
サムネイル画像の重要性
当たり前のことにはなりますが、まずはサムネイル画像の重要性に関してご説明させていただきます。
売上=アクセス人数×転換率×客単価
という最も一般的な公式がありますが、この「アクセス人数」を上げる要素の中での重要事項の一つに「サムネイル画像」があります。理由は、検索結果、ランキング、閲覧履歴等、非常に重要な露出先に専有面積が大きく表示されるのがサムネイル画像だからです。
単純計算ですが、ここでのクリック率が2倍になれば、アクセス人数が2倍になり、結果売上も2倍になります。しかもこれは、広告等のコストをかけることなく売上を上げることができる、非常に魅力的な売上アップ施策です。
サムネイル画像の露出のされ方
楽天市場のファッションEC攻略のためにはPCではなく、スマホ(モバイル)戦略が非常に重要なのでスマホ画面での表示を確認したいと思います。
ちなみに2020年度第3四半期決算説明会で、

楽天市場モバイル流通総額比率:77.0%
との発表がありました。これは楽天全体の数字のため、平均単価の低いアパレルでは90%以上がモバイルでの売上となっているでしょう。
本題に入りますが、楽天市場において特に重要な、検索結果、ランキングにサムネイル画像がどのように表示されるのか見てみましょう。

※赤く囲んだ表示方法の選択により2パターンの検索結果画面があります。
楽天のECC(ECコンサルタント)複数人に確認したところ非公式ではありますが、この2パターンの選択割合はほぼ半々とのことです。 左側の表示を選択した場合、サムネイル画像のクリック率に与える影響が特に大きくなるのは容易にご理解いただけると思います。

ランキング結果画面ではこのように表示され、ここでもサムネイル画像の重要性をご認識できると思います。

閲覧履歴(最近チェックした商品)ではこのように表示されます。楽天売上アップにおけるサムネイル画像の重要性はお分かりいただけましたでしょうか?
これはファッション、アパレルだけではなく、全ジャンルにおいても重要なことです。
楽天ファッションにおけるサムネイル画像の最新トレンド
ここでようやく本題に入りたいと思います。
こちらは2021年2月1日の、レディースファッション内のトップスでのデイリーランキングのキャプチャーです。

ランキング1位、2位の商品はどちらもRakuten Fashionの商品になります。Rakuten Fashionは楽天が公式運営する、ファッション通販サイトになります。
●Rakuten Fashion(楽天ファッション)
https://brandavenue.rakuten.co.jp/
数年前までは楽天ランキングにRakuten Fashionの商品はあまりランクインされていませんでしたが、最近では頻繁にランクインされるようになってきました。
楽天としてもZホールディングス傘下のZOZOに対抗するため、Rakuten Fashionには相当力を入れているのでしょう。
ここで皆さん、Rakuten Fashionのサムネイル画像と楽天に出店している他の店舗とのサムネイル画像の違いに気が付きますでしょうか?

どちらがRakuten Fashionのサムネイル画像でしょうか? はい、左側です。
この画像、どこかでよく目にする画像だと思いませんか? こちらはZOZOでの検索結果画面のキャプチャー画像になります。

そうです、Rakuten Fashionが採用しているサムネイル画像では、ZOZOでは標準使用となっている縦長画像なのです。特徴をまとめると、
・縦長画像
・シンプルな画像
この2つとなります。
楽天では2018年7月、商品画像登録ガイドラインの必須化を決定。2018年10月以降、サムネイル画像(第1商品画像)は「テキスト要素20%以内」「枠線なし」「画像背景は写真背景または単色白背景のみ」にする、という商品画像登録ガイドラインを策定しました。この流れが顕著に表れているのがRakuten Fashionでしょう。
楽天ランキングにRakuten Fashionのランクイン比率が高まるとどうなるでしょうか?ユーザー心理的には、「楽天ではRakuten Fashionが売れてるのか。ごちゃごちゃした画像の商品ではなく、シンプルな画像の商品がよく売れてるんだな。こういうのが今は流行ってるんだな。」となる人が多くなっているのではないでしょうか。
楽天でのファッション、アパレル売上施策の1つのポイントとして、サムネイル画像のRakuten Fashion化、ZOZO化を取り入れてみるのも良いかもしれません。
考察
私の考察では、機能性をうたうような商品(家電、ガジェット機器等)では、シンプルなサムネイル画像ではなく、特徴を具体的にプッシュするようなサムネイル画像の方がクリック率が高い印象です。そのため各ジャンル、カテゴリにおいてベストな選択肢は当然変わってくるでしょう。
これを一つの参考として皆さん、日々の運営頑張られてください。
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