生成AI経由の購買行動調査、70%がAI相談によって商品購入候補を広げていた

AI検索分析ツール「AIO Tracker」が、ChatGPTやGeminiとの対話を通じて実際に商品購入やサービス申込に至った消費者の対話100件を収集し、生成AIが購買意思決定へどのような影響を及ぼしているのかについて調査を実施しました。調査ページにおいては、個人情報等を除外した実際のChatGPTおよびGeminiとの対話事例も掲載されています。

この調査では、実際に商品購入やサービス申込へとつながったChatGPTおよびGeminiとの対話事例を対象として、AIへ相談する以前の商品・サービスに対する認知状況や、AIとの対話による行動の変化について分析が行われました。その結果、100件中70件において、AIとの対話を経て、それまで購入候補に入っていなかった商品・サービスが新しく候補となっていたことが判明しました。生成AIが、既に認知している商品を調べるための「検索」の代わりにとどまることなく、消費者が商品・サービスを発見して比較し、購入候補を形成する場となっている実態が明らかになりました。

調査結果の詳細 70%がAI相談を通じて商品・サービスの購入候補を拡大していた

「AIから提案を受ける前に、その商品・サービスを知っていたか」という観点で100件の対話を分類したところ、以下のような結果が得られました。

  • 知らなかった:42件
  • 知っていたが購入候補に入っていなかった:28件
  • 購入候補の一つであった:17件
  • 購入するつもりで確認を行った:13件

「知らなかった」42件と「知っていたが購入候補に入っていなかった」28件を合計すると70件となり、全体の70%において、AIとの対話を通じて商品・サービスが新しく購入候補になっていたことが確認されました。

調査結果グラフ

42%は、AIからの提案を受けるまで商品・サービス自体を認知していなかった

100件のうち42件においては、消費者はAIから提案を受けるまで、最終的に購入・申込を行った商品やサービスを認知していませんでした。

従来型の検索においては、消費者自らが商品名やブランド名を入力して情報を探索する行動が中心となっていました。

一方で、ChatGPTやGeminiにおいては、「○○におすすめの商品は何か」「この条件に適合するサービスは何か」「○○をするなら何がおすすめか」といった、具体的な商品名を含まない相談に対して、AI側から商品やサービスが提示される仕組みとなっています。

今回実施された調査においては、こうした対話をきっかけとして商品・サービスを初めて知り、その後実際の購入・申込まで至った事例が確認されています。

28%は、認知していた商品・サービスをAIとの対話で初めて購入候補として検討

一方で、28件においては、商品やサービス自体は以前から認知していたものの、AIへ相談するまでは購入候補として検討していませんでした。

つまり生成AIは、「知らなかった商品との出会い」を提供するだけにとどまらず、既に認知しているブランドを改めて購入候補として浮上させる役割も果たしています。

同調査では、商品・サービスの認知を獲得するだけではなく、ユーザーがAIへ相談した際に、自社の商品が適切な候補として提示されるかどうかが、今後の購買意思決定に影響する可能性が示唆されています。

検索から「相談」へ 生成AIによって変化する購買行動

購買行動の変化

従来の検索行動においては、「ニーズが生まれる」「商品・サービスを検索する」「Webサイトや検索結果を比較する」「購入する」という流れが一般的でした。

生成AIの普及によって、「ニーズが生まれる」「AIに相談する」「AIから商品・サービスの候補を提示される」「AIと比較・検討する」「購入する」という新しい購買行動が生まれています。

今回の調査結果からも、ChatGPTやGeminiが情報を探索するためのツールにとどまらず、消費者の「候補形成」に関与していることが明らかになりました。

企業にとって「AIに推薦されるか」が新たなマーケティング課題へ

これまで企業のデジタルマーケティングにおいては、Googleなどの検索エンジンで自社サイトを上位表示させるSEOが重要な施策の一つとなっていました。

しかしながら、消費者が検索エンジンではなくChatGPTやGeminiに「おすすめ」を相談する行動が増加すると、企業側には新しい課題が生まれます。

「自社の商品・サービスはAIの回答に登場しているか」「競合と比較された際に、自社はどのように紹介されているか」「AIはどのWebサイトの情報を根拠として自社や競合を評価しているか」といった、AI上でのブランドの見え方を把握する必要性が高まっています。

AIO Trackerでは、今回の調査結果から、生成AIが単なる検索手段ではなく購買候補を形成する新しい顧客接点になりつつあると考察しています。

調査概要について

調査名:生成AI経由の購買行動に関する調査

調査対象:過去1年以内にChatGPTまたはGeminiとの対話を通じて、商品購入・サービス申込に至った事例

分析対象:100件

調査方法:インターネット調査。実際に商品購入・サービス申込に至ったAIとの対話内容および回答内容を収集・分析

調査時期:2026年7月

調査主体:AIO Tracker

※本調査は、ChatGPT・Geminiを利用した一般ユーザー全体の割合を示すものではありません。実際にAIとの対話を経て商品購入・サービス申込に至った事例100件を対象として、その購買行動を分析したものとなっています。

AIO Trackerについて

AIO Trackerは、ChatGPT、Gemini、Google AI Overviewsなど、生成AI・AI検索における企業・ブランドの可視性を分析するサービスです。

ChatGPTやGeminiなどの生成AI上において、自社ブランドが言及されているか、競合ブランドと比較してどの程度推薦されているか、どのような質問で自社や競合が登場しているか、どのWebサイトが情報源として参照されているか、Google AI Overviewsに自社サイトが参照されているかなどを継続的に計測・分析することが可能です。

生成AIが商品・サービスの発見や比較、購買意思決定に関与するようになる中で、企業が「AIから自社ブランドがどのように見えているのか」を把握し、改善につなげるための環境を提供しています。

出典元:AIO Tracker

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