SEO担当者208名に聞いた「LLMO・AIO」認知度調査、説明できるのは2割のみ─ECマーケティング

ECマーケティング株式会社(東京都港区、代表取締役:中山高志)が、SEO業務に携わる担当者208名を対象とした独自調査を実施しました。同社は15年以上にわたり企業のマーケティング支援実績を持つwebコンサルティング企業として、この調査を行ったとのことです。

回答者属性:年齢

調査概要

この調査は、国内の20代から60代までの有職者でSEO業務経験を持つ方々を対象に実施されました。有効回答数は208名、調査期間は2026年4月6日から4月7日までの2日間となっています。調査方法はインターネット調査により、ECマーケティング株式会社が実施しています。

回答者の属性について

今回の調査における回答者は、30代から50代を中心とした年齢層で構成されており、現場での実務と意思決定の双方に携わる層が多数含まれている点が特徴的です。SEOの経験年数に関しては、「1年以上3年未満」の回答者が最も多く、比較的新しい世代のWeb担当者が多数を占めています。その一方で、中堅層やベテラン層も一定数存在しているため、現場での実務感覚と中長期的な視点が混在した回答傾向が見られます。

回答者属性:業種
回答者属性:従業員規模

調査実施の背景と目的

生成AIの普及が進む中、従来の検索エンジン経由での情報接触だけではなく、ChatGPTやGemini、PerplexityといったさまざまなAIエージェントを介した情報探索行動が急速に一般化してきています。

この結果、Webマーケティングの領域においては、「検索順位を向上させるSEO」だけではなく、「AIに正確に理解され、引用され、推薦されるためのサイト設計」という新たな論点が浮上してきています。

しかしながら、LLMOやAIOという概念そのものは、まだ定義やベストプラクティスが発展途上の段階にあり、現場では「何をすればよいのかわからない」「SEOとの違いを整理できていない」「効果測定の方法が定まっていない」といった混乱も生じています。

同調査では、Web担当者が現時点でどの程度AI対応を認識しているのか、またSEO・UIUX・コンテンツ戦略との関係性をどのように捉えているのかを明らかにすることで、今後のWebマーケティングの変化の方向性を把握することを目的としています。

調査結果のエグゼクティブ・サマリー

監修者のコメント

今回の調査では、SEO業務経験者208名のうち、LLMOやAIOについて「よく知っていて説明できる」と回答した方はわずか22%にとどまり、「知識不足で打ち手がわからない」と回答した方が46%と約半数を占める結果となりました。日々トレンドが変化する中、本来最も情報が早いポジションにいるはずのSEO担当者でさえ、情報をキャッチアップできていないという現状が浮き彫りになりました。

これは、現場担当者であればあるほど、日々の業務に追われてしまい、新しいトレンドを追うことができないという側面があるため、今回のように特に変化の激しい場面で起こりうることです。対応策としては、現場任せにするのではなく、管理部門のトップレベルあるいは経営層から、トップダウンで時代を先読みし、情報をキャッチアップするための予算を確保し、外部の専門家を適切に選定するなどの対応が求められます。一方で、外部の専門家であっても、適格な情報をキャッチアップできていない事業者が多いことも事実であるため、選定については一定のケーススタディを保有し、トレンドの先読みができると考えられる専門家にアプローチすることが求められます。(ECマーケティング株式会社 執行役員 伊藤肇)

SEO業務経験年数について

通算SEO歴

業務でSEOに携わったトータルの期間について尋ねたところ、「1年以上3年未満」が49.7%で最も多く、続いて「3年以上5年未満」が25.7%という結果になりました。回答者は初級から中堅層が中心であり、現場で学びながら対応している層が多いと考えられます。一方で、AI対応については経験則だけでは解決しづらいため、従来のSEO経験の長短を問わず、再学習が必要になる可能性があります。

LLMO・AIOの認知度について

LLMO/AIO理解度

LLMO・AIOという考え方をどの程度知っているかという質問に対しては、「よく知っていて説明できる」「ある程度知っている」と答えた層の合計は63.9%でした。しかし、「説明できる」レベルの回答者はSEO経験者であってもわずか2割程度にとどまっており、概念認知が先行している市場であることがうかがえます。

LLMO・AIOの難易度に関する認識

LLMO・AIO難易度

従来のSEOと比較して、LLMO・AIOの難易度がどう変化すると感じるかという質問では、「かなり難しくなる」「やや難しくなる」と感じる回答が合計68.7%に達しました。AI対応は重要だと認識されつつも、実務上は従来のSEOよりも複雑な領域として捉えられています。

SEOとUIUXの境界線に関する認識

SEOとUIUXの境界線

AIの普及により、SEO(クローラビリティ)とUIUX(ユーザビリティ)の境界線は曖昧になってきたと感じるかという質問に対しては、78.8%が境界線が曖昧になってきたと回答しました。検索対策だけでなく、情報の分かりやすさや使いやすさもAI時代の評価要素として意識されていることがわかります。

LLMO・AIOに取り組む上での課題

LLMO/AIO取組課題

LLMO・AIOに取り組む上での現在の課題について複数回答で尋ねたところ、「知識不足」が46.4%で最多となり、「予算不足」が35.8%、「優先順位が低い」が31.3%と続きました。関心はあるものの、社内で実行に移すための理解・体制・予算が不足していることがわかります。

LLMO・AIOの今後の影響度

LLMO/AIO影響度

今後1年から3年の間で、LLMO・AIOが企業のWebマーケティングにどの程度影響を与えると考えるかという質問では、79.9%が影響を与えると回答しました。短期的な流行ではなく、企業サイト運用に影響を与えるテーマとして受け止められていることがわかります。

SEO担当者に求められる役割の変化

SEO担当に求められる役割

今後1年から3年で、SEO担当者に求められる役割はどの方向に広がると考えるかという複数回答の質問では、「UIUX改善まで広がる」が48.0%、「AI活用推進まで広がる」が46.9%で上位となりました。SEO担当者には、集客だけでなく体験設計やAI対応の推進役としての役割が期待されていることがわかります。

現在実施しているLLMO・AIO対応施策

実施施策

現在、勤め先のWebサイトでLLMO・AIO対応として実施していることについて複数回答で尋ねたところ、「ページ情報の明示性・具体性の改善」が46.4%、「見出し階層・コンテンツ構造の見直し」が44.7%で上位となりました。まずは既存コンテンツの整理・明確化を中心に取り組んでいることがわかります。

AIエージェントでの自社言及確認状況

自社言及確認

ChatGPTやGemini、PerplexityなどのAIエージェントが自社の会社名やサービス・製品などを推薦・言及しているか確認したことがあるかという質問では、複数のAIで異なる質問を用いて定期的に確認している回答が44.6%となりました。AI上での見え方をモニタリングする動きが一部で始まっていることがわかります。

LLMO・AIOに取り組みやすくなる支援

取り組みやすくなる支援

どのような支援があればLLMO・AIOに取り組みやすくなるかという複数回答の質問では、「実践ガイドライン」が54.2%で最多となりました。成功事例やKPI設計よりも、まず何をどう進めるべきかを整理した実務的な手順へのニーズが高いと考えられます。

ECマーケティング株式会社について

同社は2010年の創業以来、15年にわたって幅広い業種においてクライアントのweb事業を支援してきました。デジタルで売れる仕掛けを作ることを得意としたWeb制作・リニューアルコンサルティング会社です。今後もWeb上の課題を一気通貫で解決し、数字で結果を出し続けるとしています。

Webly(ウェブリー)について

ECマーケティング株式会社が運営するwebメディアです。2016年11月の開設以降、さまざまな業種・業界で活躍する企業のWeb担当者様に向けて、現場で役立つ情報を発信し続けています。限られた予算と忙しさの中で求められるマーケティング効果・売上改善にお悩みのWeb担当者様が実践ですぐに使えるノウハウも公開しています。

出典元:ECマーケティング株式会社

できる Amazon Pay ~もはや常識の決済サービス。導入メリットを徹底解説!~きちんと身に付く、使い方広がる入門書(2026 年改訂版)