QuickCEPとGoogleがビジネス提携、AIエージェントが日本のEC市場に新たな成長機会をもたらす

2025年9月4日 2025年9月4日

コマースピック編集部　プレス配信チーム

グローバルでECソリューションを展開するQuickCEP（本社：シンガポール、日本支社：東京都中央区）が、2025年に中国市場においてGoogleとビジネス提携を発表しました。この提携は初めに中国市場で始まりますが、日本市場でもすでに導入実績が広がっており、日本のEC事業者にとっても重要な示唆を与える動きとなっています。

この記事の目次

1 提携の背景
2 QuickCEP AIエージェントの主な機能
3 実績
4 中国越境ECブランドの日本市場進出を加速
5 日本市場での導入実績
6 日本市場への本格展開
7 担当者コメント
- 7.1 QuickCEP 日本支社代表李佳騏氏
- 7.2 QuickCEP Japan カスタマーサクセス責任者志垣宗紀氏
8 会社概要

提携の背景

世界的にAIの商用利用が加速する中、中国のDTCブランドはいくつかの課題に直面していました。具体的には、サイト訪問者のCVR（コンバージョン率）の低さ、カスタマーサポートの人員負担、多言語・多チャネル対応の遅れなどが挙げられます。

QuickCEPはこれらの課題を「AI × トラフィック基盤」を活用して解決し、EC成長モデルを新たに定義していくとしています。

QuickCEP AIエージェントの主な機能

同社が提供するAIエージェントには、以下のような機能が備わっています。

販売チャットボット：隠れた営業マンとして機能し、CVRを最大30％向上させることが可能
クロスカテゴリー推薦：閲覧履歴に基づいて関連商品を自動提案
全チャネル・多言語サポート：問い合わせの80％をAIが対応し、英・独・仏・日など多言語を5秒以内に翻訳、世界100か国以上をカバー
マーケティング自動化：リターゲティングでCTRを35％改善、カゴ落ち復帰率27％超を実現

QuickCEP AIエージェント機能紹介画像 — Quick CEPはチャットボットにAIを搭載し、CDP（顧客DB）までオールインワンで提供しています。

実績

QuickCEPはすでに海外市場で高い成果を上げ、急速な成長を遂げています。具体的な実績としては：

CIDER（アパレルブランド）：CVRが15％から22％に向上
Levy（電動スクーターブランド）：顧客応答時間が2時間から45秒に短縮
カスタマーサポート工数を30％削減し、スタッフをアップセル・リピート施策に集中投入可能に
顧客満足度96％、NPSは業界平均72％を大幅に上回る結果

中国越境ECブランドの日本市場進出を加速

今回の提携により、QuickCEPは中国をはじめとする越境ECブランドの日本進出支援をさらに強化していく方針です。中国発のDTCブランドは世界で急成長を遂げており、日本市場への関心も年々高まっています。

QuickCEPは、Googleの広告ネットワークを活用したマーケティング支援と自社のAIサービスに加え、以下のサポートを提供しています。

日本のカスタマーサポートに精通した日本人専任スタッフによる伴走支援
現地市場に最適化したローカライズサービスの提供
アライアンス企業との協業による、日本市場に合わせた販売促進と顧客獲得の支援

これにより、越境ECブランドは以下の3点が可能となり、円滑な市場参入と早期成長を実現できるとしています。

日本語対応を含む多言語顧客サポート
アライアンスを通じた販売促進と顧客獲得の支援
顧客データを活かしたパーソナライズ体験の提供

日本市場での導入実績

QuickCEPは中国市場だけでなく、日本市場でも導入が進んでいます。主な導入事例としては以下があります。

PoPMart（ポップマート／中国発）：日本展開する公式ECに導入し、AIチャットを活用した顧客体験を強化
ADO（電動バイク／中国発）：公式ECにQuickCEPを導入し、カスタマーサポートの効率化と購買体験の改善を実現
アンプルール（化粧品メーカー／日本企業）：公式ECにAIチャット・レコメンド・販促ポップアップを導入。定期プラン解約防止とCVR向上に寄与

これらの導入により、QuickCEPはすでに日本の消費者体験に深く関わり、成果を出し始めていると言えます。

日本市場への本格展開

今回のGoogleとのビジネス提携を契機に、QuickCEPは日本市場への本格展開を開始します。海外で実証済みのソリューションを導入し、日本のDTCブランドだけでなく、越境ECブランドの日本進出を支援し、「世界基準の成長」を実現できるよう後押ししていくとのことです。

QuickCEPは今後、日本の中小から大手ECまで幅広く支援し、「売上アップ × コスト削減 × 顧客体験強化」を同時に実現するパートナーとなることを目指しているとしています。

担当者コメント

QuickCEP 日本支社代表李佳騏氏

「私たちQuickCEPは、これまで海外で積み上げてきた実績とGoogleとの強力な協業を通じて、日本市場に新しい価値を提供していきたいと考えています。日本のDTCブランドは、すでに世界でも評価される魅力を持っています。そこにAIとデータ活用の力を掛け合わせることで、グローバルで勝ち抜くための大きな推進力になると確信しています。QuickCEPは単なるツール提供企業ではなく、ブランドと共に成長する"伴走者"でありたい。これからの日本での挑戦に大きな期待を寄せています」とコメントしています。