Xプレゼントキャンペーンの拡散力調査、業種別リポスト数に最大8倍の差―株式会社hashout

SNS分析レポートサービス「SocialReport」を運営する株式会社hashoutは、2026年1月から6月にかけてX(旧Twitter)上で観測されたプレゼントキャンペーンについて、業種別の拡散実績を比較する調査を実施しました。告知投稿がいいね5,000件以上を獲得したキャンペーン2,600件(全数)を対象とした分析結果によると、リポスト数の中央値は業種によって顕著な差が見られ、最上位の小売・EC(中央値39,791件)と最下位の美容・コスメ(同4,945件)との間には約8倍もの開きがあることが明らかになりました。上位にランクインしたのは小売・EC、金融・保険、外食といった業種で、賞品内容や参加動機が明確な業種ほど拡散されやすい傾向が確認されました。

調査に活用されたツール

本調査では、SNS分析レポートサービス「SocialReport」が使用されました。

ここからは、16業種における実測データとともに詳細を見ていきます。

月別のキャンペーン観測数

集計対象となった2,600件のキャンペーンを月別に分析すると、月あたり366件から508件の範囲で推移していることが分かりました。特に1月は508件と最多となっており、新年やお年玉にまつわるキャンペーンが数多く展開されたことが影響していると推測されます。

業種によるリポスト中央値は最大約8倍の差異

業種ごとにリポスト数の中央値を比較したところ、拡散の「発生しやすさ」には明らかな違いが存在しました。トップは小売・EC(204件)で中央値が39,791件、次いで金融・保険(91件)が31,758件、外食(699件)が26,007件という結果になりました。これに加えて、菓子(25,929件)、食品・飲料(25,380件)といった生活に密着した業種が上位に並んでいます。

業種別のリポスト数中央値ランキング

業種別のリポスト数中央値ランキング(16業種・2026年1月〜6月・n=2,600)

反対に、下位には美容・コスメ(4,945件)、ファッション(6,675件)、メディア(7,350件)といった業種が位置しています。リポスト中央値が2万件を超えたのは16業種中の上位8業種のみで、残り8業種はそれを下回る結果となりました。同じくX上でプレゼントキャンペーンを行う場合でも、業種によって拡散の標準的な水準には大きな違いがあることがうかがえます。

実施頻度が高い業種と拡散力の高い業種は必ずしも一致しない

注目すべき点として、キャンペーン実施数が多い業種が必ずしも拡散面で上位になるとは限らないという事実があります。実施件数で見た場合、外食が699件(全体の約27%)、ゲーム・エンタメが601件(約23%)となっており、この2業種だけで全体のおよそ半数を占めています。

業種別キャンペーン件数の構成比

業種別キャンペーン件数の構成比(2026年1月〜6月・n=2,600)

しかしながら、リポスト中央値で確認すると、外食は3位、ゲーム・エンタメは11位という結果でした。逆に、実施件数では全体の約8%にすぎない小売・ECが、リポスト中央値では首位に立っています。つまり、「多数実施されている業種」と「1件あたりの拡散力が高い業種」は異なるものであり、他社の実施件数の多さを根拠に自社の期待値を設定することは危険だと言えるでしょう。

上位業種に共通する賞品の明確性

拡散の中央値が高い業種を分析すると、賞品に共通する特徴が見られます。小売・ECや外食では自社商品、金融・保険ではQUOカードや現金・ポイントなどの金券類が中心となっており、いずれも「受け取ってすぐに利用できる・価値が理解しやすい」賞品となっています。参加者にとって応募する動機が明確であることが、リポストという行動を促しやすいと考えられます。

実際に、業種ごとに深掘りしてみると、同じ業種内でも自社商品や金券を賞品としたキャンペーンの方がリポスト中央値が高くなる傾向があり、賞品の設計が拡散を左右している状況が繰り返し確認されました。業種自体の特性に加えて、「どのような賞品を用意するか」という設計が、拡散の底上げに効果を発揮していると考えられます。

キャンペーン実施を検討する企業への示唆

今回の調査結果は、業種を問わずキャンペーンを設計する企業にとって、起点となる目安を提供してくれます。まず、自社が所属する業種のリポスト中央値を把握することで、「このレベルまで拡散すれば標準的」という現実的な基準を持つことができます。他社の突出した成功事例や、実施件数の多さに影響されることなく、中央値を基準として設定することが第一歩となります。

そのうえで、拡散を高めたい場合には賞品の設計に注目する価値があります。上位業種に共通していたのは、受け取ってすぐに使用できる・価値が把握しやすい賞品でした。自社の業種がランキングのどの位置にあったとしても、賞品を「参加者にとって動機付けとなるもの」に近づけることで、拡散の水準を引き上げる可能性があると考えられます。

調査を終えて

今回16業種を横断的に分析して明らかになったのは、Xキャンペーンの拡散が「業種の特性」と「賞品の設計」という2つの要素によって決定されるという点です。業種によって標準的な拡散の水準には大きな違いがあり、その差は最大で約8倍にも達しました。同時に、どの業種においても賞品の明確性が拡散を後押ししていることが確認されました。自社の位置づけを業種の中央値で把握し、賞品設計によって底上げを図る——この2段階のアプローチが、キャンペーンの成果を現実的に向上させていく方法になると考えられます。SocialReportは、このような業種横断の実測データを通じて、キャンペーン設計における判断を数値でサポートしていきます。

調査概要

調査主体:株式会社hashout(SNS分析レポートサービス「SocialReport」)

調査方法:SocialReportが収集した公開投稿データの統計分析

対象期間:2026年1月1日〜2026年6月30日

対象:X上で観測された、告知投稿がいいね5,000件以上を獲得したプレゼントキャンペーン2,600件(全数・16業種)

※本調査結果を引用する際は「SocialReport調べ」と明記してください

会社概要

株式会社hashoutは、SNS分析レポートサービス「SocialReport」の開発・提供、およびSNSマーケティング支援を展開する企業です。X(旧Twitter)・Instagramを対象として、ハッシュタグキャンペーンの集計、競合アカウントの調査、クライアントレポートの作成をワンストップで効率化するサービスを提供しています。

SocialReportについて

SocialReportは、代理店・インハウスマーケター向けのSNS分析レポートサービスです。Instagram・X(旧Twitter)に対応しており、ハッシュタグキャンペーンの集計、競合アカウントの調査、URL共有に対応したクライアントレポートの作成をワンストップで効率化します。料金は月額39,800円からとなっています。

出典元:PR TIMES

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