なるVMDの改善に向けて取り組むとともに、今度もデジタルの力を活用し、来場されるお客さまおよび出店いただいているテナントさまにとってより魅力に溢れた商業施設の実現に努めてまいります。

■協力会社一覧
・株式会社NTTデータ
・株式会社TSIホールディングス
・株式会社日立製作所
・AWL株式会社
・ブリッジクルー株式会社

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