ヤプリ、Shopifyとの連携機能をリリース - アプリとECサイトを柔軟に統合し高度な顧客体験を実現

アプリプラットフォーム「Yappli(ヤプリ)」を提供する株式会社ヤプリは、Shopify Japan株式会社が提供するコマースプラットフォーム「Shopify」との連携機能をリリースしたことを発表しました。この連携により、Yappli製のモバイルアプリとShopifyで構築したECサイトを柔軟に連携させることが可能になります。

連携の背景

近年、ECサイトや公式アプリの運用は企業にとって標準的な取り組みとなっています。現在では、単にデジタル上のタッチポイントを設置するだけでなく、オンラインとオフラインを統合した顧客管理や、それに基づいたパーソナライズされた施策など、より高度な顧客体験の提供がユーザーから求められるようになっています。

今回、約900件ものアプリ開発実績を持つヤプリが、世界最大級のコマースプラットフォームであるShopifyと連携することで、オンラインとオフラインを繋ぐ顧客接点としてのアプリの価値を最大限に高め、アプリを起点とした顧客コミュニケーションを強化していくとのことです。

Shopify連携で実現できること

本連携により、会員情報をアプリ起点の顧客管理システム「Yappli CRM」の基盤と統合できるようになりました。これにより、ShopifyとShopify POSの顧客データをシームレスに連携し、購入体験の向上とともに、来店から購入後フォローまでを一貫した顧客体験として提供する基盤が整いました。

Shopify連携の概要図

具体的には、店舗とECの購買データを紐づけることができるデジタル会員証の表示や、顧客の関心に応じたパーソナライズ化した特別キャンペーン・クーポンの配信、プッシュ通知、画面の出し分けによって、シームレスで質の高い購買体験を提供することが可能になるとのことです(※)。

今後は、ログイン保持機能やポイントプログラム、Shopify Flowへの対応など、従来からユーザーから多く寄せられていた機能要望を早期に実装し、ECと実店舗の垣根を超えた高度なOMO(Online Merges with Offline)体験を迅速に実現していく予定だと発表されています。

(※)Yappli本体に加え、Yappli CRMの追加契約が必要となります。

Yappli×Shopify 活用企業が拡大中

現在、さまざまな業種・業態の企業がYappliとShopifyの連携を活用し始めています。アパレル、飲食、食品業界など、多くの企業がアプリを通じてECと実店舗の垣根をなくし、よりシームレスな購買体験を実現しているとのことです。

以下の4社については、すでにYappli×Shopifyの活用を行っています。企業が使用しているソリューションの構成に応じて、Yappliが持つ豊富な機能群を活用し、様々なインテグレーションの形を実現することが可能となっています。

Yappli×Shopify活用企業の例

今後の展望

ヤプリは、ブランドの世界観を忠実に表現する高いデザイン性、OMO施策を支援する豊富な機能と高い拡張性、自由な更新性による高速なPDCA体験により、単なる「ECのアプリ化」にとどまらない、顧客の生活導線に沿った優れたアプリ体験を提供しています。

Shopifyとの連携強化においては、会員の属性情報だけでなく、ECとアプリのシームレスなログイン体験、ポイントプログラムとの連携や、購買データや行動データをはじめとするより詳細な顧客データを基にしたアプローチなど、オンラインとオフラインを強固に繋ぐ連携を今後も検討・拡大していく予定だということです。

株式会社ヤプリについて

株式会社ヤプリは、「デジタルを簡単に、社会を便利に」をミッションに掲げ、ノーコードでアプリを開発・運用できるプラットフォーム「Yappli」と「Yappli CRM」を提供し、企業のモバイルDXを支援しています。導入企業は750社を超え、小売・EC、社内DX、公共機関など幅広い分野で活用されています。

また、同社はアプリ開発で培った技術を活かし、次世代Web構築プラットフォーム「Yappli WebX」の提供を開始しており、統合的な顧客体験を提供するデジタルエクスペリエンスプラットフォーム(DXP)へと進化を続けています。

幅広い外部連携で拡張性の高いアプリ開発・運用を実現

ヤプリの外部連携イメージ

会社概要
本社   :東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー41階
エリア支社 :グランフロント大阪北館8階(大阪)、Signature 福岡大名ガーデンシティ8階(福岡)
代表者  :代表取締役 庵原 保文
事業内容 :「Yappli」「Yappli CRM」「Yappli WebX」の開発・提供

まとめ

この度のShopifyとの連携機能リリースにより、ヤプリを利用する企業はEコマースとモバイルアプリをより緊密に統合することが可能になりました。これにより企業は、顧客に対してより一貫性のあるブランド体験を提供し、オンラインとオフラインの境界を超えた顧客エンゲージメントを実現できるようになります。

特に小売業界においては、実店舗とオンラインストアの垣根を取り払ったシームレスなショッピング体験の提供が重要になっていますが、この連携機能によって、そうした取り組みがより容易に実現できるようになるでしょう。顧客は店舗で商品を確認した後にアプリで購入したり、オンラインで閲覧した商品を店舗で試してから購入したりするなど、多様な購買パターンをスムーズに行うことができるようになります。

また、顧客データの統合により、企業は顧客の購買履歴や行動パターンをより詳細に分析し、個々の顧客に合わせたパーソナライズされたマーケティング施策を展開することが可能になります。これにより、顧客満足度の向上や顧客生涯価値の最大化が期待されます。

さらに、ヤプリとShopifyの連携は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する企業にとって、モバイル戦略とEコマース戦略を統合するための有効な手段となるでしょう。特に、新型コロナウイルス感染症の影響でオンラインでの消費行動が加速している現在、こうしたデジタル技術の活用は企業の競争力を高める重要な要素となっています。

ヤプリは今後もShopifyとの連携機能を強化し、より多くの企業がオンラインとオフラインを融合させた革新的な顧客体験を提供できるよう支援していくことでしょう。この連携により、日本企業のOMO戦略の推進と顧客体験の向上に大きく貢献することが期待されます。

出典元: 株式会社ヤプリ プレスリリース

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