博報堂DYホールディングスと博報堂テクノロジーズ、AIエージェントによる動画広告分析機能「CREATIVE BLOOM DISPLAY Ads」を開発・利用開始

株式会社博報堂DYホールディングス(東京都港区、代表取締役社長:西山泰央)と株式会社博報堂テクノロジーズ(東京都港区、代表取締役社長:米谷 修)は、「CREATIVE BLOOM DISPLAY Ads」において、AIエージェントを活用した動画広告の分析機能の開発を行い、社内での利用を開始したことを発表しました。

背景

近年、動画広告の需要が急速に拡大しており、膨大な量の動画素材を迅速かつ正確に分析・評価するニーズが高まっています。従来の人力による分析方法では、時間と手間がかかり、十分な分析が難しいという課題が存在していました。さらに、単なる業務の自動化だけでなく、動画広告の各シーンごとの詳細な分析など、生活者への影響をより細かく把握したいという高度なニーズも増加しています。

こうした課題に対応するため、博報堂DYグループは、ディスプレイ広告の制作支援ツール「CREATIVE BLOOM DISPLAY Ads」に新たに「動画分析AIエージェント」機能を追加しました。

機能概要

「CREATIVE BLOOM DISPLAY Ads」に実装された「動画分析AIエージェント」は、AIエージェントを活用して動画広告を分析・評価する機能です。この機能は動画広告のシーンを自動で分割し、各シーンの重要度、コピーの注視度、動画広告のフレームワークに基づいたシーンタイプなどを分析します。さらに、出稿予定の媒体における広告効果スコアを予測することで、マーケティング効果の高い広告へとブラッシュアップするためのサポートを提供します。

広告効果スコア予測

出稿予定の媒体におけるIMP(インプレッション)やCTR(クリック率)、視聴継続率などのスコアを予測します。

各シーンの重要度・コピー注視度の予測

各シーンの指標予測スコアへの寄与度を予測し、全体を100%とする際の重要度を算出します。また、人間の目線を想定したヒートマップで目立っている箇所を可視化し、コピーに注視点が向いているかの注視度をスコア化します。

フレームワークに基づいたシーンタイプ分類機能

各シーンを動画広告のフレームワーク(ABCD※)にあてはめてシーンタイプを自動で分類します。分類したカテゴリごとに、それぞれの分析結果を確認することも可能です。

※ABCD:Googleが公表している、効果的なYouTube動画広告を作成するための4つの原則。

今後の展望

今後の展開として、同グループはビジュアル観点に限らず、音声解析機能の追加や、動画の解析結果や広告効果の予測値をもとに具体的な修正ポイントを提案できる機能を追加する予定とのことです。

<参考1> CREATIVE BLOOM DISPLAY Adsとは

「CREATIVE BLOOM DISPLAY Ads」は、ディスプレイ広告におけるクリエイティブ制作を支援するプラットフォームです。AIを活用することで各工程の効率を向上させ、出稿前に広告効果を予測し、より効果的な広告へとブラッシュアップを行うことができます。また、クラウドサービスを活用した制作物の一元管理により、効率的な制作フローを実現しています。このプロダクトによって、クライアント企業のKPI実現に向けてより質の高い広告運用が可能になります。

1.AIアシスト機能(主な機能の抜粋)

1-1 構成案生成AI:企業のコミュニケーション課題に合わせてコピーや画像を組み合わせ、短時間で複数のバナー広告のレイアウト案を生成する機能

1-2 素材検索AI:博報堂DYグループが利用可能な画像群の中から、バナー広告に適した画像素材やベンチマークとなる画像を、キーワードではなく自然言語の文章で検索できる機能

1-3 静止画分析AI:広告クリエイティブをAIで評価し、配信前に広告効果を予測する機能

1-4 要素解釈AI:バナー広告に含まれる要素をAIが分解・分析し、第三者が広告を見た際の印象を視覚化する機能

2.効率的な工程管理機能

2-1 コミュニケーション・レビュー機能、プラグイン機能:案件発生から、案件管理・社内スタッフアサイン管理・進捗管理をシステムで統合し、Slack連携を通じた管理やコミュニケーション、レビューをシームレスに行う機能

2-2 制作物管理機能:クラウドストレージと連携することで、案件単位でのファイル生成や制作物を自動保存し、制作したデザインデータを一元管理できる機能

出典元:株式会社博報堂DYホールディングス プレスリリース

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