
データテクノロジーカンパニーとして企業のデータとAIを成長エンジンへと変革する株式会社primeNumber(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:田邊 雄樹)が、人気のライフスタイル×ECサイト「北欧、暮らしの道具店」を展開する株式会社クラシコム(本社:東京都国立市、代表取締役社長:青木 耕平)のデータ活用基盤の刷新支援を実施しました。この取り組みにより、特定担当者に頼っていたデータ運用の属人的な状況を解消し、経営判断や商品企画にデータを効果的に活用できる体制の構築に成功したことが明らかになりました。
「北欧、暮らしの道具店」は、エンゲージメントアカウント数1,000万超を誇る人気サイトとして、雑貨やアパレルの企画販売を手掛けています。
プロジェクトの導入背景と具体的な内容
クラシコムでは、経営陣がデータを共通言語として活用し、事業の状況を客観的に理解して経営判断や商品企画に反映させる「データドリブン」の組織文化を育ててきました。しかしながら、2020年頃から本格的に取り組んできたデータ基盤構築の過程で、運用の複雑化が進行し、特定担当者の技術スキルに依存する属人的な状態が課題として浮上していました。そのため、誰でも安定的にメンテナンス可能な仕組みへの転換が必要となっていました。
同社は、BIツールであるLookerを活用したデータの可視化・分析を見据えて、カスタマーサポートの対応履歴などをクラウドDWH(データウェアハウス)のBigQueryへ集約する取り組みを2021年にスタートさせました。ところが、データ活用の範囲が広がるにつれてLooker側で処理する業務が増加し、運用が複雑化していきました。加えて、基幹システム開発の内製化を進める中で、自社で担うべき領域と外部サービスを利用する領域の整理も求められるようになりました。
これらの課題に対処するため、クラシコムは「データ基盤安定化プロジェクト」を立ち上げ、データの抽出から変換処理の実行までを一元的に管理する体制を整備しました。特定個人のスキルに依存する運用から、誰もがメンテナンス可能な持続可能な仕組みへの移行を果たしています。この移行を実現した基盤の中核となったのが、primeNumberが提供するクラウドETL「TROCCO」です。GUIによる直感的な操作性と、処理の異常を確実に検知・通知できる機能が、「手間のなさ」と「確実性」を重視するクラシコムの要件とマッチしました。
導入によって得られた効果
属人化の解消と誰もがメンテナンス可能な運用体制の確立
クラシコムは、TROCCOを導入することで、複雑化していたデータ処理をdbt連携機能を使って整理することができました。その結果、エラーの発生頻度と影響範囲の両方が大幅に改善されています。GUIによる直感的な操作が可能になったことで、専門的な知識を持つ一部の担当者だけでなく、複数のメンバーが安心して運用に携わることができる体制が整いました。データの抽出から変換処理の実行までを一元的に管理できるようになったことで、運用効率と管理性も向上しています。
経営判断やマーケティング、商品企画への活用
経営会議においては、売上の変動要因を一目で把握できるダッシュボードの活用が進んでいます。また、ECサイトやアプリといったプラットフォームごとの購買プロセス(閲覧から購入までの流れ)の進捗状況、売上、購入頻度の推移などを確認することが可能になりました。5年分の購買データから継続購入顧客の割合を可視化するなど、事業状況を客観的に把握するための土台としてデータが活用されています。
現場レベルでも、SNS運用担当者がLINEやメルマガの配信結果を翌日に振り返るなど、自分たちが実施した施策がお客様にどのように受け止められたのかを知るためのフィードバックツールとしてデータが活用されています。さらに、ロイヤルカスタマーと初回購入者の中間に位置する顧客の購買行動を分析した結果、特定の商品群を購入した後にリピートへつながりやすい傾向が明らかになり、商品配置の見直しや新たな商品企画の議論へと発展するケースも生まれています。
現場業務の正確性と効率性の向上
バイヤーの発注業務においては、特定テーブルのみを切り出し、バイヤー自身が任意のタイミングで最新データをBigQueryへ即座に反映できる仕組みを構築しました。これにより手作業での転記作業がなくなり、より正確な数字に基づいた発注判断が可能になっています。ダッシュボードの作成そのものを目的とするのではなく、それを見ることで仕事がしやすくなることが重要であるという考え方のもと、現場のスタッフが自分の仕事の成果を数字で確認し、日々の業務改善に活かせる環境が構築されました。
今後の展望について
クラシコムでは今後、生成AIを活用したさらなるデータ活用の高度化を視野に入れています。自然言語でデータにアクセスし分析できる環境がさらに身近になっていくことを見据えながら、適切なデータガバナンスのもとで、社員一人ひとりがより主体的にデータを活用できる組織へとさらに進化していくことを目指しているとのことです。
primeNumberは今後も、企業が保有するデータを部門の垣根を越えて活用できる状態へと変え、経営判断や事業成長に直結させる支援を通じて、データテクノロジーカンパニーとしての役割を果たしていくとしています。
※エンゲージメントアカウント数は、クラシコムが自社で定義している独自の指標です。公式SNSのフォロワー数、YouTubeチャンネル登録者数、アプリのダウンロード数、メルマガ登録者数などを全て合計した数字で、クラシコムの世界観やコンテンツに何らかの形で興味を示して、繋がりを持っているユーザーの総量を表しています。
クラウドETL「TROCCO」の概要
「TROCCO(トロッコ)」は、2,500以上の企業・団体において導入されているクラウドETLサービスです。ETL(データ転送)機能だけでなく、データマート生成機能、ワークフロー機能、権限管理など、データ基盤の構築や運用に必要な機能を備えています。TROCCOによって、データ利活用における一連のデータエンジニアリングプロセスを自動化し、顧客のデータ活用を支援します。
Generative Data Management(GDM)の概要
AI時代において、外部環境の変化に自律的に追随するデータとAIを駆使した次世代の経営手法です。これまでデータマネジメントは、人が決めたルールに基づいてデータを「蓄積・整備」することに焦点が当てられてきましたが、データ量の爆発的増加、地政学リスク、急速な技術革新、顧客行動の激変など、外的環境の変化が複雑に絡み合う現代経営において、人間の努力だけで変化に追随し続けることはもはや不可能です。AI技術をデータ管理・活用プロセスそのものへ深く統合し、人・データ・AIのインタラクションを直感的なものに変貌させます。
株式会社primeNumberの概要
primeNumberはデータとAIを企業の成長エンジンへと進化させる、データテクノロジーカンパニーです。AI-Readyなデータ基盤を実現するデータテクノロジーを軸に、ソリューションサービスを通じてAI-Nativeな事業成長を支援します。
■会社名
株式会社primeNumber(英文名:primeNumber Inc.)
■代表
代表取締役CEO 田邊 雄樹
■設立
2015年11月
■オフィス
〒141-0021
東京都品川区上大崎三丁目1番1号 JR東急目黒ビル5F
■事業内容
・クラウドETL「TROCCO」の開発・運営
・AIデータプラットフォーム「COMETA」の開発・運営
・データテクノロジー領域の課題解決を実現するプロフェッショナルサービスの提供
出典元:株式会社primeNumber














