ElasticとOpenAIが連携を拡大、エンタープライズデータを活用したAIアプリケーション開発を支援

Search AI企業であるElasticsearch株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大谷健)は、OpenAI社との協業拡大について発表しました。この取り組みにより、ユーザーはElasticとOpenAIのモデルを組み合わせて、実運用レベルのAIアプリケーションおよびエージェントの開発が可能となります。Elasticが提供する検索機能、リトリーバル機能、ガバナンス機能とOpenAI社が持つ先進的な推論モデルを融合させることで、ユーザーは保有するエンタープライズデータをAIの土台として利用し、精度が高く安全性に優れた信頼できるAIを大規模な環境下で運用できるようになります。

AIエージェントの有用性については、アクセス可能なエンタープライズコンテキストに左右されます。ところが、現状ではこうした情報の大部分にアクセスできない状態が続いています。Gartner®によると、「企業が保有するデータのうち、文書やマルチメディアファイルといった非構造化データが占める比率は、70%~90%にも達する」とされています。こうしたコンテキストは、文書やチケット、ログ、メトリクス、トレース、セキュリティアラートといった多様な場所に分散して存在しており、常に変動しているうえ、それぞれに異なる管理権限が設定されています。適切なエンタープライズコンテキストへのアクセスが確保されなければ、最先端のAIモデルであっても、正確性と信頼性を備えた結果を出力することは難しいといえます。

Elasticは検索レイヤーとして、全文検索機能とベクトル検索機能の組み合わせ、セマンティックリランキング、フィルタリング、アクセス制御を単一プラットフォームで実現します。これにより、エージェントは適切な権限設定に基づいて関連性の高いリアルタイムコンテキストを取得し、モデルへ送信される不必要なデータを削減し、検索品質の向上を図りながらトークンにかかるコストを抑えることができます。OpenAIモデルとの連携によって、開発者は重要なエンタープライズワークフローに対応した信頼性が高くコスト効率性に優れたAIエージェントの構築が実現します。

Elasticのビジネス開発および戦略的AIパートナーシップ担当グローバルバイスプレジデントであるグレッグ・タデモト(Greg Tademoto)氏は、次のようにコメントしています。

「エンタープライズAIが成功を収めるかどうかは、強力なモデルと企業がすでに保有している知見を結びつけることができるかにかかっています。これらの知見の多くは、非構造化データの中に埋没しているのが実情です。OpenAI社が提供する高度な推論能力とElasticの検索機能およびガバナンス機能を融合させることで、私たちはユーザーが正確性と安全性を兼ね備え、本番環境で実用的なAIエージェントを開発することをサポートしてまいります」

OpenAI社の戦略的グローバルパートナーシップおよびエコシステム担当バイスプレジデントであるコリーン・カパセ(Colleen Kapase)氏は、次のように述べています。

「優れたAI実現には優れたコンテキストが欠かせません。Elastic社との協業を通じて、ユーザーが信頼を寄せているデータにより近い位置でOpenAIのモデルを活用し、より正確で、より安全に実際の現場で成果を生み出すAIエージェント構築を支援できることを大変嬉しく思っております」

ElasticとOpenAI社は、ユーザーに対して以下の3つの価値を届けることに注力していくとのことです。

  • コンテキスト認識型のAIエージェント:エージェントの効率性を向上させながら、大規模環境において正確で権限に応じたエンタープライズナレッジを取得します。
  • エージェント型オブザーバビリティ:テレメトリの関連付けを行い、SRE(サイト信頼性エンジニアリング)チームによる根本原因調査を加速させます。
  • エージェント型セキュリティオペレーション:大量のアラートを、アナリストが確認と対応を行うための証拠に基づいた調査へと転換します。

Elasticは、2023年からAI AssistantおよびコネクターによってOpenAIモデルのサポートを行っています。今回の協業では、より深い製品統合と協力を通じてこの基盤をさらに拡大し、ユーザーが管理するデータを活用できるエンタープライズAIアプリケーション構築をサポートします。

今後、両社はエンタープライズAI、セキュリティ、オブザーバビリティの領域において、より一層協業関係を深めていく計画です。Elasticは、OpenAI Daybreak Cyber Partner Programを介してOpenAI社のGPT-5.5-Cyber特化モデルをElastic Securityエージェント型ワークフローへ統合し、OpenAIプラットフォームへガバナンスを拡張することで、エンドポイントおよびネットワーク脅威と同時に異常なOpenAIアクティビティの検出を実現する計画を立てているとのことです。また、ElasticはOpenAI Codexを利用する開発者に向けて、非構造化エンタープライズデータへの管理されたリアルタイムアクセスを提供する連携機能を開発する予定です。

開発者は、Elastic AI Assistant、Agent Builder、MCPの統合を使用してOpenAIモデルおよびアプリケーションをElasticと統合することにより、今日から開発作業を開始することができます。

本リリースは、Elastic(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ)が2026年7月30日(現地時間)に発表した英文リリースに基づいて作成された日本語抄訳となっています。

Elasticについて

Elastic(NYSE: ESTC)は、Search AI企業として、検索技術における高度な専門性と人工知能(AI)を統合し、あらゆるデータを「回答」「アクション」「成果」へと変換しています。ElasticのSearch AIプラットフォームは、検索、オブザーバビリティ(可観測性)、セキュリティソリューションの基盤として機能しており、Fortune 500企業の過半数を含む数千社以上の企業に採用されています。

Elasticおよび関連するマークは、Elastic N.V.およびその子会社の商標または登録商標です。その他すべての会社名および製品名は、該当する所有者の商標である可能性があります。

※Gartnerプレスリリース「Gartner Data & Analytics Summit 2026 London: Day 2 Highlights」(2026年5月12日)
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出典元:Elasticsearch株式会社

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