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推しがファン個人にもたらすポジティブな影響が明らかに
株式会社ジェイアール東日本企画が運営する応援広告事務局「Cheering AD(チアリングアド)」が、全国の15~79歳の男女22,009人を対象に実施した「応援広告・推し活調査」により、推し活が単なる娯楽や消費活動にとどまらず、ファン個人の成長と日常をポジティブに動かす原動力になっている実態が浮き彫りになりました。本調査は今年で4年連続の実施となります。
調査結果によると、推しがいる人の58.9%が直近3年間で新しい挑戦を始めており、この数値は推しがいない層と比較して約2.2倍に上ることが判明しました。語学学習や資格取得、クリエイティブスキルの習得など、「推しのことをもっと深く知りたい」「推しが努力しているから自分も頑張りたい」という思いが、自己成長を促進する大きな原動力となっているとのことです。
さらに、ファンの熱意が形となって現れる「応援広告(推しを祝福するためにファンが掲出する広告)」のポテンシャル市場規模は1,283億円にまで成長しており、個人の活力が経済を動かす新しい好循環が生まれていることが確認されました。

約6割が複数の推しを自分らしく楽しむ時代へ
今回の調査では、推しがいると回答した人は全体の28.4%(約4人に1人の割合)に達することがわかりました。
また、推しがいると答えた人のうち約6割が「2個以上の推しを持っている」と回答しています。15〜29歳の若年層では平均3.2個、30代から60代の中高年層でも平均2個の推し対象を応援しており、複数の推しを持つライフスタイルが広く浸透していることが明らかになりました。
推しへの向き合い方に関する質問では、「推し活は趣味の1つとして無理なく楽しみたい」と答えた人が76.0%に上りました。こうした結果から、現代では「複数の推しを自分のペースで楽しみながら、日々の活力源とする」というスタイルが定着していると考えられます。
特定の対象に過度にのめり込むのではなく、多様な楽しみ方を通じて日常生活を豊かに彩る姿勢が、世代を超えて広がりつつあることが推測されます。
推しがいる人は2.2倍アクティブに新しい挑戦をしている
直近3年以内に新しい活動を開始した人の割合を比較したところ、推しがいない人が26.6%だったのに対し、推しがいる人は58.9%と約2.2倍の数値を記録しました。挑戦した項目数も平均2.7個(いない層は1.7個)と多く、「推しのことをより深く知りたい」「推しが頑張っているから自分も」という思いが、自己成長や日常を前向きに変化させる強力な原動力となっている実態が明らかになりました。

その挑戦内容は、貯金や部屋の片付けといった身近な生活習慣の改善から、デザインや動画編集などのクリエイティブスキルの習得まで幅広く及んでいます。自分自身のスキルを高める自己投資や、推しの魅力を多くの人に伝えるための布教活動・創作活動といった、応援のレベルアップに直結する取り組みとなっています。
「もっと応援したい」という純粋な気持ちが、自分を磨くエネルギー源となり、毎日をアクティブに彩るポジティブな循環を生み出しているとのことです。

推しをきっかけにした挑戦で人生の幸福度が上昇
新しいことへの挑戦は、メンタル面にも変化をもたらしていることがわかりました。挑戦を経験したファンの73.3%が「自分のことをさらに好きになった」と回答しています。また、人生の幸福度を10点満点で比較すると、推しがいない層は5.2点であったのに対し、推しをきっかけに新しい挑戦をした層は6.4点と上昇する傾向が見られました。
推しの存在が、自身のスキルアップを促すだけでなく、自分への自信を高め、日々の生活をより前向きに楽しむ力になっていることがうかがえます。


応援をきっかけに広がるファンの活動領域とスキル
毎日をよりアクティブに過ごす推しがいる層は、単にコンテンツを鑑賞して楽しむだけでなく、これまで以上に多様な応援方法を取り入れ始めています。グッズの購入やライブへの参加といった従来の活動に加えて、さらに「ファン有志で費用を出し合い、駅などの公共空間にお祝いの広告を掲出する」という新しい応援手段である「応援広告」が広がりを見せています。
実際に、応援広告をきっかけに新しいことを始めた人は97.9%に達し、広告を見に行くなどを目的に初めて遠征をしたファンは44.9%に達しました。他にもグッズ制作や広告デザインの勉強、SNS運用など、「応援したい」という純粋な動機が、結果的にファンの経験値やスキルの幅を広げる豊かなきっかけとなっていることがわかりました。

応援広告のポテンシャル市場は1,283億円規模に拡大
首都圏(一都三県)における応援広告の認知率は、2022年の26.1%から2025年には32.3%へと上昇しています。ファン一人当たりが年間に応援目的で支出してもよいと考える金額も、前年の2.7万円から3.4万円(前年比126.3%)へと増加傾向にあります。
これらのデータを基に推計した応援広告のポテンシャル市場規模は、前年比約1.6倍の1,283億円となりました。これは国内の交通・屋外広告市場(2025年4,778億円、出典:電通「2025年 日本の広告費」)の26.9%に相当する規模であり、ファンの「応援したい」という思いが、将来的にこれまでにない新しい経済圏を形成していく可能性を示唆しています。


応援広告がコンテンツ消費を促進し、推し活の熱量を高める効果
応援広告の実施は、コンテンツへの直接的な支出を促進しています。実施者の83.5%が「応援広告以外の推し活の費用が増えた」と回答しており、具体的な内訳はグッズ購入(60.2%)、投げ銭(48.1%)、イベント・ライブ参戦(47.6%)と多岐にわたります。
また、応援広告を通じたファン同士の繋がりについても、実施者の75.8%、応援広告を見た人の74.4%が実感していることがわかりました。応援広告という共通の接点が、ファン同士の熱量を高めるとともに、ファンコミュニティを活性化させるハブとして機能していることが明らかになりました。


推しサイクルが社会と経済にポジティブな影響を広げる



2023年、Cheering ADはファン主体の能動的な推し活である「応援広告」を通じて、ファン同士の共感が生まれ、その熱量がコンテンツをさらに活性化していくポジティブな循環を「推しサイクル」と名付けました。
推しから得た活力を原動力に、ファン自身が行動を起こすことで推しサイクルは活発に回っています。今回の調査では、この循環がコンテンツだけでなく、社会や経済にもポジティブな影響を広げている実態が明らかになりました。
推しサイクルは以下の4つの段階で構成されています。
1. 元気をもらう:日常の活力源
推しの存在は日々の活力であり、推しがいる層はいない層に比べて新しい挑戦に対して2.2倍アクティブであるという結果が判明しました。
2. 行動のエンジン:挑戦と自己成長
貯金や語学、制作スキルの習得など、推しという存在はファン個人の行動の原動力として自己成長を後押しし、人生幸福度の向上にもつながっていることがうかがえます。
3. 想いを形に:サイクルを加速させる起点としての応援広告
応援したいという想いを発信する応援広告は、サイクルを加速させるパワフルな起点となっています。
4. 共創と循環:コンテンツ経済とコミュニティへの波及
応援広告は、個人の幸福度を高めるだけでなく、ファン同士の繋がりを強め(75.8%)、消費拡大(83.5%)を牽引しています。この熱量の集積が潜在市場1,283億円という経済圏を見出し、ファンとコンテンツが共に成長する共創の形を生み出しています。
この「推しからファンへ、ファンから社会へ」と続く好循環は、個人の日常を豊かにするだけでなく、ファンの行動や想いがコンテンツの可能性を広げていく原動力となっています。Cheering ADは、これからもファンの皆様と共に、コンテンツのさらなる発展に貢献していくとしています。
調査概要と今後の展開

本調査は、2023年に提唱された「推しサイクル(推しから得た活力がファンの行動を生み、コンテンツを活性化させる循環)」の現状を検証したものです。
推しがファンの原動力となり、その高まった活力が社会や経済へどのように波及しているのか。今回の調査結果が、推し活文化の現状を紐解く一助となることが期待されます。
Cheering ADは、今後も継続的な調査を通じて、推し活・コンテンツ市場およびファンが広告を出す応援広告文化のさらなる発展に貢献していくとしています。

出典元: 株式会社ジェイアール東日本企画 応援広告事務局「Cheering AD(チアリングアド)」












