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増えている商品仕入れプレイヤー
副業の推進に加え、新型コロナウイルスにより在宅比率が高まったことや実店舗の営業が困難になったことなど、外部的な要因が重なりネットショップを開設する人が順調に増えています。BASEでは2020年9月に120万ショップを突破しましたが、12月時点で130万ショップを突破し、わずか3ヶ月足らずで10万ショップオープンする勢いを見せています。

ネットショップ開設の勢い高まりに合わせて、商品を仕入れて販売する方が増えています。卸・仕入れサイトのスーパーデリバリーでは徐々に増えていた購入者数が2020年4Q(2020年1月~3月)以降急激に上昇しているのがわかります。

仕入れ商品でネットショップを作る
ネットショップを開設する人が増え、仕入れサイトの利用者数が増えていれば、それだけ市場には同じ商品が出回ります。仕入れた商品が販売されているネットショップでは、訪れたユーザーが「この商品どこかで見たことある」と思ってしまうこともあるでしょう。インターネット上で商品を販売する場合、他の場所で売られていることがユーザーに察知されることで価格競争に巻き込まれてしまうのは語り尽くされた話だと思います。
先程紹介しましたスーパーデリバリーのような仕入れサイトでは注文後に顧客へ商品を直送するドロップシッピングの形態を取っているサービスや商品画像を提供しているサービスがあります。便利である一方、自社のネットショップを仕入れ商品で構成していく場合、梱包や写真撮影は自社で行うべきでしょう。なぜなら、他店と差別化し、自社のコンセプトを前面に押し出せるポイントがそこだからです。
ネットショップのセレクトショップ化とは
リアルな売り場を持ったセレクトショップというと、ユナイテッドアローズやヴィレッジヴァンガードなどが思い浮かべられると思います。ユナイテッドアローズであれば「豊かさ・上質感」、ヴィレッジヴァンガードであれば「遊べる本屋」といったキーワードを持っています。
例え仕入れ商品が多く陳列されていても、そのお店のコンセプトに合った商品が並び、新しい発見ができる場所へユーザーは足を運びます。どのようなネットショップを運営していくのか考えるにあたって、コンセプトを決めることは必要不可欠と言えるでしょう。
価格競争に陥らずにセレクトショップを運営するには
お得に仕入れられた商品を販売し、価格優位性だけを前面に押し出したネットショップではその商品を購入した後、継続的にユーザーを囲い込むために価格競争を続けていかないといけなくなります。そうなっては少ない利益で多くを販売しなくてはならず、キャッシュフローの面からも苦しい運営を続けていくことになります。そこで自社のネットショップを良いセレクトショップにしていく必要が出てくるのです。良いセレクトショップとは、コンセプトに合った商品を取り揃え、商品の魅力を適切に伝えられているショップのことを指します。
商品の仕入れはメーカーへ問い合わせを行ったり、海外へ買付に行ったりと様々ありますが、資金や実績がない場合は仕入れサイトを活用して商品の仕入れを行う方法に選択肢が絞られていきます。企業によっては実績が少なくとも取引できる場合があるため、気になる商品があれば自社のコンセプトを交えて仕入れの提案を行ってみるのも一つの手段でしょう。
仕入れる商品が決まった際、ネットショップ初心者が手を抜きがちなのが「さ・さ・げ」と呼ばれる「撮影・採寸・原稿」の3点です。
同じ仕入元から同じ掛け率で商品を仕入れる場合、商品画像のイメージや想定されるペルソナに読ませる原稿で差別化を図っていきます。
カートASPではこういったページ作成はできませんが、ささげにこだわっている一例として、scopeというネットショップがあります。公式ショップには乗っていない具体的な利用シーンを写した写真の掲載や原稿文は商品愛を強く感じられることでしょう。

ネットショップでの買い物はどうしても熱量を失いがちです。ですが、価格で勝負をするのでなく、何度も足を運びたくなるネットショップを作るには明確なコンセプトとそのコンセプトをユーザーにしっかりと伝えていく商品ごとの「さ・さ・げ」にこだわりを持つことと言えるでしょう。
低いハードルで仕入れを行える仕入れサイト
最後に実績が少なく小ロットからでも仕入れを行える可能性が高い仕入れサイトを紹介します。
NETSEA(ネッシー)
https://www.netsea.jp/
無在庫販売から在庫販売まで幅広い商品ジャンルを取り扱っている仕入れモールです。副業や個人事業主など、初心者からでも入会しやすくなっています。
スーパーデリバリー
https://www.superdelivery.com/
NETSEA同様幅広いジャンルを取り扱っており、特にファッションジャンルに強い傾向があります。入会審査がNETSEAと比較し厳しいことがあり、実績が少し付いてからであれば審査を通しやすいでしょう。
トップセラー
https://top-seller.jp/www/lp
無在庫販売でリスクを負わずに販売できるドロップシッピング専門の仕入れサイトです。
orosy
https://retailer.orosy.com/
商品の仕入れを行えるのは実店舗を持っている方のみです。D2C商品に特化しており、他の仕入れサイトでは見かけない商品が多数並んでいます。
他、国内サービスは多数あり、海外サービスではAliExpressやwishなど格安で仕入れられるサイトはありますので、是非調べてみるとよいかと思います。