
株式会社ぐるなび(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:杉原章郎)は、「楽天ぐるなび」のユーザーをはじめとするぐるなび会員を対象に、現代のトレンドに合わせた食に関する様々な調査を定期的に実施し、「ぐるなびリサーチ部」として情報発信を行っています。このたび、同社は夏の定番飲料である「ビール」に焦点を当てた調査を実施しました。その詳細な結果についてご紹介します。
調査結果の主なポイント
ビールの飲用頻度については、飲食店では「月に1日くらい」、自宅では「週に1~2日くらい」がそれぞれ最も多い回答となりました。自宅で週に1日以上ビールを飲む方は全体の37%に達しています。また、年代別に見ると興味深い違いが明らかになりました。自宅で「週に5日以上」ビールを飲む人は、20代男性では皆無だったのに対し、50~60代男性では2割を超える高い比率を示しています。
自宅で最もよく飲むビールの種類については、回答者の3人に2人が「ビール(麦芽100%)」と回答し、圧倒的な支持を集めています。
昨今のビール価格値上げによる影響については、「なるべく安いお店を探して買うようになった」と回答した方が2割いる一方で、「特に影響はない」と答えた方も35%存在します。「特に影響はない」という回答は年齢が高くなるほど増加する傾向が見られ、特に20代では「ビール類を飲む頻度や量が減った」という回答が最も多いのに対し、60代では「特に影響はない」が半数に達しています。
猛暑によってビールを飲む頻度や量が増加したと回答した方は全体の4割弱にのぼり、季節要因がビール消費に大きな影響を与えていることがわかります。
ビールが好きだと答えた方は全体の半数強となりましたが、この回答には性別・年代による顕著な差が見られました。好きだと答えた割合は男性では約6割に達するのに対し、女性では約4割にとどまります。また、20代では約3割しかビール好きがいないのに対し、60代では約7割と非常に高い支持率を示しています。
好みのビールタイプについては、「爽快な飲み心地」が4割で最多となりました。これに続いて「辛口、ドライ」「コクがある」「ビールそのものの味わいを楽しめる」がいずれも約3割でほぼ同率となっています。
ビール調査で見る世代間ギャップ 進む「ビール愛」と「ビール離れ」の二極化

今回の調査では、全体の半数以上が「ビール好き」と回答する結果となりましたが、この数字を性別・年代別に詳しく分析すると、明確な違いが浮かび上がってきました。「ビール好き」と回答した割合は男性では63%に達する一方、女性では41%にとどまっています。年代別に見ると、20代では29%にすぎないのに対し、60代では69%と倍以上の差があることが判明しました。
特に注目すべきは20代女性の動向です。この層ではビール離れが顕著に進んでおり、飲食店・自宅のいずれにおいても「半年に1日以下、ほとんど飲まない」という回答が半数を超え、他の年齢層・性別と比較しても高い水準となっています。また、自宅で「週5日以上」ビールを飲む人の割合を見ると、20代男性では皆無であったのに対し、50~60代男性では2割を超える高い比率を示しており、男性の中でも年代によって飲酒習慣に大きな違いがあることが明らかになりました。
昨今のビール価格値上げを背景に、自宅で飲むビールの種類や値上げの影響についても調査されました。自宅で最もよく飲むビールの種類は、新ジャンルや発泡酒もそれぞれ2割弱の支持を集めましたが、「ビール(麦芽100%)」が66%と圧倒的多数を占めています。
価格値上げの影響については、20代では「飲む頻度や量が減った」という回答が24%で最多となった一方、他の年代ではいずれも「特に影響はない」が最も多く選ばれました。また、「特に影響はない」という回答は年齢が上がるほど増加する傾向が見られ、特に60代では50%と半数に達しています。
この結果からは、若年層ではビールへのこだわりが比較的弱く、価格が上昇すれば消費を控える傾向があるのに対し、高齢層では価格が上がっても従来通りビールを楽しむ傾向が強いことがうかがえます。これは世代によるビールへの愛着度の違いを示す興味深いデータといえるでしょう。
また、好みのビールタイプについての質問では、「爽快な飲み心地」が40%で最多となりました。これに続いて「辛口、ドライ」が31%、「コクがある」が30%という結果になっています。暑い日が続く季節には「爽快な飲み心地」が支持されるのは自然な流れといえますが、同時に「コクがある」というある意味で対照的な特徴も上位に入っている点は注目に値します。
この結果からは、単に「ゴクゴク!プハー!」と喉越しを楽しむだけではなく、ビールに対する多様なこだわりや楽しみ方が存在していることが垣間見えます。ビールという飲み物が、単なる暑さ対策の飲料を超えて、多様な味わいを楽しむ文化として定着していることを示す結果といえるでしょう。
調査結果詳細








調査概要
■調査期間:2025年8月4日(月)~8月5日(火)
■調査方法:WEBアンケート
■調査対象:全国
■回答者 :20代~60代のぐるなび会員1,300名
出典元:株式会社ぐるなび プレスリリース