生成AI回答におけるYouTube引用率を業界別に分析 Wallabee「Optyino.ai」調査結果

株式会社Wallabeeは、AI検索時代におけるブランド露出の可視化と最適化を実現するGEOプラットフォーム「Optyino.ai」(オプティーノエーアイ)に蓄積されたAI回答ログを活用し、生成AIの回答におけるYouTube引用の傾向を業界別に分析した調査結果を発表しました。

調査サマリー

本調査は、Optyino.aiに蓄積されたAI回答ログをベースに、生成AIが回答を生成する際にYouTubeをどの程度引用しているかを業界ごとに分析したものとなっています。

分析対象は15業界、75プロンプト、10種類のAIモデルによる合計59,440件のAI回答となっています。

分析の結果、YouTubeが引用元として含まれていた回答は10,122件で、全体における引用率は17.0%となりました。

業界別の結果では「PC・スマホ・通信」が31.5%で最高値を記録し、次いで「家電・生活家電」が26.5%、「メンズ美容・日用品」が21.3%と続きました。

この結果から、比較検討や使用方法の説明が重視される分野においては、動画コンテンツがAI回答に引用されやすい傾向にあることが示唆されています。

調査の背景

検索行動は、従来のGoogleによる検索形式から、ChatGPTやGemini、Perplexityといった生成AIに質問する形式へと変化しつつあります。

この変化に伴い、企業のマーケティング活動においては、検索結果における上位表示を目指すSEOだけでなく、AI回答において自社ブランドや自社コンテンツがどのように言及・引用されているかを把握する「GEO」の重要性が高まってきています。

今回の調査では、AI回答における引用元の中でも、特にYouTubeに焦点を当てています。YouTubeは、商品の使用方法、比較レビュー、導入手順、体験談などを視覚的に伝えることができるメディアです。

生成AIが回答の根拠としてどの業界でYouTubeを引用しているのかを分析することにより、AI検索時代における動画コンテンツの重要性を明らかにすることを目的としています。

主な調査結果

1. AI回答59,440件のうち、YouTubeが引用された回答は10,122件、全体引用率は17.0%

今回の分析対象となった59,440件のAI回答のうち、引用元にYouTubeが含まれていたのは10,122件でした。

全体のYouTube引用率は17.0%となり、生成AI回答においてYouTubeが一定の割合で引用元として活用されていることが明らかになりました。

これは、AI回答における情報源がWeb記事や公式サイトだけに限定されず、動画コンテンツにも広がっていることを示しています。

特に、商品の比較、使用方法、レビュー、実演、体験談などが重視される分野では、YouTube上の情報がAIにとって参照しやすい情報源になっている可能性があります。

2. YouTube引用率が最も高い業界は「PC・スマホ・通信」31.5%

業界別に見ると、YouTube引用率が最も高かったのは「PC・スマホ・通信」業界で、引用率は31.5%でした。

次に高かったのは「家電・生活家電」で、YouTube引用率は26.5%となりました。

続いて、「メンズ美容・日用品」が21.3%、「AI・GEO・教育」が18.6%、「美容・コスメ」が17.8%という結果になりました。

特に、PC・スマホ・通信や家電分野では、スペック比較、レビュー、実機検証、設定方法など、テキストのみでは伝わりにくい情報が多く存在します。

そのため、AIが回答を生成する際に、YouTube動画を引用元として参照しやすい構造があると考えられます。

今回の結果から、比較・レビュー・使用方法の説明が重視される業界ほど、YouTubeコンテンツがAI回答に引用されやすい可能性が示されました。

一方で、YouTube引用率が低い業界は「物流・倉庫」、「保険・金融」などの業界でした。

3. 業界別YouTube引用率ランキング

業界別ランキングでは、YouTube引用率が最も高い「PC・スマホ・通信」が31.5%となった一方で、最も低い「物流・倉庫」は2.7%にとどまり、業界間で大きな差が見られました。

以下は、業界別のYouTube引用率をランキング形式で整理したものです。回答数、YouTube引用数、YouTube引用率をあわせて確認することで、どの業界でYouTubeがAI回答の引用元として使われやすいかを把握できます。

1位 PC・スマホ・通信 5,389 1,695 31.5%
2位 家電・生活家電 5,436 1,438 26.5%
3位 メンズ美容・日用品 4,017 854 21.3%
4位 AI・GEO・教育 3,026 563 18.6%
5位 美容・コスメ 5,406 963 17.8%

上位業界では、商品スペックの比較、使用感のレビュー、設定方法、実機検証など、視覚的な説明が有効な情報が多く存在します。

そのため、AI回答においてもYouTube動画が引用元として参照されやすい傾向があると考えられます。

一方、下位業界では、制度情報、業務フロー、専門的な比較情報、公式データなど、テキストベースの情報資産が重視されやすい可能性がありました。

GEO対策では、業界ごとの引用傾向を把握したうえで、YouTube、公式サイト、記事コンテンツ、FAQ、導入事例などのどこに投資すべきかを判断する必要があります。

4. AIモデル別では、Bing Copilot・Google系AIでYouTube引用率が高い傾向

AIモデル別に見ると、対象ログ上では、モデルによってYouTubeを引用する傾向に大きな差が見られました。

以下は、AIモデル別のYouTube引用率をランキング形式で整理したものです。回答数、YouTube引用数、YouTube引用率を比較することで、どのAIモデルがYouTubeを引用元として利用しやすいかを確認できます。

順位 AIモデル 回答数 YouTube引用数 YouTube引用率
1位 Bing Copilot 2,854件 2,129件 74.6%
2位 Google AI Overview 6,156件 2,352件 38.2%
3位 Google AI Mode 8,589件 2,876件 33.5%

対象ログ上では、Bing CopilotのYouTube引用率が74.6%と最も高くなりました。

次に高かったのはGoogle AI Overviewで、6,156件の回答のうち2,352件でYouTubeが引用され、YouTube引用率は38.2%でした。

続いて、Google AI Modeでは8,589件の回答のうち2,876件でYouTubeが引用され、引用率は33.5%となりました。

これらの結果から、GEO対策を行う際には「AI全体でどう見られているか」だけでなく、Bing Copilot、Google AI Overview、Google AI Modeなど、モデルごとの引用傾向を個別に把握することが重要だと考えられます。

なお、本調査はOptyino.ai上で取得された対象ログに基づく分析となっています。各AIモデルのAPI等を通じて取得した回答データを含むため、ChatGPTやClaudeなどを一般ユーザーがWeb画面上で利用した場合の回答内容・引用表示・検索挙動とは異なる可能性があります。

調査から見えたGEO対策への示唆

今回の調査では、YouTube引用率が業界によって大きく異なることが確認されました。最も高かった「PC・スマホ・通信」は31.5%だった一方、「物流・倉庫」は2.7%にとどまり、約12倍の差が見られました。

この結果は、AIが業界ごとに異なる情報源を参照している可能性を示しています。

例えば、PC・スマホ・家電・美容といった分野では、比較レビューや使用方法解説、実機検証などの動画コンテンツがAIの回答生成に利用されやすい傾向が見られました。

一方で、物流・倉庫や保険・金融などでは、動画よりも公式サイト、専門記事、FAQ、導入事例といったテキストベースの情報が重視されている可能性があります。

つまり、AI検索対策において重要なのは「とりあえずコンテンツを増やすこと」ではなく、自社業界でAIがどの情報源を評価しているのかを把握し、その形式に合わせて情報発信することです。

今回の調査結果は、業界によって「AIに選ばれるコンテンツの形」が異なる可能性を示しており、GEO戦略においては自社業界の引用傾向を把握した上で情報資産を設計することが重要だと考えられます。

調査概要

調査テーマ:AI回答においてYouTubeがどの業界で引用されやすいか

分析目的:GEO対策において、YouTubeコンテンツが有効になりやすい業界を把握するため

調査期間:2025年8月11日から2026年5月11日

分析対象:Optyino.aiのAI回答ログから、指定プロンプトに該当する回答を抽出

対象業界数:15業界

対象プロンプト数:75プロンプト

対象AIモデル数:10モデル(YouTube引用が確認された6サービス・モデルのみ掲載)

分析対象回答数:59,440件

主指標:YouTube引用率(AI回答の引用元にYouTubeが含まれる割合)

調査主体:株式会社Wallabee

使用データ:Optyino.ai上のAI回答ログ

なお、本調査は株式会社Wallabeeが実施し、使用データにはOptyino.ai上のAI回答ログを用いています。

Optyino.aiとは

Optyino.aiとは

Optyino.aiは、AI時代のブランドを可視化する、生成AIエンジン対策(GEO/LLMO/AIO)ツールです。ChatGPTやPerplexity、Geminiなどの生成AIにおいて、自社ブランドがどのように言及・引用されているかを分析し、AI検索時代における新しいマーケティング指標を提供します。表示スコアや引用分析、ブランドシェアなどのデータを通じて、企業が「AIに選ばれるブランド」になるための改善アクションを支援します。

会社概要

会社名:株式会社Wallabee

所在地:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町18-4 二宮ビル 122

事業内容:GEO/LLMO領域の研究・プロダクト開発、AI検索対策支援、Webマーケティング支援

出典元:株式会社Wallabee プレスリリース(PR TIMES)

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