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ニーズのある商品情報は公開されている
総合通販ではユーザーニーズの多くが検索に隠されています。モール型ECではユーザーが自店舗へ流入した際のキーワードは確認できるものの、その情報は商品ページの修正など自店舗の改善を行うためには利用できますが、商品を仕入れるためにユーザーが何を求めているかに活かすことは難しいでしょう。
今回は2つのポイントを抑えることで仕入れ商品の選定が楽になるコツをお伝えします。
どちらともストアアカウントでログインすることで確認できる情報ではあるものの、意外と見落とされている項目であるため、今後の店舗運営に活かしていただければと思います。
Not foundこそモール内のブルーオーシャン
3億点近い商品が出品されている楽天市場でさえ、ユーザーが検索したところ希望の商品と一切マッチしない0件ヒットの状態が発生します。Yahoo!ショッピングでも同様にその事象は起きており、ユーザーが求めているにも関わらず出品されていない商品の情報はどちらのモールでも公開されていることはご存知でしょうか。
楽天市場の場合
楽天市場ではRMSにログインした出店店舗のみが確認できる「取扱推奨レポート」というページが存在します。
このページには2種類の情報が載っており、どちらも仕入れ商品を販売している店舗にとって知っておきたい生きた情報と言えるでしょう。
品薄製品リスト
楽天市場において、品薄、在庫切れ、もしくは取り扱いのない、注目度の高い製品リストです。毎月第3営業日前後更新され、ジャンルごとに品薄製品がリスト化されます。
品薄製品リストは既にオンライン上で販売されている商品であるものの、在庫が少ない、もしくは切れている商品が掲載されます。一定以上の需要が見込まれる商品が掲載されるため、出品することですぐに売上が立ちやすい商品の一覧となっています。
Not Foundワードリスト
楽天市場の検索において、Not Found(該当する商品が無い)結果になる、人気検索ワードリストです。毎営業日更新されており、人気のきっかけになったメディア情報と商品情報がセットでリストになっています。
需要があるにも関わらず、商品が全く販売されていないブルーオーシャン状態なので、リスト内の商品を中心にメーカーへ問い合わせを行ってみると良いでしょう。
・取扱推奨レポート
https://navi-manual.faq.rakuten.net/item/000040058
(RMSへのログインが必要です。)
Yahoo!ショッピングの場合
楽天市場と同様に、Not Foundのワードを「ゼロマッチワードランキング」という形で公開しています。また、検索ワードランキングとして需要がある検索ワードをランキングしているのは、ヤフーショッピングならではの機能でしょう。ゼロマッチワードランキングと検索ワードランキングは共に毎週金曜日に公開されます。金曜日に公開されるデータは前週の月曜日から日曜日までのデータが共有されます。
ネット通販人気検索ワードランキング
ヤフー検索のデータから、日本国内の「大手ネットショッピングモール」「大手通販サイト」「価格比較サイト」等に流入した「ネット通販の人気キーワード」を独自に抽出したデータとなっています。対象期間において「検索数が多く」かつ「過去4週間で検索数が増加している」トレンド傾向の高いキーワードをランキングにして紹介しています。
ランキングは上位1位から10位までとなっており、ランキング内からキーワードをピックアップして販売に向けたコメントが記載されています。
「Yahoo!ショッピングとPayPayモール」ゼロマッチワードランキング
Yahoo!ショッピングおよびPayPayモールで検索してもヒットしないキーワードを独自に抽出しましています。 対象期間において「検索数が多く需要はある」のに、出店者の取扱いがないキーワードをランキングにして紹介しています。
ランキング掲載されている商品名をクリックするとヤフー検索へと飛ばされます。
・検索ワードランキング&ゼロマッチワードランキング
https://store-info.yahoo.co.jp/s/shopping/knowhow/trend/trend-ranking/trend-weekly.html
(ストアクリエイターProへのログインが必要です。)
さいごに:ユーザーニーズを活かす
国内最大級のショッピングモールである楽天市場と国内シェア二番手の検索エンジンであるヤフーが公開する情報ですので、信頼性における情報であり、活用できるに違いない情報であると言えます。
実際に仕入れるとなると、メーカーとの兼ね合いで仕入れが難しいケースが出ることもあるでしょう。世の中の人の動向を伺える情報とも言えるので、自社商品に関連性があれば商品LPの改善案として利用することや、0件ヒットとしてたびたび上がることを確認できる商品があればその商品に近い商品を開発してみるなど、ユーザーニーズの高い情報であるので、使い方は多岐に渡ります。
日々の店舗運営で、まずはカレンダーに更新日を追加して情報を確認するルーティンを作ってみてもよいのではないでしょうか。
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