Braze、AIエージェントを活用した新製品群「BrazeAI Decisioning Studio」を発表 - パーソナライゼーションとオーケストレーションを強化

顧客エンゲージメントプラットフォームのリーダーである Braze株式会社(読み方:ブレイズ、本社:東京都港区、代表取締役社長:水谷篤尚)は、顧客エンゲージメントの常識を再定義するBrazeAIの新製品群を発表しました。

BrazeAIは、マーケティングの世界にインテリジェントなモデル、エージェント、そしてオペレーターを提供し、よりスマートで、迅速かつ関連性の高いエンゲージメントを大規模に展開することが可能です。

同社は企業が独自のAIエージェントをデータやカスタマージャーニーに組み込み、AI意思決定モデルを主要ユースケースに適用できるようにすることで、マーケターに柔軟性と高精度なパーソナライゼーションを可能にする「コンポーザブル・インテリジェンス」の世界を提供します。

今回発表された新製品群(BrazeAI Decisioning Studio、BrazeAI Operator、BrazeAI Agent Console)は、インテリジェントなエージェントを活用し、すべての顧客体験を自動的にパーソナライズできます。これにより、ビジネス担当者やマーケターの創造性を解き放ち、ビジネス成果を加速させる新たな次元のエンゲージメントを実現します。

※米国本社が2025年9月30日に発表した日本版プレスリリースを出典元としています。

マーケターを戦略的指揮者へと進化させる「エージェント型AI」

過去20年で、モバイルやクラウドがビジネスを変革したように、生成AIと機械学習の進化が、マーケティングと顧客体験を根本から変えようとしています。Braze社は、マーケターが施策やキャンペーンを実行する立場から、戦略的な指揮者へと進化させ、自律エージェントや意思決定システムを指揮し、あらゆる接点で最適かつ魅力的な体験を提供する未来を描いています。

ガートナー社の「マジック・クアドラント マルチチャネル・マーケティング・ハブ部門」で3年連続リーダーに選出されたBraze社は、「エージェント型AI」を推進し、データを行動に、アイデアを現実に、そしてすべてのインタラクションを顧客ロイヤルティへと変える力を提供します。

「創業当初から、私たちは世界中の最も創造的で野心的なマーケターとともに、顧客エンゲージメントを変革することを目指してきました」と、Braze CEO兼共同創業者のビル・マグヌソン氏は述べています。

「これまで10年以上、Brazeプラットフォームを通じ、安全でスケーラブルな基盤を構築し、世界中のブランドが顧客と有意義なつながりを築けるよう支援してきました。そして今、私たちは新たな時代に踏み出します。エージェント、オペレーター、モデルというモジュール型の強力なツールセットを提供し、ブランドと顧客のあらゆる接点を最適化します。この『コンポーザブル・インテリジェンス』の波は単なる自動化ではありません。創造性と精度を高め、人間的なつながりを拡張し、顧客エンゲージメントの可能性を再定義します。人間の創造力とAIの知性が融合し、ロイヤルティ、体験デザイン、そしてイノベーションの新たな未来が始まります」とマグヌソン氏は語っています。

ブランドロイヤルティと成長を加速する構成可能なAIエージェント

マーケターはAIを「導入」するだけではなく、顧客とビジネスにとって何が重要かを学習させ、文脈を理解させた上でスケール運用できるようにすることが重要です。BrazeAI Decisioning Studio* は、企業の目標に沿って自律的に意思決定を行う柔軟なAIエージェントを提供します。これによりチャネル、メッセージ、クリエイティブ、オファー、配信頻度など、あらゆる顧客コミュニケーションをAIがリアルタイムで最適化することが可能になります。

これらのエージェントは、すべての顧客とのコミュニケーションを学習し、Brazeのスケーラブルな自動化機能とAIの分析力を融合させます。従来の手法では不可能だったレベルのパーソナライゼーションとオーケストレーションを実現します。

このDecisioning Studioは、同社が2025年初頭に買収したOfferFitのAI意思決定エンジンをBrazeプラットフォームに統合したものです。

*本製品の導入、サポートは英語のみ。日本語での提供は現在計画中。

自律エージェントによる「人間中心のAI」

AIの真価は動作するシステムに依存しています。Braze社のリアルタイムストリーミング基盤は、あらゆるチャネル・システムからファーストパーティデータを取り込み、リアルタイムでBrazeAI™と連携します。これにより、マーケターは自社専用の自律エージェントを定義・管理し、顧客エンゲージメントのワークフロー全体を自動最適化できるようになります。

BrazeAI Agent Console では、Braze キャンバスやカタログに生成AI・エージェント型AIを直接組み込み、コンテンツ生成、データ拡充、オーケストレーションの自動化が可能です。たとえば、ECブランドはBraze SurveysをAgent搭載のキャンバスに接続し、商品レビューの感情をAIが解析、即座に個別のメールやSMSを自動配信し、顧客の体験に基づき、最適なジャーニーに誘導することができます。

Braze社は、GoogleのGeminiモデルを活用した自社提供のLLMに加え、Anthropic、Amazon Bedrock、OpenAI、Google Geminiなどの外部LLMも選択できる柔軟な構成となっています。

「Brazeとのパートナーシップにより、Geminiモデルの力と性能をより多くのマーケターに届けることができます」と、GoogleのAI GTM責任者 Jim Fairweather氏は述べています。「AIエージェントは、イノベーションにおいて極めて重要、かつ変革的な役割となります。生産性を高め、創造性を解放し、ワークフローを根本から変革する可能性を持っています」と語っています。

さらにBraze社は、「Project Catalyst」から進化したContent Optimizer Agentを発表しました。Braze キャンバスに組み込まれた意思決定エージェントとして、コンテンツ生成・テスト・最適化を各段階で支援します。これによりマーケターは、顧客体験の価値とブランドインパクトを最大化できるようになります。

よりスマートなキャンペーン、より深いつながり、より広い創造の余白

多くのマーケターにとって、日々の業務は戦略や創造性よりも技術的課題の解決に追われがちです。BrazeAI Operator は、AIを活用した分析やアクションをワンクリックで実行できる統合環境を提供し、こうした障壁を取り除きます。

AIエージェントがキャンペーンやコンテンツを構築し、リアルタイムでインサイトを提示し、ワークフローを自動化します。マーケターは煩雑なオペレーションから解放され、戦略策定と創造性の発揮に集中できるようになります。結果として、顧客体験を通じたロイヤルティ醸成とビジネス成長の加速につながります。

また、Snowflake Cortex AIとの新しい統合により、BrazeAI Operator内で自然言語によるデータクエリが可能になります。これにより、マーケターはキャンペーン効果を迅速に把握し、トレンドを分析し、業界ベンチマークと比較するなど、データ分析を民主化し、意思決定を加速することができます。

「Snowflake Cortex AIとの統合により、マーケターは『データと会話する』感覚で、パフォーマンスからベンチマークまで瞬時に分析・行動できるようになります」と、Snowflake グローバル責任者 Dennis Buchheim氏は述べています。「この連携は、生データを即座にアクションに変える力を企業に与え、インサイトとインパクトを加速させます」と語っています。

さらに、先月発表された BrazeAI Model Context Protocol (MCP) Server により、マーケターはBrazeデータをClaude DesktopやCursorなどのAIクライアントと接続し、キャンペーンやセグメント情報を自然言語で取得できるようになりました。

その他の新機能

Braze社はこのほかにも、セルフサーブ型データアクティベーションの拡張、インタラクティブメッセージングの新機能、配信最適化機能などを発表しました。

製品名 提供ステータス
BrazeAI Agent Console プライベートベータ提供中
BrazeAI Decisioning Studio 一般提供中
BrazeAI Operator 一部機能ベータ提供:2025年10月/全機能ベータ提供:2026年1月
BrazeAI Content Optimizer Agent ベータ提供中
BrazeAI MCP Serve ベータ提供中
Snowflake Cortex AI 連携 ベータ提供:2025年12月

Brazeについて

Braze は、ブランドが「Be Absolutely Engaging.」を実現する顧客エンゲージメントプラットフォームです。Braze の活用で、マーケティング担当者はあらゆるデータソースからデータを収集、施策実行ができ、1 つのプラットフォームからマルチチャネル、かつリアルタイムに、顧客とパーソナライズされたコミュニケーションができるようになります。

さらにAIで仮説検証と最適化を繰り返しながら、大量配信を支援するスケーラビリティーで、ハイパーパーソナライゼーションを実現し、ブランドに熱狂するファンとの魅力的な関係を構築、維持することが可能です。

同社は、2024 年の米国ニュースで働きがいのあるテクノロジー企業に選ばれ、英国の Great Place to Work 誌で 2023 年の女性にとって最も働きやすい職場に選ばれています。また、ガートナーの 2023 年マジック クアドラントでマルチチャネル マーケティング ハブおよびマーケティング ハブのリーダーに選出されました。The Forrester Wave: クロスチャネル マーケティング ハブ、2023 年第 1 四半期でも高い評価を受けています。

Braze はニューヨークに本社を置き、北米、ヨーロッパ、APACに 10 以上のオフィスを構えています。

出典元:Braze株式会社 プレスリリース

コマースピックLINE公式アカウント

コマースピックメルマガ