ナリス化粧品、女性の化粧品意識調査を実施 20代の4割が「しっかりスキンケア」、若年層ほど対象年齢を気にする傾向

株式会社ナリス化粧品(代表者:村岡弘義、本社:大阪市福島区)が、化粧品を取り巻く環境の変化に関する意識調査を実施しました。同社では、ジェンダーフリーやエイジフリーといった新しい潮流だけでなく、情報過多や化粧品の多国籍化、流通の選択肢の増加など、環境自体が大きく変化していると認識しています。このような状況下で化粧品に対する考え方や選び方についても意識の変化があるのではないかと考え、実態調査を実施したとのことです。その結果、年代や使用率、美容情報の差によって意識が大きく異なることが明らかになりました。

調査は2026年3月27日から4月4日にかけて、インターネットによる自社調査として実施されました。対象者は20歳から69歳の女性2,116名です。なお、質問内容により回答者の数が異なるため、それぞれの図にnが記載されています。

調査で明らかになった主なポイント

今回の調査では、以下の5つのトピックスが明らかになりました。

スキンケアの実施状況

「しっかりしている」と回答したのは若年層で約4割、高齢層で約1割となりました。「まあまあしている」は若年層で4割未満、高齢層で約6割でした。「しっかりしている」と「まあまあしている」を合計した「している」は全年代で6から7割という結果になりました。

使用アイテムのランキング

使用している化粧品は、1位が「洗顔料」、2位が「化粧水」、3位が「クレンジング」でした。乳液の使用率は約5割、美容液とクリームの使用率は約4割となっています。洗顔料の使用率は若年層で約6割、高齢層で約9割と大きな差が見られました。

美容知識の自己評価

自身の美容知識について「豊富ではない」と回答した方が6割を超えました。「美容知識が豊富」と答えた方は若年層で約7割、高齢層で約2割という結果になりました。

対象年齢表記への関心度

「〇〇歳代向け化粧品」という表記を気にしているのは20代で、最も気にしていないのは50代前半でした。20代は「とても気にする」が約2割で、40代以上は1割未満となっています。

化粧品選びの基準

「年齢にとらわれずに自分の肌に合った化粧品を選びたい」が最多で約4割でした。美容知識や情報が豊富な人は、「〇〇歳代向け化粧品」を気にしているものの、選ぶときは「年齢にとらわれずに自分の肌に合った化粧品を選びたい」と考えていることがわかりました。

スキンケアの実施状況について

スキンケア実施状況

全国の20歳から69歳の女性2,116名に対し、化粧品を使用したスキンケアをしているか否かを聞いたところ、全体では「しっかりしている」が24.0パーセント、「まあまあしている」が46.0パーセントで、両方を合わせた「している」と答えた方は70.0パーセントでした。「あまりしていない」は18.7パーセント、「全くしていない」は11.3パーセントとなりました。

年齢別スキンケア実施状況

これを5歳刻みの年齢別に見ると、「しっかりしている」は20代前半が最も多く38.0パーセントでした。続いて20代後半が35.7パーセント、30代前半が33.6パーセントと、年齢が上がるほど減少していく傾向が見られます。「まあまあしている」では、30代前半までは4割以下で、30代後半から50代後半までは5割程度が多く、60代以上は約6割と年齢が上がるほど増える傾向が確認できました。「しっかりしている」と「まあまあしている」の両方を合わせた「している」で見ると、すべての世代が大体6割から7割程度に収まり、年代による大きな差は見られませんでした。「あまりしていない」では、すべての年代ではありませんが、40代前半までは2割以下で、40代後半以上は2割以上となります。「全くしていない」では、40代や60代後半で1割を切り、その他の世代は1割程度で大きな差は見られませんでした。

使用している化粧品アイテムについて

上記の質問で「全くしていない」を選んだ方を除いた1,877名に、使用しているアイテムを聞きました。使用率が高い順番で見ると、1位が「洗顔料」で81.6パーセント、2位が「化粧水」で81.4パーセント、3位が「クレンジング」で72.3パーセントでした。

使用アイテム別使用率

これを年齢別に見ると、1位の洗顔料は年齢による使用率の差が大きく、20代は前後半ともに7割を下回っています。洗顔料の使用率は年齢が上がるほど増える傾向があり、60代では前後半ともに9割以上となります。化粧品業界では、汚れを落とすことは美肌への第1歩だと考えられてきましたが、美容への意識が高く情報も豊富であろう若年層の洗顔料の不使用率の高さについて懸念しており、洗顔の重要性を啓蒙するとともに、今後の使用率の変化についても調査を継続していきたいと考えているとのことです。

次に「化粧水」で見ると、20代は前後半ともに約7割、30代と40代前半は約8割でした。最も使用率が高いのは40代後半で9割超、それ以上の年代も8割を超える使用率です。「クレンジング」は年代による差がほとんどなく、20代前半と60代以上は7割を下回りますが、ほとんどの世代が約7割の使用率でした。

「乳液」は、使用している人といない人がほぼ半々ですが、意外なことに20代前半から50代前半までは半数以上が使用しており、50代後半以上は4割程度と半数以下で、若年層の方が使用率が高い逆転現象が起きていました。「美容液」は、年代による差が少ないアイテムだと言えます。「クリーム」は比較的高齢層の方が使用率が高いと言えます。また、「パック」や「導入液・ふきとり化粧水」は、若年層の方が使用率が高いアイテムであると言えます。

美容知識の自己評価について

美容知識の自己評価

化粧品を使用したスキンケアをしていると答えた1,877名にご自身の美容知識や美容情報が豊富か否かについて聞きました。全体では「とても豊富だと思う」が9.3パーセント、「まあまあ豊富だと思う」が26.3パーセントで、合わせると35.6パーセントが「豊富だ」と自認しています。

年齢別美容知識の自己評価

これを年齢別に見ると、20代では前後半ともに「とても豊富だ」と答える割合が2割を超え、「まあまあ豊富だ」と答えた割合と合わせると、6割以上と半数以上でした。年齢が上がるにつれ、「とても豊富だ」も「まあまあ豊富だ」も少なくなっていく傾向があり、30代前半で「豊富」が約半数、徐々に減っていき50代後半で約2割、60代後半以上は2割を下回ります。

「あまり豊富ではない」と「全く豊富ではない」を合わせた「豊富でない」割合で見ると、全体では64.4パーセントと6割を超えています。最も少ないのは20代前半で34.7パーセントでした。年齢が上がるほど増えていく傾向があり、30歳前半で51.6パーセントと半数を超えます。30代以上の世代はすべて「豊富でない」割合が半数を超えており、60代後半では82パーセントと8割を超えています。

対象年齢表記への関心度について

対象年齢表記への関心度

これまで化粧品業界では、「〇〇歳代向け化粧品」というような年齢マーケティングの手法をとる例が多くありましたが、同社では昨今の女性の意識は変化しているのではないかという仮説のもと、「〇〇歳代向け化粧品」という年代を対象にした化粧品であるという表現について、一般の女性がどう捉えているかを聞きました。全体では、「とても気にする」が11.0パーセント、「少し気にする」が42.1パーセントで、合わせると53.1パーセントが「気にする」派でした。

年齢別対象年齢表記への関心度

これを年齢別に見ると、「とても気にする」では20代は前後半ともに2割を超えています。40歳以上はすべての世代で1割以下で、もっとも少ないのは40代後半で4.9パーセントでした。「とても気にする」と「少し気にする」を合わせた「気にする」で見ると、20代は6割以上が気にしており、30代以降はすべての世代で4から5割程度です。平均としては気にする派と気にしない派は半々程度だと考えられます。

美容知識と対象年齢表記への関心度の関係

次に化粧品の対象年齢を気にするか否かという質問と、美容知識や美容情報の自認をかけ合わせて見ました。「とても豊富だと思う」人は66.3パーセントが「とても気にする」を選んでおり、他を圧倒しています。「まあまあ豊富だと思う」を選んだ人は「少し気にする」が最も多く57.1パーセントでした。「あまり豊富でないと思う」人と「全く豊富でないと思う」人は「少し気にする」と「あまり気にしない」が同率程度でした。美容知識や情報の豊富さの自認と、化粧品の対象年齢を気にするか否かは、ある程度の相関が見られることがわかりました。全体では、化粧品の知識や情報があまり豊富ではないと自認する人が大半を占めており、「気にする」人が53.1パーセント、「気にしない人」が45.8パーセントで、「気にする人」の方が多いことがわかりました。

化粧品選びの基準について

化粧品選びの基準

最後の質問では、化粧品を選ぶ基準について複数の言葉の中からご自身の考えに最も近いものをひとつ選んでいただきました。全体で見ると、1位は「年齢にとらわれずに自分の肌に合った化粧品を選びたい」で35.3パーセント、2位は「その時の肌状態に合った化粧品を選びたい」で21.0パーセント、3位は「自分の年齢用に開発された化粧品を選びたい」で15.2パーセントでした。「流行の成分やブランド、理想の人が使用している化粧品を選びたい」は5.8パーセントにとどまりました。

年齢別化粧品選びの基準

これを年齢別に見ると、1位の「年齢にとらわれずに自分の肌に合った化粧品を選びたい」は、20代では比較的少なく約2割、30代で約3割、40代から50代では約4割程度でした。60代前半では約5割に上りますが、60代後半では約4割になります。おしなべると、年齢が上がるほど「年齢にとらわれずに自分の肌に合った化粧品を選びたい」という気持ちを持つ人が増えていく傾向が見られます。ただし、高齢層になるとインターネットの使用者が限られるため、インターネットでの調査であることを念頭にしておく必要はあるとのことです。

2位の「その時の肌状態に合った化粧品を選びたい」は、大きな差とは言えませんが、比較的若年層の方が多く、高齢層の方が少ないと言えます。3位の「自分の年齢用に開発された化粧品を選びたい」はバラツキがあり、年齢による差ではないと考えられます。「アイテムによって選択基準が異なる」や「流行の成分やブランド、理想の人が使用している化粧品を選びたい」を選んでいる割合が多いのは20代でした。

美容知識と化粧品選びの基準の関係

この質問についても化粧品選びの基準と美容知識や情報の豊富さの自認と掛け合わせて見ました。美容知識や情報が「とても豊富だと思う」人は、最も多いのは「年齢にとらわれずに自分の肌に合った化粧品を選びたい」で32.6パーセントでした。この層は、前述の結果で見られるように「化粧品の対象年齢を気にする」割合が66.3パーセントと多かったものの、化粧品選びの基準では「自分の年齢用に開発された化粧品を選びたい」は28.0パーセントにとどまりました。「まあまあ豊富だと思う」人は、「年齢にとらわれずに自分の肌に合った化粧品を選びたい」は28.1パーセントと少なめでした。「あまり豊富でないと思う」人と「全く豊富でないと思う」人は「年齢にとらわれずに自分の肌に合った化粧品を選びたい」がともに約4割でした。

調査全体を通した考察

画一的な美を求める時代からそれぞれの美しさを求める時代に変化し、美容のジェンダーフリーやエイジフリーの考え方も浸透してきていると感じていましたが、今回の調査においては、美容知識や情報を豊富に持つ人ほど化粧品の対象年齢を気にしているということがわかりました。また高齢層よりも若年層の方が対象年齢を気にしているということも明らかになりました。ただし、化粧品選びの局面では、「年齢にとらわれずに自分の肌に合っている化粧品を選びたい」という考えが最も多いことから、化粧品選びの繊細さや悩ましさ、難しさが垣間見える調査となったとのことです。

同社では加齢による変化に対する研究に注力していますが、化粧品選びの参考になる情報発信を行い、その人が求める美しさに対して年齢軸だけでなく様々なアプローチで向き合っていきたいとしています。

出典元:株式会社ナリス化粧品

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