
株式会社NEXER Groupと株式会社GOSPAが共同で、事業経営者やマーケティング・営業担当者を対象に「Webサイトでの集客・売上アップにつながった経験」に関するアンケート調査を実施しました。
企業にとって自社ホームページは、顧客との重要な接点であり、集客や売上を支える基盤となっています。しかしながら、実際にホームページから問い合わせや売上を獲得できているかは、事業者によって大きく異なる状況となっています。
今回の調査は、事前調査で「事業を営んでいる、または会社のマーケティング・営業に関わったことがある」と回答した全国の男女84名を対象に実施されました。
調査概要
調査はインターネットアンケートの形式で、2026年4月13日から4月22日にかけて行われました。有効回答数は84サンプルで、自社ホームページ経由での問い合わせや売上の経験、集客成功の要因、外部専門家への依頼経験、今後の施策などについて質問が設けられました。
なお、数値は原則として小数点以下第2位を四捨五入して表記されているため、合計が100%にならない場合があります。
自社ホームページ経由での成果、39.3%が経験ありと回答
まず、自社のホームページ経由で問い合わせや売上につながった経験の有無について尋ねたところ、「ある」と回答した方は39.3%、「ない」と回答した方は60.7%という結果になりました。

この結果から、ホームページを運用していても、必ずしも問い合わせや売上に直結するわけではないことが明らかになっています。一方で、約4割の事業者は確実に成果を感じており、何らかの工夫や施策が効果を生んでいることがうかがえます。
集客成功要因のトップは「商品・サービス説明の見直し」で42.4%
続いて、問い合わせや売上につながった経験がある方を対象に、ホームページからの集客に成功した要因について質問が行われました。

最も多く挙げられたのは「商品・サービス説明の見直し」で42.4%でした。続いて「コンテンツの充実」が33.3%、「SEO対策」が27.3%、「更新頻度の向上」が24.2%、「問い合わせ導線の見直し」が21.2%となっています。
大規模なリニューアルや多額の投資よりも、商品やサービスをいかに分かりやすく説明し、訪問者に伝えるかという基本的な部分が、成果を左右する重要な要素となっていることが分かります。
Web集客で外部専門家を活用したのは39.4%
成果を実感している事業者に対し、Web集客のために外部の専門家(制作会社・コンサルなど)へ依頼した経験があるかを尋ねた結果が公表されました。

その結果、「ある」と回答した方は39.4%、「ない」と回答した方は60.6%でした。成果を出している事業者の中でも、約4割が外部の専門家を活用している一方、6割は自社内で取り組んできたことが明らかになっています。
専門家依頼のメリット、「自社ではできない施策ができた」が53.8%
外部の専門家に依頼した経験がある方に、依頼して良かった点を複数回答で尋ねた結果が示されました。

最も多かったのは「自社ではできない施策ができた」で53.8%でした。次いで「デザインや見せ方が良くなった」が38.5%、「専門的な提案が得られた」と「問い合わせや売上が増えた」がそれぞれ30.8%、「作業負担が減った」が15.4%という結果になっています。
自社のリソースや知識では対応できない領域をカバーできることが、依頼の最大の価値として認識されています。売上の直接的な増加よりも、施策の幅やデザイン面での改善が高く評価されている点も注目すべき結果です。
期待とのギャップ、「費用が高かった」が46.2%で最多
一方で、外部の専門家に依頼した経験がある方に、期待と違ったと感じた点についても質問が行われました。

その結果、「費用が高かった」が46.2%で最多となりました。続いて「成果が見えにくかった」と「その他」がそれぞれ15.4%、「提案内容が期待ほどではなかった」「コミュニケーションが取りづらかった」「自社理解が浅いと感じた」「納期や対応が遅かった」がそれぞれ7.7%となっています。
費用面のギャップが突出して大きいことが分かります。依頼前の見積もり共有や、期待する成果イメージのすり合わせが、依頼後の満足度を左右する重要なポイントであることがうかがえます。
今後注力したい施策、「コンテンツマーケティング強化」が33.3%
ホームページ経由で成果を実感している方に、今後ホームページを活用してさらに伸ばしたいと考えている施策について尋ねた結果が公表されました。

最も多かったのは「コンテンツマーケティング強化」で33.3%でした。続いて「SEO強化」が30.3%、「問い合わせ導線の改善」が27.3%、「ECサイト強化」が24.2%、「動画活用」が21.2%、「AI活用」が18.2%となっています。
コンテンツとSEOが上位を占める一方で、AI活用や動画、ECといった新しい取り組みへの関心も着実に広がっていることが明らかになっています。
ホームページ運用の成功体験と課題に関する声
最後に、ホームページを活用した集客・売上アップについて、成功体験や課題について自由回答形式で質問が行われました。寄せられた声の一部を紹介します。
成功体験としては、「動画でわかりやすくした」(20代・女性)、「SNSの更新頻度を上げてまずは名前を知ってもらうようにした」(40代・女性)、「やはりオシャレでスタイリッシュなホームページでお客様が増えました」(40代・女性)、「建設業ですが、HP経由で電話があり受注につながった」(50代・男性)、「ホームページの内容と、そこに表示された広告がぴったり合っているときに注文があった記憶があります」(60代・男性)といった声が挙げられました。
一方、課題としては、「どんなにSEO対策をしても有名企業のサイトに負けてしまう。もう検索結果で上位表示できるようなキーワードが残っていない」(30代・女性)、「自社ブログは1日のアクセス数が大抵1ケタぐらい。それでも新製品を出せばそれなりに注文も入っていたが、Amazonのマーケットプレイスで販売を始めたら売上が上がりました。やっぱり大手サイトじゃないと駄目だと実感しました」(50代・男性)といった声が寄せられています。
成功体験では、動画やSNSとの連携、デザインの工夫、業種に特化した受注、広告との一致などが挙げられています。一方で課題としては、検索順位の競争激化やアクセス数の頭打ち、大手サイトへの依存といった、運用しているからこそ見える声が寄せられています。
成果を出している事業者ほど、次の打ち手にも悩みながら向き合っていることがうかがえる結果となっています。
まとめ
今回の調査では、自社ホームページから問い合わせや売上につながった経験があると回答した方は39.3%にとどまり、その成功要因としては「商品・サービス説明の見直し」が42.4%で最多となりました。
外部の専門家に依頼した経験がある方は約4割で、依頼して良かった点には「自社ではできない施策ができた」が、期待と違った点には「費用が高かった」が、それぞれ最も多く挙げられています。今後伸ばしたい施策では「コンテンツマーケティング強化」や「SEO強化」が上位に並び、AI活用への関心も広がりを見せていました。
限られた予算や時間のなかで最大限の効果を引き出すためには、自社で磨くべき部分と外部の知識を借りるべき部分を見極めながら、自社の強みを正しく伝える工夫を積み重ねていく視点が重要になりそうです。
出典元:株式会社NEXER Group・株式会社GOSPA(https://gos-pa.co.jp/)による調査



















