
この記事の目次
はじめに
今回も前回に引き続き、「誰でもできる、楽天市場無料集客術」についてご紹介させていただければと思います。
前回は、楽天市場無料集客術の重要性と「楽天市場内キーワード」と「Googleキーワード」の対策方法についてお話しさせていただきました。今回は、意外と皆さん見落としがちな、商品登録画面で実施できる4つの対策についてお話します。
すごく細かい内容ですが実施されてない店舗さんが多い分、成果につながりやすい内容かと思いますのでしっかり対策してみてください。
商品登録画面でできる対策①:白背景画像を登録しよう
商品登録画面における1つ目の対策は、「白背景画像の登録」です。楽天市場の商品登録画面には、背景が白抜きの商品画像を登録する場所があります。

なぜ白背景画像を登録する必要があるかというと、これを登録することで楽天市場が登録した商品を宣伝してくれる可能性があるからです。
楽天市場の店舗運営Naviにおける白背景画像の項目には、「当社は、商品または楽天市場のプロモーションのため、楽天市場内または提携サイトに登録画像を掲載することがあります」という記載があります。
つまり、ここに画像を登録しておけば、もしかしたら楽天市場が楽天市場のお金を使って皆さんの商品を宣伝してくれるかもしれません。白背景の画像を登録するだけですので、こちらについて確実に対応していただければと思います。
商品登録画面でできる対策②:タグIDを登録しよう
続いて2つ目として、「タグIDの登録」についてご説明します。

タグIDとは、出品する商品に付随する細かな情報を登録する箇所です。例えば食洗器を取り扱っているとすると、その奥行きや幅、ブランドや柄など、その製品に関する極めて細かい情報を登録します。このタグIDは1商品につき32個まで設定することができます。

タグIDを登録することによってユーザーさんが絞り込み検索を行った際に、引っかかるようになり、より有利なフィールドで競合商品と戦うことができるようになる可能性があります。例えば楽天市場にて「食洗機」と検索していただくと、「カラー」や「奥行」などを選択できるボタンがあります。実はそのボタンの項目が商品のタグIDに紐づいているのです。

通常、食洗機と検索すると約77万件の商品がヒットしますが、例えば奥行きの絞り込み検索を行ってみると、なんとヒット商品が数件から数千の単位まで減少します。言い換えると、この食洗機のカテゴリーにおいてはほとんどの店舗さんが絞り込み検索に対応していないということになります。
つまり、タグIDに紐づけられた詳細情報の検索結果においては、「食洗器」という大分類での検索結果よりも競合の少ないフィールドで戦うことができます。逆にいえば、もしタグIDを設定していなければ、こうした詳細検索に表示されないということになりますので、競合する商品よりも不利ということになってしまうでしょう。
タグIDの設定は極めて細かい作業にはなるものの、だからこそ確実に対策を行うことで確実に成果が上がりやすくなる施策だともいえます。
商品登録画面でできる対策③:ディレクトリIDをチェックしよう

3つ目の対策は、「ディレクトリIDの登録」です。ディレクトリIDとは、簡単にいうとその商品が属するカテゴリのことを指すものです。ディレクトリIDには、出品する商品が該当するカテゴリを的確に設定する必要があります。

例えば「マザーズバッグ」と楽天市場で検索すると、その検索結果に「レディーストートバック」や「マザーズバッグ」という表示を伴った検索情報が表示されます。この「レディーストートバッグ」と「マザーズバッグ」という表示ですが、実はそれぞれで表示される検索結果は全く別物になっています。
「レディーストートバッグ」の検索結果には「トートバッグ」というカテゴリに登録されている商品が、「マザーズバッグ」の検索結果には「マザーズバッグ」というカテゴリで登録されている商品が検索結果として表示されるのです。それぞれのカテゴリに対してヒットする件数は、PC版の楽天市場で検索していただくと左上に表示されます。ここで、自社の商品を販売する上で有利になりそうなカテゴリはどこなのかを考えることが重要になります。
「カテゴリの中で最も検索ヒット件数が多いカテゴリを選択するのか」
「あまり競合商品のないヒット件数の少ない方のカテゴリを選択するのか」
「ベンチマークしている競合商品が登録しているカテゴリと同じカテゴリで選択するのか」
様々な選択肢が考えられるでしょう。
どのような戦略を選択するにせよ、少なくとも検索結果のサジェストに表示されるカテゴリをディレクトリIDに登録をし、仮にカテゴリが複数ある場合は自社の商品や戦略に合ったものを登録することが良いかと思います。

ベンチマークの商品が登録されているカテゴリは、上記の手順で簡単に探すことができるのでぜひ活用してみてください。
商品登録画面でできる対策④:JANコードを登録しよう
最後の4つ目は、「JANコードの登録」についてです。
JANコードというものを設定することによって、スマートフォンでの検索結果の画面に「最安ショップを見る」というアイコンが表示されるようになります。

PC版の楽天市場で見るとさほど大きな差はないのですが、スマートフォン上で見るとこの表示があるかないかによって、商品画像がスマートフォン上の画面に占める割合が全く違ってくるのです。
スマートフォンの小さな検索結果画面においては、画面上における商品の占有率は案外無視できる要素ではありません。細かな対策ではありますが、JANコードの発行が可能な場合は、ぜひ発行した上で設定してみてください。
最後に
以上、前後編に分けて「誰でもできる、楽天市場無料集客術」についてお話させていただきました。繰り返しになりますが、本記事でご紹介させていただいた手法は、基本的にコストがかからないものであり、かつ丁寧に取り組めば必ず成果に繋がるものです。
細かな地道な対策が多いですが、もしまだできていないという方がいらっしゃれば、ぜひ一度取り組んでみてください。皆さんの楽天市場店の売上が伸びることを祈っております!
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