ジグザグ、越境ECソリューション「WorldShopping BIZ OMO」を欧州展開 ドイツのアニメイベントで日次売上11倍を達成

ウェブインバウンドと越境EC支援事業を展開する株式会社ジグザグ(東京都渋谷区、代表取締役CEO:仲里一義、代表取締役COO:鈴木賢)が、2026年7月より台湾市場で提供を開始していた越境ECソリューション「WorldShopping BIZ OMO」の欧州展開を実施しました。同年7月31日から8月2日にかけてドイツで行われたアニメ・ゲームイベント「AnimagiC 2026」において、日本発のアパレルブランド「MAYLA(マイラ)」を展開する株式会社DollsのOMO型ポップアップストアを支援した結果、イベント期間中の欧州向け越境EC日次売上が、開催前30日間の日次平均と比較して約11倍に達し、台湾に続いて欧州市場でも同モデルの効果が実証されたということです。

市場環境と消費者行動の変化について

AI技術の発展により購買体験の自動化が進展し、消費者が欲しい商品を効率良く入手できる環境が整備されつつあります。その一方で、その場の熱気や偶然の出会いといった、データのみでは再現が困難な「リアルな体験」の価値が再認識されています。越境ECで販売実績を積み重ねてきたブランドが、認知度向上やファンとの接点構築を目的として海外でのポップアップストアやイベント出展を検討するケースは、台湾だけでなく欧州においても増加傾向にあるとのことです。

ブランドが抱える共通課題

しかしながら、多くのブランドは海外でのイベント出展において、以下のような共通の課題に直面しているとされています。

  • イベント終了後、購入へつながる導線が途切れてしまう
  • 来場者との接点が一回限りで終わり、継続的な関係構築ができない
  • オフライン施策と越境ECのデータが連携されていない
  • 販売の成功・失敗要因が具体的に把握できない

ジグザグの独自資産を活用した取り組み内容

同社は、越境ECソリューション「WorldShopping BIZ」を通じて蓄積した膨大な海外顧客の購買データと、多言語対応・海外決済・海外配送を含む越境EC導線を保有しています。さらに、海外拠点を含むグローバルなパートナーネットワークを活用し、2026年7月には台湾市場向けにポップアップストア出店から越境EC接続、データ活用、再購入設計までを一貫して支援する「WorldShopping BIZ OMO」の提供をスタートしました。今回のMAYLA欧州事例は、台湾で確立したこのモデルを、異なる市場特性や異なるイベント形態(常設型ポップアップではなく大規模なファンイベントへの出展)でも再現可能かを検証する取り組みとなっているということです。

AnimagiC 2026でのMAYLA OMO型ポップアップの実施概要

「WorldShopping BIZ OMO」の欧州展開第一弾として、日本発アパレルブランド「MAYLA(マイラ)」を運営する株式会社Dollsが、ドイツ・マンハイムで開催された「AnimagiC 2026」(2026年7月31日から8月2日まで)にOMO型ポップアップストアを出展しました。ブースには3日間で約3,000名が来場し、その場で商品を試着・体験した上で、QRコードから越境ECサイトへ遷移して購入する導線が設置されました。WorldShoppingにおける購買成果の獲得に加え、サイズ感や嗜好性といった欧州市場特有の顧客インサイトの取得も目指したとのことです。

開催期間中(3日間)の欧州向け越境EC売上を、開催前30日間の1日あたり平均と比較した結果、約11.0倍の伸長を記録しました。これは2026年5月に実施した台湾事例と近い水準であり、市場が異なる場合でもOMOモデルが同様の成長を生み出す再現性があることを示す結果となったということです。

ブースでは、商品だけでなく、パッケージや空間演出を含めた世界観全体を訴求

ブースでは、商品だけでなく、パッケージや空間演出を含めた世界観全体を訴求

定性的な発見事項

試着体験が購入の決定要因に

試着をせずに購入に至った来場者はほとんど見られず、試着した瞬間に表情が変わり、同行者も含めて笑顔になる場面が多数観察されました。MAYLAの商品価値は「試着によって完成する」ことが確認されたとのことです。

試着の瞬間。同行者も含め、表情が変わる場面が繰り返し見られた

試着の瞬間。同行者も含め、表情が変わる場面が繰り返し見られた

スタッフが来場者に商品を紹介する様子。試着前から高い関心が寄せられた

スタッフが来場者に商品を紹介する様子。試着前から高い関心が寄せられた

世界観・パッケージ・展示空間を含めた総合的な評価

欧州の来場者からも商品の美しさや精巧さを称賛する声が聞かれ、SNSを通じて事前にブランドを認知していたファンや、東京・原宿の実店舗への来店経験を持つファンの来場も確認されました。MAYLAは商品だけでなく、パッケージや展示空間を含めた世界観全体で評価されていることが明らかになったとのことです。

展示されたアクセサリー・小物。細部の作り込みが「世界観」への評価につながった

展示されたアクセサリー・小物。細部の作り込みが「世界観」への評価につながった

パッケージを含めた商品展示。欧州来場者からも「Beautiful」「Art」と評され好評を得た

パッケージを含めた商品展示。欧州来場者からも「Beautiful」「Art」と評され好評を得た

購入に至らなかった理由の可視化

一方で、購入しなかった来場者からは、サイズ展開やその場で試着できないケース、素材やアレルギーへの懸念といった具体的な障壁が確認されました。加えて、ドイツ・ヨーロッパ圏におけるサイズ需要、日本ブランドであることの訴求強化の必要性、Authenticity(本物志向)やサステナブル意識の高さといった欧州市場特有のインサイトも得られているということです。

会場では、来場者に普段のシューズサイズを尋ねるヒアリングを実施しました。多くの来場者が付箋を貼りながら楽しんで協力してくれたとのことです。回答83件のうち、EUサイズ37から42が全体の8割弱を占め、特に38が最多(20.5%、38.5を含む)という結果になりました。ここで得られたサイズ分布のデータは、欧米向けサイズ展開を検討する上での具体的な根拠となっているということです。

来場者へのヒアリングボードでは「どの靴のサイズを履いていますか?」という問いかけを実施

来場者へのヒアリングボードでは「どの靴のサイズを履いていますか?」という問いかけを実施

イベントを「顧客インサイトを獲得する機会」として活用

イベントを「顧客インサイトを獲得する機会」として活用

顧客・市場にもたらした変化

台湾事例では、ポップアップ終了後も継続購入とブランド接点が生まれたことが成果でした。今回の欧州事例では、それに加えて「なぜ購入に至らなかったか」という障壁が具体的かつ直接特定できたことが大きな収穫であり、オフラインで海外ユーザーとの接点を創出することの価値の一つと言えるとしています。ブランドはこうした発見を通じて、欧米向けサイズ展開や購入導線の改善など、次の商品開発や販促施策の判断に直接反映できる状態にあるということです。

関係者コメント

株式会社ジグザグ グローバルビジネス本部 執行役員 松野亘氏

「台湾で確立した越境OMOのモデルが、文化も購買行動も異なる欧州市場でも同様の伸びを示したことは、これが特定の市場に依存した施策ではなく、越境ECの購買データとリアルな接点を組み合わせる『仕組み』として機能している証拠だと捉えています。また購入に至らなかった理由まで具体的に把握できることで、次にブランドが打つべき手を明確にするという意味でも、売上そのものと同じかそれ以上に価値のある成果です。今後も台湾・欧州で得た知見を積み重ね、他市場・他ブランドへと越境OMOモデルを広げていきます。」

株式会社Dolls ゼネラルマネージャー 池上なつ美氏

「台湾のポップアップに続き、今回は欧州のお客様に直接商品を手に取っていただく機会となりました。試着する瞬間の表情の変化は台湾のときと変わらず、国や文化が違っても商品の魅力が伝わる瞬間があることを実感しました。一方で、サイズ感など欧州ならではの課題も具体的に見えてきました。台湾・欧州それぞれで得た気づきを商品開発や販売体験の改善に活かし、世界中のお客様によりよい形でMAYLAをお届けできるよう取り組んでいきます。」

今後の展開について

同社は今回得られたインサイトをもとに、さらなる「WorldShopping BIZ OMO」の仕組みとして、会場で得られる生の顧客インサイトを継続的に蓄積・活用できるデータ資産へと発展させるとともに、イベント後も顧客との関係を継続させるCRM設計を進めていくとのことです。会場からオンライン購入までをつなぐ「Scan to Buy」導線の改善もあわせて進め、台湾・欧州で得た知見をもとに、他のアジア・欧州市場、他ブランドへと展開し、データドリブンな越境OMOモデルの拡大を進めていくとしています。

「AnimagiC 2026」会場外観と入場を待つ来場者の様子

「AnimagiC 2026」会場外観と入場を待つ来場者の様子

サービス概要

サービス名: WorldShopping BIZ OMO

対象: 海外市場への進出を検討しているブランド、越境ECで海外市場の売上拡大・ファン獲得を目指すブランド

提供内容: 海外ポップアップストア・イベント出展支援、越境EC接続、購買データ分析、再購入設計

提供開始: 2026年7月(台湾市場向け)

対象市場の拡大: 2026年7月から8月に欧州市場(ドイツ)へ展開し、台湾に続く2市場目の実績を蓄積

出典元: PR TIMES

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