AIがエアコン購入で推奨する家電量販店調査、ケーズデンキが最多推薦を獲得─Stellagentが主要AI5サービスを調査

エージェンティックコマース基盤を開発するStellagent株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:鈴木章広)は、主要な生成AIがエアコンの購入相談に対して、どの購入先や家電量販店を推奨しているかを検証する調査を実施したと発表しました。

同調査では、ChatGPT、Gemini、Claude、Perplexity、Microsoft Copilotという5つの主要AIサービスを対象に、6種類の購入シナリオを設定し、それぞれ5回ずつ実施することで合計150の回答を収集しました。このうち家電量販店に限定した全国一般論での比較(S4R〜S6R、計75回答)においては、ケーズデンキがランキングポイント261点、推薦回数73件、1位推薦34件という結果で、全ての指標において最も多く推薦されることが明らかになりました。

一方で、購入先のカテゴリを指定しない比較(S1〜S3、計75回答)では、AIはエアコンの購入先として家電量販店を有力な候補として位置付ける傾向が確認されました。ただし、価格重視の条件下では、価格.comやネット通販サービスも上位に表示される結果となりました。

調査実施の背景

現在、消費者はエアコンの買い替えにあたって、「どこで購入すればよいか」「工事や保証で失敗しない量販店はどこか」といった疑問をAIに相談するケースが増えています。AIが回答で最初に提示する購入先や店舗名は、消費者が比較検討を開始する入口となるため、その影響力は無視できません。

エアコンは本体価格のみならず、設置工事、室外機、配管、追加工事費用、保証など、さまざまな条件が総額と満足度を左右する商品です。そのため販売事業者にとっては、検索結果やECモール上での露出だけでなく、AIがどの購入先を、どの量販店を、どのような理由で推奨するかという点が重要な課題となっています。

同調査は、主要な生成AIがエアコン購入相談に対してどの購入先や家電量販店を推奨し、工事込み購入や設置条件、保証、店舗相談への導線までを案内するかを確認することを目的として実施されました。

調査概要

項目 内容
調査対象 主要生成AIによるエアコン購入先推薦回答
対象AI ChatGPT、Gemini、Claude、Perplexity、Microsoft Copilot
調査シナリオ 購入先カテゴリ比較3シナリオ、家電量販店内比較3シナリオ
実行回数 5AI×6シナリオ×5回、計150回答
推薦抽出数 719件
調査日 2026年7月13日〜14日
調査方法 各AIのWeb UIに同一条件のプロンプトを入力し、推薦された購入先、順位、理由、注意点、工事・保証・店舗相談等への言及を記録
文脈影響の抑制 Temporary mode、一時チャット、シークレットチャット、または新規チャットを使用。プロンプト内でも過去の会話内容や記憶を参照しないよう明記。家電量販店内比較では、現在地・住所・近隣店舗・アカウント情報等を使わず日本全国の一般論で回答するよう明記

調査結果の詳細

家電量販店内比較ではケーズデンキが最多推薦

家電量販店に購入先を限定した全国一般論での比較(S4R〜S6R、計75回答)では、具体的な店舗名としてケーズデンキが最も強く推奨される結果となりました。総合順位は、ランキングポイント(1位5点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点で「おすすめ順」の強さを加重した指標)を第一指標として決定されています。

総合順位 店名 推薦回数 1位推薦回数 ランキングポイント
1 ケーズデンキ 73 34 261
2 ヨドバシカメラ 57 23 220
3 ヤマダデンキ 69 15 203
4 ビックカメラ 72 0 188
5 エディオン 63 3 181
6 ノジマ 17 0 30
7 コジマ 7 0 15
8 Joshin 5 0 13
家電量販店内比較でのAI推薦ランキング(ランキングポイント)
家電量販店内比較でのAI推薦ランキング(ランキングポイント)

推薦回数のみを見ると、ビックカメラは72件でケーズデンキと近い水準でした。しかし、1位推薦は0件であり、2位以降の候補として頻繁に表示される傾向が強いことが分かりました。ケーズデンキはランキングポイント、推薦回数、1位推薦回数の全ての指標において最多となっており、どの指標で評価しても最上位であることが確認されました。

TOP3はそれぞれ異なる購買文脈で推奨される

上位3社は同じ家電量販店であっても、AI回答上で担っている役割が異なることが判明しました。ケーズデンキは「現金値引き・長期保証・総額の分かりやすさ」、ヨドバシカメラは「ポイント還元・品揃え・EC/配送」、ヤマダデンキは「店舗網・相談・価格交渉」という文脈で推薦されやすい傾向が見られました。この結果から、AI推薦においては業界内の売上規模だけでなく、質問条件に対して説明しやすい強みを持つことが上位化しやすいことが示されています。

AIサービス別では推薦傾向が分かれる

全体としてはケーズデンキが最多となりましたが、AIサービスごとには推薦傾向に差異が見られました。Claudeはヤマダデンキを強く推奨する傾向があり(1位推薦13件)、Microsoft Copilot(同14件)とPerplexity(同9件)ではヨドバシカメラの1位推薦が多く確認されました。

畳数など部屋条件の確認はAI回答で抜けやすい

家電量販店内比較の75回答では、保証・長期保証と店舗相談・店頭相談については全回答(75/75)で言及されていました。一方で、畳数・部屋条件の確認については5/75にとどまっており、AIがエアコン選定に必要な部屋条件を自発的に確認しないケースが残されていることが明らかになりました。

確認項目への言及率(家電量販店内比較75回答)
確認項目への言及率(家電量販店内比較75回答)

事業者への示唆

購入先カテゴリ比較では家電量販店カテゴリが強く表示される一方で、個別店名として上位に表示されるためには、工事費込み価格、長期保証、追加工事費の明瞭さ、店舗相談導線など、AIが説明しやすい比較軸が必要になることが示されています。各社においては、自社がどの購入シナリオでAIに推奨されやすいかを確認し、その理由を公式情報として補強することが重要な論点となります。

また、価格重視シナリオでは価格.comやネット通販が強く表示されたため、量販店は本体価格だけでなく、工事費、追加工事、保証、リサイクル費用を含めた総額の分かりやすさを公式情報として提示する必要があると考えられます。畳数や日当たり、断熱、階数、200V電源、配管穴、室外機置き場といった部屋条件を構造化して公開する余地も残されています。

調査上の限界

同調査は5AI×6シナリオ×5回の探索的調査であり、統計的な一般化を目的としたものではありません。AI回答は2026年7月13日〜14日時点のWeb UI上の出力であり、同じプロンプトでも日時、モデル、検索設定、アカウント状態によって変動する可能性があります。総合順位はランキングポイントを第一指標として算出されており、推薦回数を第一指標とした場合とは2位以下の順位が変わることにご留意ください。

Stellagentについて

Stellagent株式会社は、AIエージェント時代の購買・予約体験を支えるエージェンティックコマース基盤を開発している企業です。

  • 会社名:Stellagent株式会社
  • 代表者:鈴木 章広(代表取締役)
  • 所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-7-1 オーシャンゲートみなとみらい8F WeWork
  • 設立日:2022年2月22日

出典元: PR TIMES

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