くふうカンパニー、膨大なチラシデータ活用の小売店舗向け商圏分析ツール「くふうマーケットリサーチ」を本格提供開始

チラシ・買い物情報サービス「トクバイ」を運営する株式会社くふうカンパニーは、小売店舗のデータに基づいたマーケティングを支援する分析ツール「くふうマーケットリサーチ」の本格提供を開始したことを発表しました。このツールは、「トクバイ」に蓄積されたユーザーの行動データやチラシ・商品価格情報などを基に商圏エリアの動向を多角的に分析し、効果的な販促戦略の立案を支援する機能を提供するものです。

「くふうマーケットリサーチ」提供開始の背景

近年、小売業界では販促手法が従来の折り込みチラシからデジタルへと大きくシフトしており、生活者の情報収集の方法や購買行動も多様化が進んでいます。こうした変化の中で、企業側にはオンライン上のユーザー行動をデータで的確に捉え、分析したいというニーズがこれまで以上に高まっている状況です。

しかしながら、店舗の現場からは「分析のための専門人材や時間を確保できない」「データをどう扱えばいいか分からない」といった課題の声も多く聞かれていたとのことです。

このような課題解決のため、くふうカンパニーは、掲載店舗数約7万、月間ユーザー数1,600万人以上(2025年1月現在)のチラシ・買い物情報サービス「トクバイ」が持つ膨大なチラシ情報とユーザー行動データを活用し、専門知識がなくても直感的に扱える商圏分析ツール「くふうマーケットリサーチ」を開発しました。同社によると、このツールを通じて、小売企業が効果的な販促戦略を立案・実行できるようサポートしていくとしています。

「くふうマーケットリサーチ」の特徴

1.商圏エリアのチラシ配信とユーザーの閲覧・来店状況を分析できる

解決できる小売店舗の現場の課題

「いつ・どの時間帯に・どのような内容のチラシを出すのが効果的?」

「うちのチラシを見ているお客様は他にどんなお店の情報に注目している?」

「チラシを見た人のうち何人が来店した?」

「くふうマーケットリサーチ」では、商圏エリアにおける近隣店舗のチラシの配信状況や反響をデータで分析することが可能です。チラシ閲覧数を日別・月別、曜日や時間帯別に比較することで、より効果的な情報発信のタイミングや内容を把握できます。

さらに特徴的なのは、GPS位置情報を活用してチラシ閲覧後の来店状況を計測し、商圏エリアの近隣店舗の来店動向とあわせて分析できる点です。この分析結果をもとに、販促効果が見込めるエリアに対策を集中させるなど、販促コストの最適化を図ることができます。

2.商圏エリアのチラシを最大過去3年分閲覧できる

解決できる小売店舗の現場の課題

「去年の企画を参考にしたいけれど、過去のチラシがすぐに出てこない」

「近隣店舗のチラシを紙で保管していて場所を取る」

本ツールでは最大で過去3年分のチラシデータを閲覧できる機能を備えています。これにより、商圏エリアのチラシ収集の手間を大幅に削減し、PCやタブレットなどからいつでもどこでも過去の販促事例(チラシのテーマや掲載商品、価格など)を検索・閲覧することが可能になります。過去の成功事例や季節商品の企画立案に役立てることができます。

3.チラシのAI画像解析により、商品ごとの価格比較ができる

解決できる小売店舗の現場の課題

「特売商品の価格設定に悩む」

「商圏エリアの他の店舗が、同じ商品をいくらで掲載しているか簡単に知りたい」

「くふうマーケットリサーチ」では、AIによる高度な画像解析技術を活用し、過去にチラシ掲載されていた商品の価格比較を行うことができます。商圏エリアの競合店舗がどのタイミングでいくらに価格設定していたかを簡単にチェックできるため、データに基づいた戦略的な価格設定が可能になります。価格競争が激しい小売業界において、この機能は大きな競争優位性をもたらすでしょう。

4.シンプルな機能設計で誰でも簡単に使える

解決できる小売店舗の現場の課題

「高度な分析ツールは難しくて使いこなす自信がない」

「数字よりも経験と勘に頼った戦略を立ててしまう」

同社によれば、これまで分析ツールを使ったことがない担当者でも直感的に使えるよう、シンプルな画面設計を徹底して追求しているとのことです。まるで店舗の"健康診断"を行うような感覚で、日常業務の合間に手軽に利用できるよう設計されています。これにより、一部の担当者の経験と勘に頼るのではなく、客観的なデータに基づいた戦略立案が可能になります。データドリブンな意思決定を店舗現場に浸透させる一助となるでしょう。

※画面はイメージです

導入企業(一例)

「くふうマーケットリサーチ」はすでに200社以上で先行導入されています。同社によると、導入企業の担当者からは「自社店舗の強み・弱みを客観的に把握できる」「POSデータからはわからないお客様の行動心理がわかる」などの好評の声が寄せられているとのことです。

チラシ・買い物情報サービス「トクバイ」について

「トクバイ」は2013年にスタートした、食品スーパーマーケットをはじめ様々な業態の小売店のチラシ・買い物情報を掲載しているWebサービス・アプリです。パソコン・スマートフォンから無料で情報の閲覧が可能で、掲載店舗数は約70,000店舗、30〜50代の女性を中心に月間1,600万人以上が利用しています(2025年1月時点)。

膨大なユーザー数と掲載店舗数を誇るプラットフォームとして、消費者の買い物をサポートするとともに、小売店舗のデジタルマーケティングを支援しています。今回発表された「くふうマーケットリサーチ」も、このプラットフォームで蓄積されたビッグデータを活用したサービスの一つとして位置づけられています。

会社概要

会社名 株式会社 くふうカンパニー

※ 2025年1月1日付で「株式会社くふうAIスタジオ」と「株式会社ロコガイド」が合併し、「株式会社くふうカンパニー」に社名変更しました。「Zaim」「トクバイ」をはじめとするサービスの運営体制やWEBサイトURL等については変更ございません。

本社所在地 東京都港区三田 1-4-28 三田国際ビル 23 階
事業内容 チラシ・買い物情報サービス「トクバイ」、家計簿 アプリ「Zaim」および日常生活関連 サービスの企画・開発・運営など
設立 2012年9月

※株式会社 Zaim として設立

以上のように、「くふうマーケットリサーチ」は小売店舗のマーケティング活動をデータで支援する画期的なツールとして注目されています。特に中小規模の小売店舗にとっては、専門知識がなくても高度なマーケティング分析が可能になる点で大きなメリットがあるでしょう。今後の小売業界のデジタルマーケティング強化に貢献することが期待されます。

出典元:株式会社くふうカンパニー プレスリリース

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